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🐰side
「せいぴゃん、今日カフェ行かへん?」
『お、ええよ〜』
「は?」
撮影終わりにナオからのお誘いをOKすると、カイリュウが不満そうな声をあげた。
『カイリュウ?』
「…今日は一緒に映画見ようって言うてたやん」
『えっ?そうやったっけ?』
「っ、はぁ、もうええわ」
『忘れてた、ホンマごめん…』
「…最近、俺のことほっときすぎちゃう?付きあってる意味ないやん」
『は、?かいりゅ、、』
「帰る」
冷めた表情で帰っていくカイリュウを引き止めることもできず、ただ呆然と立ち尽くした。
結局、ナオとの約束はキャンセルして家に帰った後、カイリュウとのトーク画面を開いたまま、どう謝るか考える。
カイリュウの優しさに甘えて、最近は友達と遊んでばっかりやったのは事実。
今までヤキモチ妬いてるの見たことなかったから、あんま気にしてへんと思ってた。
意を決して電話をしようとした時___。
☕️side
セイトに重いって思われたくなくて、今まではずっと我慢してたけど、限界が来て、つい当たってしまった。
1人で家にいるのも虚しくて、ふと、1人の男が思い浮かぶ。
急に突撃して迷惑やと思ったけど、耐えられへんかった。
『えいき…。ごめん、今日だけやから泊めてほしいんやけど…』
「っ、え?…と、 とりあえず、あがってよ」
困惑しながらも家に入れてくれたエイキは、コーヒーを出してくれた。
「…なんかあったん?」
『セイトと、ちょっとな、?』
「 話聞くよ?」
『…最近さ、セイトが友達と遊ぶの多かったんよ。ほんまは俺を優先してほしかったけど、縛るのはちゃうよな、って、、』
「うん」
『でも、今日は一緒に映画見るって言うてたのに、俺との約束忘れてナオとカフェに行こうって約束してたんよ…っ』
エイキに話しながら泣きそうになって、爪が食い込むくらい手をギュッと握って耐える。
すると、俺の手をエイキが優しく包み込んでくれた。
「泣きたいときは泣こう?俺しか見てないから」
『っ、ふ、、えいき、っ、』
「嫌やったな?今までいっぱい我慢して、辛かったね?」
『っ、、ありがとっ、』
ひとしきり泣いた後、エイキがニヤッとしながら言った。
「なぁ、ちょっとだけ仕返ししよ?」
『…仕返しって?』
「まあ、俺に任せて」
『お、おう、、』
「カイリュウのスマホ貸して?」
俺のスマホを借りて、パパッと操作した後、耳に当てるエイキ。
え、もしかして、?
「あ、せいと?」
🐰side
カイリュウに電話しようとしたと同時に、カイリュウから着信が入った。
慌てて通話ボタンを押すと、
「あ、せいと?」
『…エイキ?』
「うん」
『え、なんで、?』
「はは、なんでやと思う?」
『…』
「カイリュウが、寂しいって俺の家来たんよ」
『っ、』
「いっぱい甘えてきてかわいい」
『…かいりゅうは?』
「俺の横にいるけど?」
『カイリュウと話したいねん、』
「えー、どうしよw」
『ちょ、ほんまに、、』
「カイリュウのことほったらかしにしたくせに、せいちゃんにその資格があるん?」
『っ、それは、!』
「ほんまにカイリュウのこと好きやったら、早く迎えにおいでよ。じゃないと俺、手出しちゃうよ?じゃあね〜」
プツッと電話が切れて、考える暇もなく俺はエイキの家に向かった。
☕️side
「じゃあね〜」
エイキが電話を切って俺にスマホを渡してくる。
『…えーっと、?』
「せいちゃんの家からやったら、30分くらいやんな?ゆっくりしててよ、俺は風呂入ってくるから」
『え?』
「あ、それとも…」
戸惑う俺の顎を掬い上げ、エイキの顔が近づく。
「手、出してほしい?」
いつになく真剣な表情に、顔が赤くなる。
『あほか!//』
「あははっw」
エイキが風呂から上がって髪を乾かしているときに、インターホンが鳴った。
