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次は必ず俺が守る。②
蘭はる
ココイヌ(イヌココ)表現?あり
春千夜タイムリーパー
死ネタ
意味不
捏造多め
誤字脱字注意
時系列?や場所、言葉が曖昧だったり、都合が良かったり悪かったり…
本当に何でも許せる方向け
※深夜に少しずつ作成したので、文とか漢字とか変だと思います。気にせず、雰囲気でお読みください
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
”ドくッ…ン”
「兄ちゃんこいつ起きないね。」
びくっ
「?!」
「あ、動いた。」
「ん…?」
「お前大丈夫か?」
「…ぁッ…ヴ.え…ゴホ…っと…」
ここは何処だ?
目を開けると灰谷兄弟(幼少期時代)が俺の顔を覗いていた。
海に意識が失う程沈んでいたからなのか、声が出ねぇ。過去の俺が生きているって事は、誰かに助けられたって事だ。その誰かって言うのが俺が沈んだ海にいたコイツら(灰谷兄弟)だったって事か?灰谷兄弟が人を助ける事なんて今まであっただろうか。
砂浜の上に仰向け状態の俺と、それをしゃがんで見ている灰谷兄弟。え、なんか怖ぇんだけど…。
「声出ねぇの?」
蘭の問に俺は首を縦に振った。
「あ、俺灰谷蘭ね。んでこっちが弟の竜胆。お前は?」
今俺は声が出ねぇから、身体を起こして砂浜に手で字を書くことにした。
「急に起き上がって大丈夫なのかよ。」
竜胆が俺を心配しているようだった。だが、特に身体に問題は無いので首を縦に振った。
そして砂浜に
さんずはるちよ
と、余り力が入らない為かぐにゃぐにゃな字になったが平仮名で書いた。
「さんず?」
「コクッ…」
「俺たちここで駄弁ってたら海の深い方まで沈んいくお前を見つけてさ、咄嗟に竜胆がさんずの手を掴んで、一緒に引き上げたんだよ。」
「さんずが中々起きないから兄ちゃんが人工呼吸したんだぜ?」
「ばっか!竜胆。その事は言うなって言っただろ?!… ///」
まさか今の灰谷兄弟が他人の俺を人工呼吸してまで助けるとは。飛んだ気まぐれだな。
それにしても蘭とキスか…慣れてるとはいえ久しぶりだし、この時代の蘭とは初めてだから少し恥ずかしい。
「……///」
「ねぇさんず可愛い」
「……///…」
「え…?照れてんの?竜胆!!さんず可愛いくね?」
「ウン。可愛い。」
あぁ、やっぱ蘭だわ。すぐ俺の事からかって遊ぶし、本当に気まぐれ人間だし。
「あ、喉乾いたからジュース買ってくる。」
「ん〜。蘭ちゃんコーラね。」
「はいはい。んと、さんずはスポドリの方が良いよな?」
「…ぁりが…”と…ぅ…”」
「ん。行ってくるわ」
そう言って竜胆はここから200メートルくらい離れた自販機へと向かった。
いや、今更なんだけどなんでコイツら俺に優しいんだよ。ちょっとキメェ…。いつもはずっとからかってきてたし…それにあの灰谷兄弟だそ?他人を助けるなんてもっての外、そのまま見殺すような奴らだ。
蘭と2人きりの空間。手を伸ばせば触れれる距離にいる。
子供の姿の蘭であれ、蘭と2人きりの空間が只只懐かしく目に水滴が浮かび上がった。
ポロポロ…ポロ…
「さんず〜なんで泣いてんの〜。よしよし蘭ちゃんが泣き止ませてあげる。」
蘭はそう言って俺が泣き止むまで優しく頭を撫で続けてくれた。俺ってそんな涙脆かったっけ?
