sm_
俺は別に気にしてないけど、彼の方はあのことを気にしていると思う
俺たちは幼馴染だし、ずっと一緒にいたから
急に話しかけてこなくなったし、やっぱり気まずいんだと思う
俺は今まで通り話しかけてほしいんだけど……
きんときのことを信じてみようと思う
_
やっぱり話しかけてこないのは寂しいから
勇気出して…、
sm「…ねえ、きんとき」
kn「…っ、」
沈黙の時間が続く
俺は人と目を合わせるのは苦手だけど、きんときとならできる
だから今は絶対に、目を離したくない
kn「…、ごめん」
彼はそう、小さく呟いた
気にしてなんかない、逆に好きになれない俺謝りたい
そう思っていた刹那、彼は急に走り出した
sm「え、ちょっと…」
彼は運動神経もいいから、俺なんかじゃ追いつけない
いつのまにか見失って、どこにいるかわからなくなった
_
……
きんときが倒れていたということを聞いたのは数時間後のことだった
この学校は体育の時、見学だとしても体操服には着替える
きんときはそのために体操服を持ち保健室へ向かっていたそうだ
更衣室に行けば良いものを…
そして今、その理由を知った
……
教室がやけに騒がしかった
1時間目の授業から体育だから憂鬱だった
朝のHRに優等生のきんときがいなくて、先生たちも慌てていた
…俺のせいだ、でも、言えなかった
mb(モブ)「スマイルさん…だよね」
sm「あ…はい」
脳がぐるぐるしている時に話しかけられて、気が狂いそうだ
mb「きんときが倒れたって噂で」
sm「…は、?」
mb「それで、ずっと『スマイル』って言ってたらしいんだよね」
sm「あの、きんときは今どこに…?」
mb「保健室で寝てるらしいから行ってあげた方がいいかも」
sm「…わかりました、ありがとう、ございます」
途中、誰かにぶつかっていたかもしれない
それが先輩かもしれないけど、
俺は一刻も早くきんときのもとへつくように急いだ
_
sm「失礼します、」
先生は……いない、?
ベッドにはきんときがいて、こちらを見ていた
sm「きんときっ、大丈夫!?」
kn「スマイル…!? 来てくれたの、?」
やはり驚いているようだ
自分でも訳がわからないことをしている自覚がある
体が勝手に彼のもとへ近づいて、抱きしめていた
kn「すまっ、? …夢、だよね」
sm「うん、そうだ、夢だ」
kn「…だよね、…ありがとう」
彼はそう言い残して目を閉じた
寝息は聞こえるので大丈夫そうだけど…
滝のように汗をかいていた…
だから、自分にできることとして少しでも涼しくしてあげるために…
俺は彼の袖をめくってしまった
_
何が何だかわからなかった
手首、腕に包帯…?
答えはひとつしか思いつかなかった
見て見ぬふりはできない
でも、俺には何もできなかった
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長くなりそうなので一旦中途半端ですが切ります!
明後日からテストなので終わったら続き投稿します!
コメント
2件
knさんが倒れた時にsmさんの 名前ずっと呼んでたの好きすぎます.ᐟ.ᐟꌩ ̫ ꌩ テスト 頑張ってください‼️続き待ってます!!