テラーノベル
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どぅーも
久しぶりにあげました
今回は青リンゴ白書を題材にしました🍏
私は個人的に円ちゃんが1番好きです😎
それではどうぞ〜
ー3年前ー
「…彩華」
「…ん?なに?」
「…あの、さ…」
「…す、」
勇気は出せても、中々言葉に出来ない。
「…ふふ、何よ!」
「…あの、」
全然言い出さない僕に、彩華は痺れを切らし、怪訝そうに言った。
「そういうとこだよ?」
「…えっ?」
「そういうとこ直さないと、私たち中学生になるんだよ?」
彩華の言う通りだ。
でも、それは僕だって痛いほど分かっていた。
「…うん…」
「…私、好次とは違う中学校に行くことになったから」
「…えっ!?」
もう、会えなくなってしまうのか。
なら尚更、僕のこの気持ちを伝えられないままなのは嫌だ。
「…ちゃんと男になるんだよ!」
「…バイバイっ!」
唖然としてる僕にそう言って手を振り、彩華は小走りで帰って行く。
ここで引き止めてしまうけど、チャンスは今しか無いんだ…!
「っ待って!」
でも、これで付き合っても…彩華はいい思いするだろうか?
「彩華!…す…」
僕はまた2文字を言うのを躊躇い、彩華の顔を見れず俯いてしまった。
「…ん、」
意識が戻ったのはここ。
俺は周りを見渡した。
あの時の公園ではなく、学校の机、椅子、黒板、廊下、ドア…
…あぁ、あれは夢だったのか。
とうの昔のことだとわかっていながら、あの時の雰囲気に浸っていると、元気な声がした。
「…ふははっ、いつまで寝てんだよっ!」
「…えっ」
学ちゃん?
まさか、ずっと待っててくれたのか。
「もうみんな帰ったよ?」
「…ごめん」
先に帰っててよかったのに、優しいなぁ。
「ほら、行くよ!」
あれ、家に帰るんじゃないのかな。
「えっ、どこに?」
「いや笑、だから帰るから!笑」
「あ、だよね…」
学ちゃんは早く帰りたいよなぁ…
どっか寄ろうかな〜、なんて思いながら帰る支度をしていると、急にドアが空いた。
そこを見やると、彩華だった。
「…彩華、」
「あ、起きたんだ。おはよー」
彩華は、ちっとも興味無さそうに言った。
「…どうしたの?」
「忘れ物〜っ」
もう3年も経ったけれど、俺はまだ、彩華への気持ちは変わっていなかった。
だから今度こそ、この気持ちを伝えるべきだ。
そしたら彩華も、俺の方を向いてくれるはず。
「…彩華、」
「ん?なに?」
「一緒に帰ろ?」
よく言った、俺。
心の中でガッツポーズをしていると、彩華から思いもよらない返答が来た。
「ごめん、予定あるから!」
彩華の予定のこと、考えていなかった。
「…ぁ、そっか」
いや、そりゃあ、そうだよな。
そう分かっていながらも、勝手に少し悲しくなってると、また誰かの声がした。
「居た!もぉ〜っ、遅いよ彩華ぁっ!」
そう言って、その人は地団駄を踏む。
あれ、この制服、ここのじゃないよな…?
「もぉ〜っ!教室まで来ちゃダメじゃ〜ん!」
そう言いながらも、彩華はすごく嬉しそうにしている。
「遅いんだもん…ほら!早く!」
「今行く〜っ!」
あの人、めっちゃヤンキーみたいだったけど、彩華の友達…なのか…?
「じゃあね!」
彩華は俺らに軽く挨拶をし、小走りであの人の方に言った。
彩華とヤンキーみたいな人が、楽しそうに話しえいる声が、段々遠ざかっていく。
学ちゃんは、俺が悲しそうにしていると思ったのか、心配そうに俺を見ていた。
「う〜わ…あれは中々お熱ですねぇ…」
「あー…彼氏かな」
「いや明らかにそうでしょうねぇ笑」
そう言いながら、学ちゃんは面白そうに彩華たちを見ていた。
「そうだよなぁ… 」
でも、さっきのでやっと諦められた気がする。
謎に少しだけ、すっきりしている。
だって…
「…好次ちゃんさぁ、気持ちはちゃあんと、伝えないとね」
「えっ?」
図星を突かれたようにドキッとした。
「男なら、やる時はやらなきゃ、一生男じゃないの!口と態度で、真っ正面から、ぶつかるんだ」
学ちゃんは、謎のジェスチャーも加えて、ドヤっとしながらそう言った。
でも、今の僕にいっちばん必要なことであり、今の僕がいっちばん嫌いなこと。
「…男おとこってさぁ…」
言ってる途中、急に腕を引っ張られた。
驚きすぎて、声も出なかったし、抵抗も出来なかったし、頭も真っ白になった。
ハッと気がつくと、至近距離に学ちゃんがいて、耳元に学ちゃんの顔がある状態。
またドキッとした。いや、させられた。
…この人は何がしたいんだ?
「これで、女子は落ちるらしい」
学ちゃんは、俺の耳元でそう囁いた。
「…え、」
「こうやって、男を見せないと!」
え、なんだ、今の、かわい…
「…どう?カッコよかったでしょ?これで俺に落ちちゃったりして!」
未だフリーズしてる俺を見て、得意げに言った。
そんな学ちゃんを見て、俺は何かが動いた。
今がチャンスだ。
俺は、学ちゃんがさっきやってくれた動きを真似した。
「!?」
学ちゃんは凄く驚いた表情だ。
油断してるところで、動き、魅せる。
それが、学ちゃんの言う、かっこいい男なのだろう?
「学ちゃん、好き」
「…は、ぇ?」
学ちゃんはさっきの俺みたいに固まっている。
「ぃや、これ、ぇ。れんしゅ、?」
「違うよ、俺は学ちゃんに、落ちて。好きになったから…ぁ、学ちゃんは、どうかな?」
「な…っ!はぁ…っ!?」
学ちゃんの顔は、凄く赤かった。
「…ごめん、急に、こんなこと言って…」
「っ違う!ぉ、俺も、変わり者だから、友達も出来なくて、今までずっと1人が多くて、っだから、めっちゃ、嬉しい…っ」
頑張って気持ちを伝えてるところが、何とも可愛らしいと感じた。
…え?ちょっと待って。
これは…「YES」ってことか?
「え…学ちゃん、ていうことは…?」
「分かってるだろ…!はぃ、だよ…!」
「…えっ」
僕の中の広い空が、曇りから一気に晴れたような感覚だった。
僕の気持ちが相手に通じた瞬間って、こんなに嬉しいものなんだ。
「学ちゃん、ありがとう」
「…男、見せたんじゃない」
「学ちゃんのお陰だよ」
「…そう」
学ちゃんはぶっきらぼうに応える。
新しい一面を見れたようで、嬉しいなぁ。
「…ぁ、でも、中山さん、は…?」
「いいの。彩華にはもう彼氏がいるんだし、ちょっとスッキリもしたからね」
「…ふぅん…」
「…あと、僕には学ちゃんがいるし!」
学ちゃんは何も言わないが、耳が赤くなっていた。
「…これからも、男魅せろよ、好次ちゃん」
「…うん、頑張るよ、学ちゃん」
書きたいように書いたら長くなりました。
ここまで見てくれてありがとう〜
ばばい!
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