テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
【渚カエ】嫉妬
~ある日の3年E組~
殺「これでHRホームルームを終わりにします。気を付けて帰るように、明日も殺れるように頑張りましょうヌルフフフ」
「さようならー」クラス中に響いた。
みんなが帰る中青い髪を持つ少女のような少年のような子が自分の椅子に座り何か考え事をしていた。
渚「(誰と帰ろう… 今日は茅野休みだし….)」
しばらく考えて
渚「(よし、一人で帰ろう)」
と思い椅子から立ち上がった瞬間
?「良かったら一緒に帰らない?」
不思議に思い声がした方向を見てみると、そこにいたのは倉橋さんだった。
渚「倉橋さん!?」
渚は驚きのあまり声をあげた。
倉「やっほー」
元気な声で渚に向かい返事をした。
倉橋さんといえば、天真爛漫で生き物が好きなふわふわ系の女子だ。
渚は不思議に思いながら倉橋さんに聞いた。
渚「なんで僕と?いつも片岡さん達と一緒に帰ってる気がするけど….」
倉「いやぁ、いつもはそうなんだけど今日は用事があるらしく先に帰っちゃったんだ、一人で帰るのもなんだかなって思って誘ってみたんだ。」
渚「そうなんだ…」
倉「ごめん迷惑だったかな?一人で帰るから気にしないでー」
そう言い教室から立ち去ろうとしたとき
渚「待って!!」
倉「えっ?」
声に反応して思わず声をあげ、渚のほうを見ると
渚「良かったら一緒に帰らない?僕も一人だから」
少し照れ俯きながらそう言った。
倉「いいの?やったぁー!」
満面の笑みで嬉しそうに言った。
渚「じゃぁ行こうか」
倉「うん!!」
二人は教室を出て帰路に着いた。
そんな二人を見ている赤髪を持つた少年のことを二人は気づいていない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~帰り道~
オレンジ色の髪を持つ中学三年生ぐらいの少女と青い髪を持つ同じく中学三年生ぐらいの少女?いや少年が閑静な住宅街を何も喋らずに歩いていた。
渚「(あぁぁぁぁ なんで誘ったんだろう、教室出てから一言も喋ってないし、気まずすぎる。)」
倉「(なんで誘ったんだろう、私のバカ!)」
二人は頭の中で自分で自分を叱り、同時にこの気まずい状況をどう切り抜けるかを考えていた。
渚&倉「・・・・・・」
しばらく沈黙が続いた。
倉&渚「・・・・・・」
またしばらくたち沈黙を破ったのは渚だった。
渚「倉橋さんって生き物が好きなんだよね?」
気まずそうに尋ねた。
倉「そうだよ、生き物は全部すき」
同じく気まずそうに渚からの問いに答えた。
渚「そうなんだ」
また二人の間に沈黙が訪れた。
渚&倉「・・・・・・」
次に沈黙を多ぶったのは倉橋だった。
倉「渚くんって茅野ちゃんのこと好きなの?」
渚「えっ…」
予想外の質問に渚は数秒固まったが、少し考えて
渚「うん、好きだよ”友達”として。」
渚は少し顔を赤らめながらそう言った。
数秒の間をおいて
倉「そうなんだ、ごめんねこんな質問して。」
と言った。
渚「いや全然大丈夫だよ」
優しく言った。
オレンジ色の髪を持つ少女と青い髪を持つ少年は閑静な住宅街を歩き続けている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの会話から少し経ち、二人は「暗殺はどうか」や「訓練はどうか」などの会話をした。
ある程度話して気まずくなくったぐらいのころ渚が口を開いた。
渚「この先に美味しいカフェがあるんだけどもし良かったらそこに行かない?」
突然の誘いに戸惑ったがせっかく誘ってくれたので
倉「いいね!行きたーい」
と元気な声で返事をした。
渚「よし、じゃあ行こうか」
倉「うん!」
二人は、そのカフェへ向かい始めた。
しばらく歩きそれっぽい建物に着くと
渚「ここがそのカフェだよ」
前から来たかったのかどうか分からないが少しテンションが高かった。
ガチャ カフェのドアが開いた。
店員「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ」
そう言われたので入口から近いテーブル席に二人は向かい合って座った。
その様子を赤い髪を持つ少年が見て
?「二人でカフェに行くなんていい度胸してるじゃん」
と悪魔みたいな顔をして言った。
そんなことは知らずに二人はメニュー表を手に取り注文するものを決め始めた。
倉「うわぁー どれも美味しそう!よくこんなお店知ってるね」
渚「テレビでお洒落なカフェ特集でここが紹介されてたから来てみたかったんだ」
へぇーと相づちを打ち中学三年生の男の子とは思えないと頭の中でそう思った。
