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Suzuki side
放課後、下駄箱へ向かう。
下駄箱へ向かうと、桑島砂鉄が傘を貸したくれたことをよく思い出す。
鈴木「…ふふっ、笑」
僕は思い出して口角が緩んでしまう。
砂鉄「何笑ってんの」
鈴木「っえぁ、?! んわっ、!!」
僕は後ろから急に声が聞こえたから腰を抜かしてしまった。
尻もちをついてしまって顔をしかめる。
鈴木「ぃ”った”“ぁ”…、っあ…」
目線を上にすると、桑島砂鉄が不思議そうに見ていて、僕は尻もちをついている為、上目遣いをしているように見える。
砂鉄「そんなびっくりする?」
鈴木「びっ、びっくりします…辞めてください、、」
僕が頑張って立つと、桑島砂鉄を睨む。
砂鉄「睨むなよ…」
桑島砂鉄は一言吐き捨てて帰ってしまった。
僕は不満があるが帰ろうとすると、また後ろから声をかけられる。
桑島砂鉄とは違い肩を叩いてくれて、ねぇねぇ、と言ってくれる。
鈴木「あ…今日の……」
桐山「お、覚えててくれたの~?!笑 」
桑島砂鉄とは違い距離感がおかしい。普通に肩や頭を触ってきてこっちすらおかしくなる。
でも、丁度いい加減と言うか…
鈴木「まぁ…」
暫くの間喋っていたら、 もう 10分も経っていた。
桐山貴之といると時間を忘れてずっと喋ってられる。こんなことを言うのも気持ち悪い。
桐山「ねぇ、俺のあだ名決めてよ!」
鈴木「ぇ…、じゃ、じゃあ……たかちゃん、? 」
貴之の「たか」を取ってたかちゃん。即興で考えたあだ名に桐山貴之は凄く笑っている。
鈴木「失礼すぎます…」
桐山「ごめんごめんッ、そういうあだ名付けるんだってっ…笑」
確かに、冷たい態度にしては中々可愛らしいあだ名をつけているな、と自分でも思うがそんなにだと思う。
鈴木「…もう帰ります」
凄く笑っていて僕をからかっているように見えた僕は、少し不満が溜まって勢いに任せて言ってしまった。
後ろから声が聞こえたが桐山貴之が悪いんだ。桐山貴之が……悪い。
次回、♡500
コメント
1件
1時間以内じゃなかったぁ、、、 今日もめっちゃ良かった、、! 桐山と砂鉄しか味わえない 謎の雰囲気だった(?)