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ういっす
(のんびりした朝。彩音が掃除していると、奥から銀時が出てくる)
銀時「……おーい、彩音ぇ……リモコン知らねぇ?」
彩音「テーブルの上にあったよ。」
銀時「あったあった。……ってコレ、チョコまみれじゃねぇかァァァ!!」
神楽(奥から)「銀ちゃんが寝ながら食ってたやつアル!」
銀時「お前かぁあああ!!寝てる俺に食わせたのお前だろぉ!!」
神楽「自業自得ネ!」
(リモコンと共にテレビがつく)
TVナレーション『本日より“江戸ご当地ゆるキャラグランプリ”開催!』
新八「あ、これ万事屋も出ます?」
銀時「出ねぇよ。そんなのどこの誰が……」
(隣で彩音が、さらっと“ゆるキャラ衣装の設計図”を描いている)
銀時「……お前、出る気満々だな?」
彩音「依頼だよ依頼。“江戸の平和を守るキャラを作ってくれ”って。」
銀時「お前が作ると“平和”が血の匂いしそうなんだよ!」
神楽「ゆるキャラ言ったらフワフワもこもこネ!」
新八「でもそれだと銀さんが暑苦しいって言いそうですね。」
銀時「そりゃそうだ、夏にフワフワは地獄だろ!クーラー効かねぇんだぞ!」
彩音「……じゃあ、“銀魂らしいゆるキャラ”を作ればいいんじゃない?」
(数時間後。完成。)
新八「……なんですかこの、“糖分を持った死神”みたいなのは。」
銀時「俺の魂と糖分の融合体、“ぎんたまん”だ!」
神楽「名前がそのまんまアル!!!」
彩音「……しかも“腹のファスナー開けると中に団子が入ってる”って……それただの駄菓子袋じゃん。」
(大混乱。周りはかわいいキャラばかり。万事屋ブースだけ殺気立っている)
審査員「……あの、なぜキャラが木刀持ってるんですか?」
銀時「治安を守るためだ。」
審査員「ゆるキャラですよね!?」
神楽「治安守るキャラアル!」
審査員「攻撃力の概念いらないです!」
(隣のブース、新撰組)
土方「おい銀時!お前らも出てたのか!」
銀時「あぁ、そっちも出てんのかよ。何キャラだよ。」
土方「“マヨマヨ丸”だ。」
彩音「……見た瞬間に高血圧になりそう。」
沖田「つーか旦那とこ、全然“ゆるくねぇ”っすね。どっちかっていうと“戦場にいるタイプ”。」
銀時「戦場だよ心の!」
(観客の人気投票で“ぎんたまん”と“マヨマヨ丸”が決勝へ)
司会者「最終決戦は“おもしろパフォーマンス対決”です!」
銀時「いくぞぉ彩音!」
彩音「了解!……って、なんでアタシが中入るの!?」
銀時「だって俺熱いんだもん!お前の方が身長合うし!」
彩音「なんでそんな適当な理由で決まるの!?」
(中で彩音が奮闘)
彩音(中から)「……これ視界狭い!!!」
銀時「大丈夫だ、ノリで行け!」
沖田(観客席)「おーっと中の人暴れてるっすねぇ!」
神楽「ぎんたまんの動きキレッキレアル!!」
新八「中彩音さんですよね!?」
(結果)
司会者「優勝は――“ぎんたまん”!!」
銀神新「うおおおおおおお!!!!」
彩音(中)「……倒れる……酸欠で……夏にやるもんじゃねぇ」
神楽「いやー勝ったネ!ゆるキャラグランプリ!」
新八「彩音さんがいなかったら無理でしたね!」
彩音(ぐったり)「……もう、二度とあの着ぐるみ着ない……」
銀時「あれぇ?優勝賞品の“1年分の団子”いらねぇのか?」
彩音「……いる」
銀時「だろぉ?ほれ」
(団子を差し出して微笑む銀時)
彩音「……あんた、こういうときだけ紳士だよな」
銀時「違ぇよ。俺はただの糖分の亡者だ。」
神楽「銀ちゃん=砂糖依存症ネ!」
新八「それもうゆるキャラじゃなくて病気ですよ!」
ういっす