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#ドール
風夜
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これはあなたのお話です。
あなたは人間の世界で密かに生きるドール。
学校へ行って、話をして、笑って、歩いて、普通の女の子として一日を過ごす。
誰も知らない。
あなたの胸の奥には、人間の心臓ではなく――
小さなピンクに輝く宝石が入っていることを。
だから夜になって、時計が時間を告げると。
カチッ。
世界のどこかで、閉店のベルが鳴る。
あなた「本日の営業は終了しました♩」
その瞬間、あなたの瞳から人間らしい光がすっと消える。
肩の力が抜けて、指先がほんの少し硬くなる。
そして鏡を見る。
そこに映っているのは、人間の女の子ではない。
レースのドレスを着た、硝子の瞳のお人形。
「……ただいま、私」
誰にも見られない夜だけ、本当の姿に戻れる。
髪をほどいて、ドレスを脱いで、専用のドールケースへ。
メイドがケースの鍵を閉めながら、
「今日も上手に人間を演じられましたね」
「おやすみなさい」
コメント
3件
「ただいま、私」——この言葉がすごく刺さりました。人間を演じるドールが、夜だけ本当の自分に戻れる切なさ。メイドの「上手に演じられましたね」が、承認と孤独の両方を感じさせて…。硝子の瞳とピンクの宝石の対比が美しくて、もっとこの世界観を覗きたくなりました。続きが気になります🌙🤍