「さんずがなんでこんな時間にここにいるのかとか、こんな状態になった理由は聞かないからさ、その代わりにまたこの海に来てよ。俺、さんずとまた会いたい。」
蘭にそう言われたら行くに決まってる。まぁ言われなくてもこれから先もこの海には足を運ぶつもりだが…。
コク
この時代から蘭と会うことが出来たのは、蘭を救う計画達成に大きく携わってくる。確実に。
「約束だからな?」
コク
「ジュース買ってきた…って兄ちゃん何やってんの?」
「ん〜泣き虫なさんずを泣き止ませてたの」
「ふーん。まぁ兄ちゃんが泣かせたんだろうけど。」
「俺は泣かせてませーん。」
「はいはい。ん、コーラとスポドリ。」
そう言って竜胆は買ってきた飲み物を俺と蘭に渡した。俺は竜胆に礼の意味を込めて、頭を下げた。
ドリンクの蓋を開けようと手に力を入れてみるが蓋が開かない。手に上手く力が入らない状態だった。今、俺の状態雑魚すぎんだろ。
「もしかして蓋開けれないの?」
「手に力入らないのか?」
コク
「優しい蘭ちゃんが開けてあげよう。貸してみ?」
親切心で言ってるのは分かっているのだが、少しバカにされてる気がして悔しい。でも喉は乾いて居るので蘭にボトルを渡した。
「ん。」
俺がボトルを渡すと蘭は蓋を開け、蓋とボトルと別で俺に渡してくれた。
スポドリを飲んだ事で、俺の喉の乾きは和らぎ声が出る様な気がしてきた。
「あ…ぁ…ジュースありがとう。」
「ん。声出るようになって良かったワ。」
竜胆が買って来てくれたスポドリのお陰で無事声が戻った。とりあえずこれでコミニュケーションは取れる。
「さんずって家どの辺なの?」
「新宿。」
「新宿?!新宿からここまで結構距離あんのに歩いて来たのかよ」
勢いでマイキーん家出て、蘭を探す為にここに来たって言うのはまずいしな…。ヤバい奴だと思われる。こんな時間に海にいる時点でヤバい奴かもしんねぇけど…。まぁ適当に誤魔化しとくか。
「ウン。」
「何でこんな遠いトコまで来たんだよ。しかも、こんな時間に。」
「えっと…」
「竜胆〜その事は聞かないってさんずと約束したんだよね〜。その代わり、また会いに来るって〜」
「ふーん。待ってるワ」
「うん。」
お互いの話や他愛のない話をしていると気づいたら、 日が完全に出てきて暑くなって来た。
「あーっ!兄ちゃん今日タトゥー入れに行く日じゃなかった?」
「あ〜そうだったな。」
「オレら未成年だから開店前の早い時間だったら彫れるって言ってたっけ。」
※18歳以下は青少年育成条例に基づきタトゥーの施術が禁じられている
「そーそ。あの店はオレらの配下の地域の店だから特別に、な。」
「って訳で、オレらタトゥー入れに行くから、三途またな!」
「またね〜春ちゃん!」
「はるちゃんって呼ぶな!…おぅ…また…」
そう言い俺は蘭たちと別れた。あいつらこの歳でタトゥー入れたんだな……。次はいつ会えるか分かんねぇけど、歩くと遠いが定期的に足を運ぶつもりだ。子供の蘭であれ、蘭と…あいつらと話すのは楽しかった。
―――
過去に戻ってきて1週間経った。
あれから蘭達とは会っていない。
だがあの海には定期的に足を運ぶつもりだ。
それにしても1週間でだいぶこの時代の生活に慣れてきた。
朝、場地とマイキーを迎えに行って学校に行く。→図書館寄るorマイキー達と遊ぶ→ 帰宅→祖父母の手伝い→寝る
約15年前の俺のルーティン。今は学校の帰りで図書館で本を読んでいる。
