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〇〇「私っ、どうすればよかったのかな…」
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연준「…今はもう、何も考えないで。」
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俺、あの日以来〇〇の事を考えなかった日
なんて1度もないよ。
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ずっと、脳裏に染み付いてるんだ。
〇〇の声も、匂いも、笑顔も、仕草も。
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だから、〇〇には幸せになってほしい。
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観光名所の桜並木より、
見慣れた住宅街で、
1人逞しく咲く桜の方が好き。
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その桜の下で、君と再開した。
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君は、更に綺麗になっていた。
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幸せそうに笑って、
隣の男の人と手を繋いでいた。
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どこか嬉しくて、ちょっぴり寂しかった。
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君とまた会う日ではなく、
君と過したあの日をもう一度、が欲しい。
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〇〇「優しいね、ずっと…。」
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연준「俺は優しいんじゃなくて、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎誰からも利用されてきただけだよ。」
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〇〇「私、よんじゅなの事利用したこと
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎なんて1度も無いよ。」
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연준「優しくされるなんて、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎もう覚えてないよ、笑」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
〇〇「…じゃあ誰がこれから
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎︎ ︎よんじゅなに優しくすんの。」
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〇〇「よんじゅな、私に言ってくれたじゃん。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎よんじゅなは利用されてなんかないよ、」
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연준「〇〇…、」
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君の優しさに溺れていた
あの時がたまらなく幸せだったよ。
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俺はもう君の唯一にも居場所にもなれない。
俺は誰の事も忘れられない。
けれど、皆は俺の事を忘れて生きていく。
俺の死も皆忘れて幸せに楽しく生きていく。
幸せな記憶に首を絞められるのは
今に始まった事じゃないのだろう。
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だから、だから〇〇、
最後に…お願いがある。
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연준「最後に、抱きしめたい…、。」
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〇〇「…うん、いいよ。」
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ーもう、これで終わり。
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貴方と、私は、これで最後。
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これからは、友達。
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昔の関係はもう無し。全部、全部。
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最後のあなたの温もり
大好きだったよ。
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だからそんな悲しい顔しないで。
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幸せになって。貴方も私も。
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貴方は笑顔が1番似合うよ。
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ー涙が込み上げてくる。
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もう君と僕は結ばれないんだ。
〇〇は彼と幸せになってゆくんだ。
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彼の前で、俺と居る時よりも
楽しそうな顔で笑うんだ。
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彼の笑顔を見て、幸せだなって思うんだ。
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君のその美しさの前でなら、
簡単に死んでいけるのに。
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〇〇「… よんじゅな、幸せになってね。」
연준「… うん、〇〇も、幸せでいてね。」
〇〇「ありがと…!」
연준「ほら、早くぼむぎゅくんの所
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〇〇「…うん!」
ーねぇ、よんじゅな
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幸せになれるよ、なれるから。
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そんな悲しい顔しないで。
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よんじゅなは、
今にも零れそうな涙を目に溜めて
私に微笑んだ。
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ちょっぴり暗くてもいいから、
自分のペースで息を吸える
心のメンテナンス場を大切にして。
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今にも消えてしまいそうに儚く笑う
よんじゅなは、見ていて苦しかった。
怖かった、寂しかった。
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〇〇「よんじゅな〜!! 元気でね〜!!」
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一あぁ、最後まで、君らしいね。
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小柄な可愛い女の子が、
遠くで 元気よく俺に叫んだ。
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연준 「…!!」
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연준「うん、〇〇も元気でね!!笑、」
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大きく手を振ったあと、
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君は、小さな背中で、
でも大きな歩幅で、前に進んだ。
俺も、前に進まなきゃな。
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段々小さく消えていく君への思いを
強く押し殺して、俺は夜道を歩いた。
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さようなら、大好きな人。
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