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<ソ連視点>
あぁ、俺は死ぬのか。
段々身体の感覚が失くなっていく。
バルト3国はもう俺の元から飛び立った。
ウクライナも、アゼルバイジャンも、白露西亜もウズベキスタンも、トルクメニスタンも、キルギスも。そしてロシアも。
俺は明日には消える。
そんなことわかっている。
でも、旧国の世界に逝けて、良いのかもしれない。
旧国の世界には、ずっと好きで、思いを伝えられなかった幼馴染みがいるから。
俺の領土を侵略されて、片眼を抉られた。
それでも俺はアイツが大好きなんだ。
ヤンデレと思われたって良い。
気持ち悪いと思われたって良い。
ただ俺は、アイツに思いを伝えたい。
段々、視界がぼんやりしてきた。
あぁ、もう死ぬんだな。
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………ここは…、天国か…。
遂にアイツの所に来れた。さて、アイツを探しに行くか。
居た。昔と変わらない姿で。
話し掛けようとしたが、話し掛けられなかった。
アイツが、別の奴と仲良くしていた。
仲良さそうに、イチャイチャしていた。
あぁ、この世界にも俺の居場所はないのか。
そんなに共産主義は、社会主義はダメなのか?
ただ俺はみんなが平等で、平和な国を作りたかっただけなのに。
いや、現国の世界では…
俺は悪くないのに俺の国の指導者達のせいで。
誰も俺の事なんか知らないくせに。
アイツラなんか…、
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
何にも俺の事など知らないくせに。
全てわかっているふりをするアイツラなんか消えたら良いのに。
ていうか、あの東亜の国。
俺の物を誑かしやがって。
同盟国とかなんだが知らないが、あのクソ泥棒猫が…。
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<◼◼◼◼◼◼◼視点>
俺は死んだ。
可愛らしい幼馴染みを現国の世界に残して。
そして、遂にアイツがこっちに来るんだ。
だが、俺は知っている。
アイツはwwⅡが終わった後、俺が消えた後。
他の男にすり寄っていたのを。
なんでだ?何故アイツは俺に執着しない?何故だ?
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
だから俺は、アイツに意地悪をする。
俺の気持ちがわかって貰える様に。
お前が悪いんだからな?
俺に執着しないお前が。
だから俺は、俺の同盟国を頼った。
◼◼が好きなのは俺だから、簡単にデートしよう、と言っただけで引っ掛かった。
そして、遂にアイツが俺らを見た。
よし、よし。
無事に嫉妬している。
ふふっ、好きでもない奴にキスをするのは嫌だが…、しょうがない。
…………キスをしてしまった。
……はぁ…初めてのキスはアイツが良かった。
なんて無駄な足掻きだ。
でも、アイツは絶望している。
そうだ、そのまま絶望しろ。
そしてそのまま死体になれ。
死体になれば、もう俺以外にアイツの姿は見れない。
おら、さっさと消えろよ。
俺のために。
お前が自分で招いた結果に絶望しろ。
そして、そのまま俺のものになれ。
まぁ、また別の奴にまた擦り寄るんだろ?
俺は知っている。
否、わかっている。
どうせ東ドイツに擦り寄る。
俺と東ドイツで何が違うんだ。
なぁ、ソ連。なんでなんだ?
俺はこんなにも愛しているのに。
お前の眼球は今も大切にホルマリン漬けにしているんだぞ?
お前の秘密も全て知っているんだぞ?
お前がwwⅡにあのクソ◼◼◼◼と付き合ってて冷戦期になっても別れられなくてずっとセフレだったのを。
なんでだ?
俺には愛しているだなんて一言も言わなかったくせに。
◼◼◼◼には言うんだな。
それの仕返しだ。ザマァみろ。
もう何処にもお前の居場所は存在しねぇんだよ。
俺以外の者に近付くんじゃねぇぞ?
哀れなソビエト君♡
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もう二度と、その綺麗な瞳に誰にも映らない様に監禁してやるからな。
あぁ、本当に、旧国に成ってくれてよかった。
この1991年、12月26日には、本当に感謝している。
あの◼◼◼◼とソ連が別れた、最高の記念日をな。