私には 真奈(まな) という可愛い彼女がいる
でも私の彼女はどこか辺で、いつもおかしなことを言っている
例えば…
真奈「ねぇ知恵(ちえ)!」
知恵「ん〜?」
真奈「”死後の世界” ってどんな所なんだろう?綺麗なのかな?暗いのかな?」
知恵「…死んだことないし、分かんない」
真奈「知恵〜!」
知恵「はいはい」
真奈「私猫になる!」
知恵「…じゃあ私は真奈猫の飼い主になる」
真奈「ねぇ知恵〜!」
知恵「うん?」
真奈「私クラゲになりたい!」
知恵「…私は真奈クラゲを捕まえるネットになりたい。」
真奈「ね、知恵」
知恵「うん」
真奈「私死にたい」
知恵「…私は生きたい、真奈と」
私の彼女は死後の世界に興味がある
だから毎日死のうとしている、いや…宣告している、死を
彼女には病気や障害、余命がある訳じゃない
何故死のうとするのか理由が分からない
だって生きていたらいつか死は来るものなのに、何故今すぐに死のうとするのか
私と彼女は意見が合わない
今日はどんな事を行ってくるのかな。
そう思いうるさい教室に足を運ばせる
友達「おはよ知恵ー!」
知恵「おはよう、真奈居る?」
友達「え?真奈?真奈なら屋上にいるよ〜」
知恵「…え、?」
私は嫌な予感がした
もしかしたら飛び降りようとしてるんじゃないかって
この学校は金網がない
柵のみ、滑り止めもないし高さも普通
早く行かないと死んでしまうのではないかって
いつもは平常心な私でも、とてもじゃなく焦る。たった1人の愛人がこの世から消えるなら、死んでしまう方がマシだ。
知恵「屋上行ってくる!先生には遅れるって伝えて!」
友達「え?ちょっ…知恵!!」
長い廊下
この窓から真奈が落ちてくるんじゃないかと思うと怖くて仕方がない
嫌な予想ばっか想像する
1秒でも早く真奈に会いたいから
錆びたドアが風に揺らされ金属が擦り合う音がしている
勢いよくドアを開けて
知恵「真奈!」
と呼ぶ
そうすると前から
真奈「あ、知恵!おはよ〜!」
と、いつもの可愛い笑顔を見せてくる真奈が居た
安心した
まだ生きているから
知恵「なんで…屋上に?」
真奈「ん〜…死にに来た!!」
知恵「…そっか」
いつもの冗談
いつもの真奈だ、少し安心した
これで安心する私もおかしいが…本当に心配していたから安心感がとてつもない
私は真奈の手を掴もうとする
真奈「ねぇ知恵」
知恵「…何?」
真奈「いつもの冗談、だと思ってる?」
知恵「それ…どういう…」
真奈「嘘じゃないよ、今までのも、今のも」
真奈「今日が最後だね」
真奈「私今死んだら遺影が中学の卒業写真になっちゃうw…あ、知恵とのツーショット入れてくれる?」
いつもの私なら、きっと冗談でしょと笑って教室に戻している
だけど今の真奈の顔は嘘をついている様子でも無くて、苦笑いをしている
苦しい表情で私を見ている
私は咄嗟にこういった
知恵「私の遺影も中学の卒アルになるな」
真奈「…え?」
知恵「たった1人の愛人が、真奈がこの世から居なくなるなら死んだ方がマシ」
知恵「真奈がいない世界で生きたくない」
真奈「ばかだなぁ…知恵が死んだらおかしいじゃん…」
真奈「私が死にたいのに生きたい真奈を道連れにするとか嫌だよ…」
知恵「私は真奈が死ぬなら死にたい」
知恵「真奈が生きるなら生きたい」
知恵「私は死にたくも生きたくもないからこう答えてる」
真奈「私は知恵が生きてないと嫌だ…」
知恵「私は真奈が生きてないと嫌だ」
真奈「生きてよ…」
知恵「生きてるよ、死後の世界で」
知恵「だから…」
ぎゅっ(恋人繋ぎ)
知恵「一緒に死のう?」
真奈「ずるいよ…ずるい、ずるすぎるよ知恵は…自分勝手すぎるよ…」
真奈「後悔しても知らないから…」
そうだよ、私はずるいから
私は元から真奈を死なせる気なんてない
私は自分勝手だから
最後まで自分勝手でいさせてね
真奈「来世はまた恋人になって結婚しようね」
知恵「自分から死にたいって言ったくせに来世とか考えてるの?」
真奈「私は死後の世界が気になるだけで来世は信じてるよ」
知恵「…来世は私が真奈の事見つけるね」
真奈「待ってる、絶対会いに来てね」
知恵「愛してるよ」
真奈「…愛してる」
トンッ…
真奈の顔は泣いていて、本当は何か理由があって死にたかったんじゃないのかと思った
なんで私は気づけなかったんだろう、1番近くにいたのに
死ぬ前に後悔しても無駄なのにな
私は泣いている真奈を抱きしめて、自分の背中を下にする
…ねぇ真奈
知恵「私の分まで生きて」
真奈「…?」
ドサッ
真奈視点
真奈「体の所々が痛い…私死んだのかな…」
痛いと言っても足首や腕首、お腹ら辺に少しの衝撃が入ってるだけで特に激痛と言えるほどのものは感じていない
ゆっくり目を開けるといつもの世界で、一瞬幽霊になったのかと思えば手足の感覚も聴覚も嗅覚も残っている
嫌な予感がした、五感が残っているということは生きていること
じゃあ…
真奈「知恵…は、?」
ふと、下を見た
血だらけになった知恵が居た
関節が変な方向に向いていて、なのに顔は微笑んでいて
私を庇ったのか私の怪我は数少ない
真奈「なんで…知恵が死んでるの、?」
真奈「生きたいって言ってた知恵が死んでどうするの…」
真奈「なんで…私を生かしたの…」
真奈「やだよっ……帰ってきてよ知恵…」
真奈「私を1人にしないでよ!」
先生「真奈さん!そこで何して…知恵さっ…!?」
真奈「せんせっ…助けて…知恵がっ…死んじゃう…!!!」
恋人繋ぎをしていた手には温もりが残っていて
もしかしたら生きているんじゃないかって勝手な妄想が進む
生きていて欲しかった
ずっと、知恵には笑顔で居て欲しかった
私のせいで不幸にさせたくない…
知恵は永遠に幸せでいればいいのに…
なんで私が生きちゃってんのさ…ばか知恵…
数時間の検査の末、結果は死
もう手遅れで、骨はボロボロ 出血多量で体は痩せ細っていて、心臓も脈も止まってきて、生きれる可能性は0
信じたくなかった
あんなに笑顔だった知恵が一瞬で消えてしまった
私のせいだ
私のせいで死んじゃった
ごめんなさい…ごめんなさいっ…
もう戻ってこない知恵の代わりに私は何をしたらいいのか
生きている意味は何処にあるのか
悲しみに溺れながら私は眠りについた
もし今ひとつ願いが叶うなら
死にたい
めっちゃ適当になったッピ
もうね、ガチでなんも思いつかんくて適当にかいたらこれよ()
ほんとすみません。
おつにだんご
コメント
4件
んぁぁぁ…好きだぁ……