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聖人side
1年「聖人くん、、す、好きです…付き合ってくださ、!」
「ありがとう。でも好きな人おるからごめん。」
ちゃうねん。俺が好きって言ってほしい人はこの人じゃない。
「ほんまモテモテやなお前」
「また見てたん?ストーカーやめろ」
「気になんねんもん。で、返事どうしたん?」
「断った。」
「は、まじで言うとん!?もったいなぁ、1年の中でいっちゃん可愛いって言われとる子やろ?」
なんでこんな鈍感なんか知りたいもん。
こんな気づかんことある?
……そう、俺の好きな人。それはこいつ。
幼馴染の海龍だ。
気づけば隣におって、毎日一緒におって。いつから好きやったとか、そんなんもう覚えてへん。
ただ、いつの間にかもう好きになっとった。
初めて話した時は仲良くなれへんと思っとったけど、全然そんなことなくてなんならいちばん楽しかった。
「好きな人でもおるんかぁ??なぁなぁ」
「……おるかもな」
「へ、、誰なんよもうーー!!俺が知っとる人?」
「いっちゃん知っとると思う笑 いっちゃんな。」
「うっわ誰や…お前の好きなタイプようわからんからなぁ、、」
わからんやろなお前には。
俺から言わへんと一生気づけへんやろ。
昨日やってそうや。
「海龍ー?そろそろ帰ったら?」
「……」
「海龍、聞いとん、、」
ベッドを見たら気持ちよさそうに寝とる海龍がおった。
昼寝とかじゃなくてまじの爆睡。胸の上に置かれた漫画をそっと取り上げても起きる気配はない。
こんな無防備に寝るやつおるんや。
呆れながらも本棚に漫画を戻して、毛布をかける。
「……綺麗な顔しとうよな、、ん、きしょ何言うとんや俺。」
海龍の前髪が少し目にかかっとる。
邪魔そうやなと思って手を伸ばして 触れた瞬間、思ったより近くて息が止まった。
「……あかん、見てまう」
思わず零れた声に、自分で自分が嫌になる。
これ以上近づいたらあかん。わかっとうのに近づいてしまう自分がおった。
キスしたことあるんかな。
「…っ、」
ゆっくりと顔を近づける。寝息が聞こえるくらい近くなっても、海龍は起きへん。
あと数センチで触れそうになった瞬間
「…んん、、」
海龍が寝返りをうった。
俺はびっくりしてすぐ後ろに下がった。
「……ほんまなにしてんねやろ、最低や」
このままキスしとったらもっと最低やから、海龍が寝返りうってくれて逆によかったかもしれへん。
ゆっくりとベッドの端に座って、海龍を見つめる。
なんでこんな好きになってもうたんやろ。とか考えてたら自分も眠くなってきて、そのまま寝てしまった。
「……と、、、聖人!」
「…っ、!!な、なに!!」
海龍の俺を呼ぶ声で目が覚めた。
「どんだけ寝とんねん」
「…まって、いま何時間目、?」
「休み時間やからセーフ」
「あーよかったー…ほんまに怒られるところやった。」
「ふははっ!」
「なにわろてんねん」
「いやーおもろいなぁ思って笑 そんな寝れへんかったん?」
「…まぁ、昼寝したしな」
海龍を抱きしめた時のことずっと考えてたなんて言ったら、お前はどんな顔すんねやろ。
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薇黎(びり)
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ml _ 💫
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昼休みに屋上でご飯を食べていた時だった。
「にしても、お前はええなモッテモテで。」
「なに急に」
「お前の隣におる俺の気持ちにもなってみい!俺なんか誰からもモテてへんねんから。」
はぁ、とため息をつく海龍。
いやモテてるから。お前のこと好きなやつ目の前おるからな?しかも、これは俺の憶測やけど、こいつのお兄さんの幼馴染のやつも絶対お前のこと好きやし、ほんまどこまで鈍感なん。
「俺も可愛い子から告白されてみてぇー」
そう言って笑う海龍に、胸の奥が少し痛くなる。
……まあ、そらそうか。
「でも今は恋人とかはいらんかも」
「なんでなん」
「十分幸せってか、お前とおる時がいっちゃん楽しいし楽やから」
そう言って笑う海龍の顔が、頭から離れへん。
友達としてなんはわかっとる、 わかっとるけど。
無駄に期待してしまう。
「一生親友でおってな」
「死ぬまで?」
「死ぬまで」
一生親友。それ以上にはなれへんのやろか。
そんなことを考えてしまう自分が嫌やった。
「パン半分いる?」
「今はええかな」
「あげる」
「おい話聞け」
この何気ない時間が好きやから、余計心が苦しくなる。
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