図書館に行く主な理由として、これから俺はどうすれば良いのかを落ち着いた場所で考える為、もうひとつは俺の知識を高める為。このふたつが主な理由だ。梵天時代の俺は、薬はやっていたが仕事における冷静な判断力や、急所等の体の造り、商談力、射撃力等、知識と経験は今世でも役にたつこともあると思う。だが社会における基本的な知識が欠けている。元反社な俺には表社会て生きるなんて約10年振りの事だ。生きていく中で反社の性格が出てくるかもしれねぇ。それを極力出ないようにする為に本を読んで学習している。
「なあ、ここいつも俺が座ってた所なんだけど。」
後ろから声をかけられた。誰だと思い振り返っると何処か見覚えのある顔が目の前に立っていた。
俺より少し背が高く、細くて睨まれているように感じる目、何処かで会ったことある気がする。コイツとは。
「えっと…誰ですか?」
「オレ?俺は九井一。殆ど毎日図書館に来てここで本読んでる。」
「?!九井!?」
見た事ある奴だと思っていたが、九井だったのか。
九井とは天竺、関東卍會、梵天…と12年ぐらいの付き合いだった奴で、金をつくる天才だった。現にあいつが梵天の経済を担当していたし、あいつが居なかったら梵天は成り立っていなかっただろう。
そんな九井が図書館にいるのは納得できる。頭が良い奴って図書館に居るよな。(偏見)
「いきなり呼び捨てかよ。まぁ良いけど。ところでお前は?名前。」
「三途春千夜。」
「三途、今日は譲ってやるけど次からは他の席行けよ。」
コイツこんなこだわり強い奴だったっけ?
「あぁ。」
「ところで三途、何小の何年だよ。」
「七小の4年。」
「俺より年下かよ。お前ガキの癖に難しい本読んでんだな。」
「そうか?」
「あぁ。小学生でそんな本読んでんの見た事あんのお前ぐらいだわ。」
「ふーん。」
―――
過去に戻って来て1ヶ月が経った。
あれから2回あの海に行った。1回目は蘭たちと会えなかったが、2回目は会えた。
蘭と竜胆の腕に少しだけタトゥーが入っていた。全身に入るまで半年~1年程かかるそうだ。
九井とも週に2、3回図書館で隣の席に座り、話すような仲になった。
「んで、その時赤音さんが…」
「お前、本当に乾家の事好きなんだな。」
乾家音、乾青宗。後に、乾赤音は家事で亡くなり、乾青宗は家事で右の額に火傷を負う。九井は乾赤音の手術費用の為に金稼ぎを始めた。これが九井一。金の亡者への始まりだった。
九井が金に執着する理由は知っている。関卍時代、九井とは気があってよく話していた。お互い自分のことはあまり話さなかったが、あの出来事について話してくれた。ちなみに誰かに話したのは初めてだったらしい。
「あぁ。今度告白しようかなって思ってる。」
「そっか。がんばれよ。」
「あぁ。って俺ばっか話してたよな。三途は?好きな奴とか居ねぇの?」
「うーん…いる…けど…」
「いるけど?」
「いや、やっぱなんもない」
「んだよ。まぁまた聞かせろよ。お前の好きな人の話。」
「気が向いたらな。」
―――
今日も学校帰りに図書館に寄った。
「あっ、キミが三途君?」
いつものように図書館で本を選んで、椅子へ戻ろうとしたところで声をかけられた。
「えっと… 」
「三途!この人が赤音さん!で、隣にいるのが俺の親友のイヌピー!」
姉弟共にふわふわな金髪に、エメラルドグリーンの瞳。九井がずっと乾(青宗)と重ねていたのが分かる。
本当にそっくりな姉弟だな。
「はい、三途です。よろしくお願いします^^」
「よろしくね!それにしても三途君難しい本読んでるね。凄いなぁ〜! 」
「ありがとうございます^^」
必殺猫かぶり。年上の女となんてろくに話したことも無かったから会話の仕方が分からない。とりあえず猫被ってニコニコしとけば良いだろう。中学時代の俺がしていたように。
「ぷぷっw」
何笑ってんだよ九井。俺だって敬語くらい使えるからな。
