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♡ 初めての寮
あれから、家を出て、学校の寮の前に来ていた。
黒雷さんは、途中用事ができたため、足早に去っていった。
黒雷さんに用事ができた。って聞いた時、愛苦くんがめっちゃ喜んで、黒雷さんにまた殴られているのを見て笑っちゃったけど。
「今日から、な〜ちゃんは、ここの寮に住むんだよ〜。」
満面の笑みで花のように笑う愛苦くん。
「ええっと、手続きとか…。」
色々しないといけないことがあったはずと思って聞いてみた。
「済ませたよ〜。」
「え?」
「うん。済ませた。」
さっきと同様、ニッコニコの笑顔で頷いてくる愛苦くん。
「あ、ありがとう?」
そう言えば、愛苦くんは、ヘニャっと笑って『うん!』と頷いた。
とりあえずこの寮の探索をすることになって、愛苦くんと二人で回っていた。
「えっと、ここは?」
大きなホールのような造りで、建物を指差すと、愛苦くんが、ああ。とこぼした。
「ここは、僕らshadow(シャドウ・影)の会議室みたいなものなんだ。」
会議室…?街の治安とかのお話かな。
「向かいの方にあるあっちのホールは、sunshine(サンシャイン・日)の会議室だよ。」
愛苦くんの説明を聞きつつ、周りの構造などを見て覚えていく。
それに、影と日で分かれて会議するんだ。
やっぱりそうだよね。
影と日って、敵対同士ってわけじゃないけどグーループ同士分かれて会議するよね……。
「菜乃愛ちゃん、あっち行こう。」
愛苦くんに話しかけられ、考えることを中断した。
「わ、ここは?」
ご飯を食べるところっていうことはわかるけど…。
お昼に、こんな綺麗な食堂使ったことない…。
「ここは、寮生だけが使えるエリア。なんなら、寮自体、通学生は入っちゃだめなの。」
へぇ〜、そういう決まりあるんだ。
それもそっか。
通学生が寮を使う理由がないのに使っていいよってなったら荒らされるだけだよね。
「菜乃愛ちゃん、ドーナツ食べない?」
愛苦くんの突然の提案に身体が反応する。
えっ!
ドーナツ!
「いる?」
「い、る…!」
私がそう言えば、フニャっと笑って『ここのドーナツ美味しいよ〜。』と言ってきた。
ーーーーーーコト。コト、コト。
机に並べられるスイーツに目が輝く。
寮の案内のことも忘れて、私はスイーツに手をつけた。
「ん〜おいひぃ〜!」
もっちもちのドーナツを一口噛むと、ドーナツの美味しさが一気に口の中に広がる。
私が、頬に手を当ててだらしない顔をしていると、愛苦くんがふふっ。と笑った。
「ここのスイーツ持って帰れるし、持って帰ろう!」
愛苦くんの言葉に私は食いついた。
「持って帰る!!」
こうして、私の寮生活は始まった。
コメント
1件
第10話読み終わったよ〜!🌸 菜乃愛ちゃんがついに寮生活スタートか〜!愛苦くんがすでに手続き全部済ませててくれてて、しかもドーナツで釣るのずるすぎるでしょ可愛い〜😭💕「持って帰る!!」って即食いつく菜乃愛ちゃんにも激しく共感するし、食堂の描写もエモい…!寮内のshadowとsun♡♡♡で会議室分かれてるのも気になるし、これからの展開がますます楽しみになったよ〜!✨