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ある日
「わかーい、飴玉貰ったから一緒に食べよ」
h「おっ、いいね!食べよっ!」
若井を誘って、僕は貰った飴玉を全部置いた。
「飴全部で5個なんだよね…だから、若井と涼ちゃん2個食べて」
h「いやいや、俺1個でいいよ!」
若井は優しいな。
俺だったら遠慮しないのに。
「ううん、若井食べな」
h「…ほんとに?いいの?」
「もちろん」
h「…ありがと、元貴!この恩は絶対近いうちに返すっ!」
「…あはは、楽しみにしてるね〜笑」
h「味選びは元貴から〜」
若井は当たり前かのように飴玉を先に選ばせてくれる。別に何でもいいのだが…
いや、ここで下手に引くのもあれだ。ここは適当に選んでしまおう。
「じゃあ、これ〜」
h「涼ちゃんはこれが好きだよね?」
「うん。そうだね」
h「じゃあ俺これ〜っ」
どんなときでも人想いで尊敬するなぁ。
ふとしたときでの若井の優しさを噛み締めながら、僕は飴玉を口に入れた。
涼ちゃんに何味かドッキリ仕掛けようかなー
とか考えながら飴玉を舐めてたら、先に飴を食べ終わった若井がこっちをじっと見てきた。
…何か付いてるのか?
とにかくすごいこそばゆかったので、どうしたのか聞いた。
「…なんか付いてる…?」
h「ううん。それ何味かなーって思って! 」
…いや、それだけかよ。
「えっ?え、これだけど…」
h「俺も食べたい!」
がちか。食べたい味あったら最初に言ってくれれば全然残したのに。
「え、言ってくれれば残したのに…ごめん、俺食べちゃった…ほんとごめんね…?」
h「やだ」
「えっ…ごめ」
俺がそう言いかけた途端、俺の唇が何かで塞がれた。
「んむ…!?」
これは…手…いや、 違う。唇だ。
…く、くちびる!?
「んっ!?」
h「んーっ」
キスして直接貰おうって魂胆だったのか。
反射で唇を閉じてよかったよ。
…もしかして、さっきまで忙しそうに飴玉をガリガリ言いながら食べてたのも、まさかこれをするためだったのか…?
「ん…」
若井は何故か離れようとしない…
僕は驚きこそ薄れたものの、急激な恥ずかしさと、しちゃいけないことをしている罪悪感が一気に込み上がってきて、無理やりにでもひっぺがそうと若井の肩に手を置いたのだが…
若井がいきなり僕の首を触ってきて。
「んんっ!?」
またびっくりさせられた。
が、僕がそう簡単に口を開けると思わないで欲しい。何があっても絶対に口は開かないぞ。
いやらしい手つきで首を触られ続けているので、段々ぞわぞわし始めて…
若井の肩に置いた手の力が抜けていた。
「んっ…ぅ」
こいつ、なんか謎に上手いのは何故…!
「ん、ぁ…」
ぞわぞわに必死に耐えてる僕にトドメを刺すかのように、若井は僕の耳を触り始めた。
「うぁっ!?」
流石に耳は耐えれる訳もなく、僕は思わず口を開けてしまった。
「うぁ、」
しまった、やられた。
「ぁ…っ!ぁん、っ 」
若井は「待ってました!」と言わんばかりのスピードで、僕の口の中に舌を入れてきた。
h「んふふっ」
僕の口に舌を入れられて嬉しいのか、上機嫌になった若井は、楽しそうに飴玉を探り始めた。
「ん…っ、ふぁ、」
僕の口から漏れ出す息と、水音だけが響く。
そのせいで、快感が増していってしまう。
今すぐやめさせて、ぶっ飛ばしたい…
けど、まだやめないで欲しいかもしれない…
h「…んー…んー…?」
飴が中々見つからないのか、わざとなのか…
僕の口から出て行こうとする気配を全く感じられない。
寧ろ隅々まで舐めまわして、僕の反応を楽しんでいるようにも見えてくる。
かなりの変態だな、こいつ…!
…やめないで、と思った僕も大概だが。
ずっとキスをされているので、脳が蕩けるくらいの甘い快感の中に、段々と息苦しさが現れてきた。
「んっ、ぁ…」
…そ、そろそろ酸素が欲しい…
だが、若井はまだまだやめる気配がないので、すでに抜けてった力をなんとか振り絞って、思いっきり若井の肩を叩いてみた。
バシッッ
h「…ん”!?」
これが意外と効いたようで、 若井の舌はやっと出て行った。
「ぷぁ、んは、ぅ」
h「ぷは…も、元貴、力強すぎる…」
若井は肩をイテテ…と言いながら、わざとらしくさすっている。
「はっ、はーっ…おまぇのせー…」
正直、悪くはなかったが… なんて、絶対言いたくない。
h「うー、酷いよ元貴ぃ…あっ、飴玉ありがと〜!この味美味しいねぇっ!」
若井は無邪気に僕から奪い取った飴玉を舐めている。
「はふ…っ、そですか…」
h「じゃあ、帰すねっ♡」
「…は…?も、要らな、んむっ!?」
h「んふふ♡」
「ん、ふぁっ…ん”〜…」
まだまだ懲りずにキスを続けるバカへんた井には、あとでとびっきりのパンチを喰らわせなければな。と僕は思った。
終わりーー
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