「そうだ、私借りたい本あったんだった!ちょっと探してくるね!」
「うん」
そう言って乾赤音は本を探しに行った。
乾青宗は今すぐにでも帰りたそうな顔をしている。
「そうだ三途、イヌピーと友達になってやってよ!イヌピー俺しか友達いないから、」
「別に俺は…!」
「おぅ…、全然良いけど」
九井からこんな提案させるとは思ってなかった。交友関係って広いに限るし、九井がずっと思い続けた相手…ちょっと興味あんだよな。
実は九井、前の世界線で乾赤音一筋って訳じゃ無かったんだよな。
九井が(亡き乾赤音後、)ずっと乾について行ってた理由、もちろん乾赤音に重ねてた部分もあったと思う、けど乾(青宗)自身が好きだったからかもしれないって関卍ん時九井が言ってた。
九井と乾がそれぞれの道に進んでからも定期的に乾とドラケンが経営しているD&Dを見に行っている事だって知ってる。
梵天解散してからきっと九井は乾に会いに行ったんだろうな。まぁ、これは俺の推測でしか無いんだけど。
「イヌピー良いじゃん。こんな美形他に居ないよ?」
「顔で進めんのかよ。」
「うーんまぁ良いや、よろしくな三途!俺の事はイヌピーって呼べよ!」
なんか分かんねぇけど乾と友達になったわ。乾って気分屋なんだな。
「あっ、赤音さん!本見つかった? 」
「うん!ついでに他の本何冊かと借りてきたよ〜!」
乾赤音が手に持ってる本はフィクション小説だった。
―――
「春千夜くんって兄弟いるの?」
赤音さんが俺を名字呼びから下の名前呼びになった位の仲になる頃に、”あの事件”が起こった。
「えっと…妹が1人…います」
いつものように図書館の本棚の間にある机に向かって本を読んでいると同じ机で何やら課題をしている赤音さんから声をかけられた。
「やっぱり?春千夜くん大人っぽくて面倒見良さそうだから下の子いると思ったんだぁ〜」
「…そんな事無いですよ〜^^」
「そうかな〜」
赤音さんは凄く穏やかで誰に対しても優しい。九井が赤音さんの事好きなのも分かるわ。
「あっ、私今日早めに帰って来なさいって言われてたんだった!春千夜くん、一くんまたね!」
赤音さんはそう言い帰って行った。
その日にまさか、あの事件が起こるとは思っても見なかったのだ。
「三途は?もう少し読んで行くのか?」
別の本を探しに行くのか、立ち上がった九井がそう聞いた。
「ん。あぁ、あと30分位読んでろうかな」
「んじゃぁ俺も」
あれから1時間くらい経ったのだろうか。すっかり本に見入ってしまって、30分の所が1時間になってしまった。
九井もまだ本を読んでいるようだった。
「九井、そろそろ帰るか?」
「おぅ、途中まで一緒に帰ろうぜ」
「あぁ」
俺と九井は読んでいた本を本棚に戻し、図書館を後にした。
最近分かった事だが、俺と九井の家は近かった。校区は違うが方向も同じで歩いて往復できる距離だ。
「俺さ、昨日赤音さんに告白したんだよ。大人になったら結婚してくださいって」
図書館からの帰り道。長い住宅街の中に九井の家があり、住宅街を抜けて少し歩いたところに俺の家がある。
空はもうすっかり暗くなっていて、今の時間現代の小学生だったら外に出てはいけない時間だっただろう。
「お、ついにやったか。んで返事は?」
「大人になるまで待ってるね、だって。」
「おー。告白おつかれ。それ絶対本気にしてなくて数年後には忘れられてるやつだろ笑」
「んな事言うなよ三途!!俺は本気で赤音さんの事…って三途!!あれ見ろよ!!赤音さん家に…煙が!!」
ここから約50メートル位先にある、乾家から煙が出ていた。
今日だったのか。乾家の火事は…!!
赤音さんとイヌピーを助けるか?
