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『無気力組はアイドル!?』第15話 ――「似てる……?」
ライブは大盛り上がり。
6人が最後の曲を終えると、会場中から大きな拍手が起こった。
「ありがとうございました!」
KEIこと赤葦が深く頭を下げる。
EI、KEN、HOTARU、KENMA、RINも続く。
「また会いましょう!」
ステージを降りる。
「お疲れ様でした!」
スタッフが駆け寄ってくる。
「最高でした!」
「ありがとうございます」
6人は楽屋へ戻る。
「……疲れた」
国見が椅子に座る。
「一週間バレーして、そのままライブはキツい」
「分かる」
角名が水を飲む。
研磨はソファに倒れ込んだ。
「もう動けない……」
「お疲れ様です」
赤葦が笑う。
「でも、楽しかったですね」
「まあね」
月島が衣装を脱ぎながら答える。
白布も頷く。
「ファンの反応、すごかったですね」
その頃、客席。
さっき「赤葦に似てる」と言ったのは――
木葉だった。
「……いや、気のせいか」
隣にいた木兎が聞く。
「何が?」
「いや、なんでもない」
木葉はもう一度ステージを見る。
KEIはもうステージからいなくなっている。
「赤葦と似てた気がしたんだけどな……」
「赤葦?」
木兎が首を傾げる。
「赤葦なら今日、一緒に合宿してただろ?」
「そうなんだけどな」
「じゃあ違うだろ!」
「……まあ、そうだよな」
木葉は笑う。
そもそも――
赤葦は今日まで普通に梟谷の選手として合宿に参加していた。
MIRAIのライブに出ているはずがない。
だから木葉は、それ以上考えなかった。
そして翌日。
学校。
梟谷。
「おはようございます」
「おはよ、赤葦!」
木葉が声をかける。
赤葦もいつも通り。
「おはようございます」
「昨日のライブ、よかったな!」
「……?」
赤葦が一瞬止まる。
「MIRAIのライブ!」
「……ああ」
「KEI、めちゃくちゃ赤葦に似てたんだよ!」
「そうなんですか?」
「うん!」
木兎も入ってくる。
「俺も思った!」
赤葦は少しだけ笑う。
「……よく言われます」
「マジ!?」
「冗談です」
「なんだよー!」
木葉が笑う。
「でも本当に似てたぞ」
「ありがとうございます」
赤葦は平然としている。
――完全にバレてはいない。
その頃、別の学校でも。
「国見ちゃん!」
「はい?」
「昨日MIRAIのライブ見たんだけど!」
「……そうなんですか」
「EIっていう子、国見ちゃんにちょっと似てた!」
「……」
国見は無表情。
「気のせいじゃないですか」
「そうかなー?」
岩泉が言う。
「まあ、似てるだけだろ」
「だよね!」
国見は心の中で、
(危な……)
と呟いた。
烏野。
「ツッキー!」
「何?」
「昨日のMIRAIのライブ見た?」
「見てない」
「HOTARUって人、ツッキーにちょっと似てたよ!」
「……そう」
「興味ない?」
「ない」
山口が笑う。
「そっか!」
月島は眼鏡を押し上げる。
(……よく見てるな、山口)
音駒。
「研磨!」
「……何?」
「KENMAって名前のやつ、研磨と同じ名前じゃん!」
「……そうだね」
「なんか気にならない?」
「別に」
黒尾が笑う。
「まあ、世の中に同じ名前なんていくらでもいるか」
「うん」
稲荷崎。
「角名!」
「何?」
「RINって子、めっちゃお前っぽい!」
「どこが?」
「雰囲気!」
「……へぇ」
角名は笑って誤魔化す。
白鳥沢。
「白布さん!」
「何?」
「KENって人、白布さんに似てました!」
「……そう?」
「はい!」
白布は少しだけ目を逸らした。
「世の中には似た人くらいいるだろ」
「そうですね!」
こうして――
6人の秘密はまだ守られていた。
ただし…
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝が気になる人はいいねお願いします!
一応これで終わりです!
コメント
1件
わあああ第9話読み終えたよー!😭💕 MIRAIのメンバーがそれぞれ学校で「似てる」って言われてヒヤヒヤする展開、めっちゃドキドキした〜!特に赤葦が「よく言われます」って冗談で切り返すところクールすぎて震えたし、国見の「危な…」って心の声も可愛すぎるんだが?!🫣✨ 周りのみんな気づいてないけど、読者だけは知ってるって構図がもうたまらん…!続きめっちゃ気になる〜!いいねしちゃうよ!👍💖