倉「そうなんだ、茅野ちゃんここに誘ったら喜ぶんじゃない?」
渚「二人で来たばかりだよ、めっちゃ喜んでくれたからこっちまで嬉しくなっちゃった。」
出された水を飲みながらそう説明した。
渚「倉橋さんは何を頼むか決まった?僕はこのプレミアムチョコレートパフェを頼むけど」
そう言いながら自分が頼むものを指で指した。
指されたところを見ると、チョコを贅沢に使ったとても美味しそうなパフェの写真があった。
そのパフェに一目惚れしたのか
倉「じゃあ私もこれにする!」
と言った。
二人の注文するものが決まったので渚が店員さんを呼びプレミアムチョコレートパフェを二つ注文した。
しばらくたち、店員さんがプレミアムチョコレートパフェを二つトレーに載せて持ってきた。
店員「お待たせしました、プレミアムチョコレートパフェ二つです。」
そう言いプレミアムチョコレートパフェをオレンジ色の髪を持つ少女と青い髪を持つ少年の前に置いた。
渚&倉「いただきます」
プレミアムチョコレートパフェの前で手を合わせてそう言った。
二人は、スプーンでパフェのクリームやアイスをすくい口の中へ入れていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~数十分後~
二人はプレミアムチョコレートパフェを食べ終わり会計をすまし再び帰路に着いた。
倉「もう一回ぐらい食べたくなるほど美味しかったね」
満足げな声でそう言った。
渚「そうだね、めっちゃ美味しかったね」
同じく満足げな声で言った。
二人はしばらく歩き椚ヶ丘駅へ到着した。
渚「もう着いちゃったね」
なんだか少し寂しそうな声で言った。
倉「そうだねー」
穏やかなトーンの声で返事をした。
二人は改札へ入り
渚「じゃあ、僕こっちのホームだからバイバイ」
倉「私はこっちのホームだからバイバイまた明日」
渚「うんまた明日。」
そう言い二人はそれぞれ違うホームへと降りて行った。
?「へぇー ネタはゲットできたから明日が楽しみだな」
学校からずっとつけてきた赤い髪を持つ少年がそう言った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~次の日 3年E組にて~
青い髪を持つ少年が廊下を歩いていた。
?「やっほー」
明るい声が聞こえた、青い髪を持つ少年が声のした方を見ると
オレンジ色の髪を持つ少女が早歩きでこっちに向かってきていた。
渚「おはよう倉橋さん」
青い髪を持つ少年はオレンジ色の髪を持つ少女に向かって明るく返事をした。
倉「昨日はありがとねめちゃくちゃ楽しかった。」
渚「こちらこそ楽しかったよ」
二人はそう言い教室へと入っていった。
渚「おはよー茅野昨日はどうしたの?」
青い髪を持つ少年が緑色の髪を持つ少女話しかけた。
茅「ちょっと体調が悪かったから休んだんだ。」
茅野と呼ばれた緑色の髪を持つ少女が答えた。
渚「そうなんだ、今日は大丈夫?」
心配するような優しい声で聞いた。
茅「だいぶ良くなったかな、心配してくれてありがとう渚」
渚と呼んだ青い髪を持つ少年の顔を見て笑顔でそう言った。
ガラ 教室のドアが開いた。
殺「はい、それではHRを始めます。」
全身が黄色くて真ん丸な顔をした殺せんせーが教卓の前に立ちクラス全体に聞こえるような声の大きさで言った。
出席確認や連絡など必要なことを行い5分ぐらいでHRホームルームが終わった。
1時間目 2時間目 3時間目 4時間目と授業が行われていき昼休みになった。
茅「ふぅーよく食べたごちそうさまでした。」
茅野が昼食を食べ終わり席を立ち廊下へ向かおうとしたとき
?「茅野ちゃんちょっと」
教室の後ろの方から声がし、振り向くと
茅「カルマ君どうしたの?」
赤い髪を持つ少年がイチゴ煮オレを飲みながら席に座っていた。
呼ばれた茅野がカルマの近くへ行くと。
カ「ねぇねぇ今日一緒に帰らない?」
少し笑みを浮かべながら緑色の髪を持つ少女へ言った。
茅「えっ?」
困惑し少し黙った後、
茅「ごめーん今日は渚と帰る予定だから」
と申し訳なさそうな声で言った。
茅「(本当はまだ約束してないけどいつも一緒に帰ってるから大丈夫か)」
と心の中で自分を説得した。
カ「ふーん渚は他の女子と帰ってるのに茅野ちゃんはいいの?浮気してるんだよ渚は」
茅野に向かって本当なのかウソなのか分からないことを言った。
茅「(渚が浮気…?てか私たちまだそんな関係じゃないし。)」
心の中で状況を整理しカルマに向かって
茅「私たちそんな関係じゃないから浮気とか変なこと言わないでよ」
冗談を言うように言った。
渚「・・・・・・」