「カイリュウは待ってて?」
『…うん』
玄関の方から、2人の会話が聞こえる。
「あ、えい、き、、」
「ん?」
「何で上裸なん、?」
「はは、心配せんで?風呂入ってただけやから」
「っ、そうか、、」
「…でも、______。」
急にエイキの声が小さくなって、聞き取れへん。
「そんなんアカン!」
「やったら!カイリュウのこと、ちゃんと大事にして」
「っ、わかってる、」
2人の話し声が止まると、セイトがリビングまで入ってきた。
「かいりゅう…」
『…なんできたん?』
「っ、話がしたいっ、、お願いやから」
『…お前の家でええか?』
「うん、」
泣きそうなセイトを見て、怒る気にもなれへんくて。
『えいき、急に来て悪かったな』
「別に俺は気にしてないよ。また嫌なことがあったら、いつでもおいで?」
「っ、それはアカンって!!」
『せいと、?』
「あははっwじゃあ、また明日ね?」
爆笑するエイキと慌てるセイトを不思議に思いながら、エイキの家を後にした。
no side
2人が帰った後、エイキはすぐに電話をかけた。
『あ、なお?』
「えいきくーん?どしたん?」
『今日さ、せいちゃんとカイリュウが喧嘩してさ…』
「あー!ナオも見てた!」
『それで、カイリュウが家に来たんよ』
「はぁ!?…あんた、カイリュウに手出しへんやろなぁ?」
『いやー、手出さんかったから、褒めてほしい』
「…はぁ、そろそろ諦めたらええやん」
『それが出来たらいいのにね…』
「不毛やなぁ、」
『でも、せいちゃんには気づかれたと思う』
「なんでなん?」
『“次カイリュウがセイちゃんとのことで悩んで家に来たら、その時は無理やりにでも俺のモノにするから”って言っちゃった…』
「うわ〜、完全に当て馬のセリフやんw」
『うるさw』
☕️side
セイトの家に着いてから、しばらく無言の時間が流れる。
耐えかねて口を開こうとしたけど、セイトが弱々しく喋り始めた。
「っ、ごめん。俺、カイリュウが嫌な気持ちになったの気づけへんかった…」
『…』
「約束も、忘れてごめん、っ!」
まっすぐに気持ちを伝えてくれるセイト。
俺もちゃんと向き合わなアカン。
『…俺さ、めちゃめちゃ嫉妬するねん。でも、それがセイトの重荷になるのは嫌やから、ずっと言えへんかった、』
「っ、そうなん、?」
『…っ、俺のことだけ見てほしいっ、、//』
「〜〜っ、!///」
俺の本音をぶちまけると、セイトは顔を覆って悶えている。
「色々、不安にさせてごめんな、?俺、ほんっまにカイリュウのこと好きやから!出かけてたのもただの友達やし、それだけはわかってほしい、」
『っ、俺も、もっと表現できるように頑張るわ…。す、好きやで、?//』
「〜っ//なぁ、抱いてもええ? 」
『は、?//』
「俺の気持ち、ぜんぶ受け止めてや?」
『ちょ、ま、、んんっ//』
その日以降、セイトは他のやつと遊ぶ暇もないくらい俺にべったりくっつくようになった。
『セイト。ちょっと暑苦しいんやけど』
「えぇ、でも、嬉しいやろ?」
『…』
「俺のこと大好きやんなぁ?」
『…そりゃあ、好きやけど?//』
「ぐふふw」
コメント
1件
「手出しちゃうよ」って台詞、冗談みたいな口調なのにエイキさんの本気がヒシヒシ伝わってきてちょっと怖かったです…。喧嘩の原因が「約束を忘れた」という些細なズレから始まって、でもそれが積み重なった本音のぶつけ合いになる流れがすごくリアルでした。最後のセイトのべったり甘え方、カイリュウが「暑苦しい」って言いながら実は嬉しそうなのも分かってしまってにやにやしました。エイキさん、不毛な片思いで切ないなあ…。
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kaede🍁
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