俺は蘭とマイキーを助ける為にここにいる。決して2人を助ける為にいる訳じゃ無い。
けど、九井にも幸せになって欲しい。九井と乾を離した原因は天竺にあるし、俺はその実行犯でもあった。
約12年も一緒に居たんだ。そんな同僚にまたこんな思い…それに 梵天での九井は確実に壊れていたし、今の純粋な九井に前の九井と同じ思いはさせたくない。
「急ぐそ!!九井!」
「あぁ!!」
乾家の前につくと1階から2階に火が燃え広がって行く…といった様子だった。後10分程で全焼するだろう。
乾家の近くの住民達も乾家の前に集まって混乱していた。
「今救急車と消防車呼んだよ!!」
今呼んだって事は…ここから近くの消防署まで車で10分程…待ってたら家が全焼してしまう。
「この家から人は出て来ませんでしたか?」
九井が外にいる住民に声をかける。
「さ、さぁ。あ、でも女性の方…奥さんは避難できたけど…って言ってたかしら」
赤音さんとイヌピーは家の中にいる。
「赤音さん!!」
ドカッ!
九井が勢いよく足でドアを開け、中に入った。
家の中には足の踏み場はあるものの、次々に炎が燃え上がって来る。
「俺は2階を探す。くれぐれも煙は吸うなよ、三途!」
「あぁ。」
九井が2階で俺が1階。確か(前の世界線では)九井がイヌピーを見つけたんだっけか。だから俺は赤音さんを早く見つけねぇとな。赤音さんが居るとなるとリビングがキッチンか?いや、自分の部屋に居るかも…この時間だったら風呂も有り得るし…
って知らない家だし構造とか分かんねぇから全部探さねぇといけねぇんだけど。
ゴホッゴホッ…ゴホッ
咳…?だよな。この部屋から聞こえる。
ドアを開けると足の踏み場が無いくらい広がった炎が部屋を覆っていた。
机にソファにテレビ。ソファの上には洗濯物が並べてある。その奥にはキッチンがあり、おそらくそこから引火したのだろう。
炎の煙幕のせいかどこに居るかが分からない。 だが確かにこの部屋から咳が聞こえたのだが…。
ソファの横に花瓶が散乱しており、その横に倒れている人影が見えた。
「…ゴホッ…ッ…あか…ね…さん…?」
目の前には布を被った赤音さんが倒れていた。足に花瓶の欠片が刺さっていて出血していた。おそらく割れた花瓶の欠片を踏んで転倒し、そこから立ち上がる事が出来なかったのだろう。
煙を吸ったのか、赤音さんの意識は無い。火災の煙を吸うと、煙の中では最長でも30分…最悪の場合即死の可能性もある。早いところ外の綺麗な空気を吸わせないと助からない。
近くにあったタオルを口に当て、赤音さんを背中におぶり、家から出ようとするが来た時より炎が燃え上っている為、脱出が困難になって来た。
だからといって脱出しないという選択肢は無い。蘭とマイキーを救うまで俺は死ねない。
赤音さんを早く外に出さないと一酸化炭素中毒で死ぬ…多少、火に当たるのを我慢して出るしかない。そして足元に気をつけながらできるだけ早く。
そして俺は赤音さんをおぶり、家の外まで走った。
何とか煙や火の中を掻い潜り外に出たがまだ九井達は出て来ていないないようだった。それに救急車と消防車もまだ来ていない。
「中から人が出てきたぞ!!」
「ちょっと君!!大丈夫なの?」
周りの大人達が声をかけてくる。
「はい。僕は特に目立った傷はありません…ですがこの女性は足に花瓶の欠片が刺さっており、全身に火傷を少々…それに煙を吸って一酸化炭素中毒で意識が無い状態です。」
「まぁ貴方凄いわね。確か一酸化炭素中毒って火事の煙を吸ったら起こるやつだったわよね?早く救急車来てくれると良いんだけど…」
「そうですね」
九井がいる家の中に行こうと立ち上がろうとした時、俺は急に意識を失った。