その様子を青い髪を持つ少年が見ていた。
その頃赤い髪を持つ少年と緑色の髪を持つ少女がまた何かを話していた。
カ「これが浮気の証拠だよ」
と言うと悪魔のような顔をしてスマホの写真アプリを起動し緑色の髪を持つ少女に写真を見せた。
そこには、青い髪を持つ少年とオレンジ色の髪を持つ少女が楽しそうな表情をしながらプレミアムチョコレートパフェを食べていた。
茅「・・・・・・」
その写真を見た緑色の髪を持つ少女はしばらく黙り込んだ。
茅「(そこって私が先週渚と食べに行ったところだ、どうしてまだ付き合ってないのにこんなにも悔しいと言うかなんと言うか嫉妬してるんだろう…私が昨日休んでて渚が一人で帰ることになるのは分かってたし他の人と帰るだろうと思ってたし、まぁまぁ想像できてたけど、いざこうやって見るとなんで”嫉妬”しちゃうんだろう…)」
緑色の髪を持つ少女は30秒ほど黙り込み心の中で考えた。
カ「・・・・・・」
赤い髪を持つ少年はこんなに反応するとは思っていなかったので少々困惑していた。
その頃二人を見ていた青い髪を持つ少年が心の中で
渚「(なんで他の男子と喋っているだけなのにこんなにモヤモヤするんだろうまだ付き合ったりしていないのに….なんなんだこのモヤモヤは悔しいというか”嫉妬”しちゃうんだろう…)」
ガタッ 青い髪を持つ少年が椅子から立ち上がり赤い髪を持つ少年と緑色の髪を持つ少女の元へと向かった。
こっちに向かってくる青い髪を持つ少年に気づいた赤い髪を持つ少年が
カ「よっ 浮気男」
と教室にいる全員に聞こえるような声の大きさで言った。
「浮気男?渚が浮気?そもそもあの二人付き合ってるのかよ」などいろいろな声が教室中から聞こえた。
そんな中一人だけ何も言わずに黙っていて目線を逸らしているオレンジ色の髪を持つ少女がいた。
倉「(私のせいだ….昨日私が誘ったから)」
と心の中で自分を責めた。
赤い髪を持つ少年と緑色の髪を持つ少女の前に青い髪を持つ少年が止まった。
青い髪を持つ少年が赤い髪を持つ少年の手に握ってあるスマホを見るとそこには昨日のカフェでの一部始終が写っていた。
大体のことを理解した少年は、
渚「茅野….これは昨日茅野が休みで一緒に帰る人がいなくてそれでこうなったんだよね」
と本当なのに言い訳を言うような声で言った。
?「ごめんなさい!私が悪いの」
大きな声が教室中に響いた。
教室にいた全員が声のした方を見ると….
渚「倉橋さん!」
青い髪を持つ少年が言った。
「おいおいマジかよ渚の浮気相手って倉橋かよ マジか」など様々な声が聞こえた。
倉「私が悪いの私が一緒に帰る人がいなくてそしたらたまたま渚君がいたから誘ったr」
渚「倉橋さんは悪くない!これは僕の責任だ、茅野がいるのに他の人と帰ったのがいけないんだ」
と話を遮るように言った。
それを見ていた緑色の髪を持つ少女が
茅「もう知らない!!」
といい教室から猛ダッシュで出ていった。」
渚「待って!!」
そういい青い髪を持つ少年が緑色の髪を持つ少女のを追いかけていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~校舎裏~
人気のない校舎裏に緑色の髪を持つ少女が息を切らしながら壁によかかっていた。
茅「私たっらバカ…あのぐらいですぐ嫉妬しちゃうなんて」
息を切らしながら自分で自分を叱っていた。
?「茅野!!」
突然自分を呼ぶ声が聞こえたので声が聞こえた方を見てみると、青い髪を持つ少年が自分と同じく息を切らしながらこっちに向かってきていた。やがて自分の前で止まり。
渚「ごめん茅野、茅野がいないからって好き放題しちゃって」
申し訳なさそうな声で言うと
茅「うんうん、全然大丈夫私もあのぐらいで教室を飛びだしちゃってごめん」
茅野も同じく申し訳なさそうな声で青い髪を持つ少年に言った。
渚「良かった….」
青い髪を持つ少年が安心したそうな声で言うと緑色の髪を持つ少女に近づき
渚「大好きだよ茅野」
といいながら緑色の髪を持つ少女を抱きしめた。
茅「えっ…」
緑色の髪を持つ少女は一瞬困惑したがしばらくしてから
茅「私も大好きだよ」
と言い青い髪を持つ少年を抱きしめた。
渚「ありがとう…」
そう言うと青い髪を持つ少年はさらに強く緑色の髪を持つ少女を抱きしめた。
しばらくし
茅「こちらこそありがとう」
と言うと緑色の髪を持つ少女はさらに強く青い髪を持つ少年のことを抱きしめた。
「おぉー カップル誕生の瞬間だ なんかこれカルマが悪くね」などを新カップルの近くから声が聞こえた。
殺「新カップル誕生ですか…. ヌルフフフ」
この日3年E組に新たなカップルが誕生した。
END