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※年齢創作、いじめ注意
(天馬司の設定)
▪️9歳
▪️元気で明るい
(暁山瑞希の設定)
▪️17歳
▪️学校でいじめを受けている
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死ねッ、気持ち悪いんだよッ!_
なんでボク…イジメられてるんだろう。
ただ、好きなことをして、好きな格好してるだけなのに。ボクは気持ち悪いのかな?
そして、これから死ぬまで殴られ続けて…
ねぇ、ボクは生まれちゃいけなかった?
ーある日の公園ー
『なぁ!大丈夫かっ?』
キミはハッキリとした明るい声でボクに話しかけてくれた。きっとこの傷だらけのボクを見て、駆け寄ってきたのだろう。
「……大丈夫だけど、何?」
ボクはキミを見ずに、ぶっきらぼうに答える。それでもキミは笑って、ボクの隣に座ってくる。
『む、まってくれ!いま、オレが治して
あげるぞっ!』
そう言ってキミはボクの傷に絆創膏を貼る。
『これで、もう治ったぞ!』
キミが満足気にそう言うと、ボクはいつの間にか涙を流していた。止めようと腕で拭いても、溢れ出てきて止まらない。
違う。ホッとしたわけじゃない。別に、嬉しくない。
ボクはそう思いながら、そっぽを向いてしばらく泣き続けた。ボクが泣いている間、キミはずっと撫でてくれた。
「…ありがとう、落ち着いたよ。キミはなんて名前なの?」
ふと、ボクはキミの名前が気になった。ボクが名前を聞くと、キミは元気に答えた。
『オレの名前は、つかさだっ!おまえは、なんて名前なんだっ?』
そっか。つかさっていうんだ。
そんな言葉を心の中で呟きながら、自然と顔が緩む。そして、
「ボクは瑞希っていうんだ。よろしくね、つかさ。」
数ヶ月が経ち、2人も仲良くなった。
今日もボクはいじめられた。でも、いいんだ。だって、つかさが治してくれるからね。なにより、ボクを心配してくれるのはつかさぐらいで、つかさと居ると幸せなんだ。
『あ!みずき!!また、ケガしてるじゃないかっ!!』
つかさの声だ。つかさはベンチから降りて慌てて駆け寄ってくる。
そんな姿が愛おしい。大好きで仕方ない。
ボクはつかさを抱きしめる 。
すると、つかさは一瞬驚いたが、すぐに抱きしめ返してくる。
『…急に抱きついちゃ、びっくりするだろっ!ほら、はやく傷を見せろ!』
つかさの心配そうな声が耳に入ってくる。ボクは腕をまくって、傷を見せる。いつも通り、つかさが絆創膏を貼ってくれるが、今日の絆創膏は少し違った。
花丸の模様が書いてある。
「…はなまる……?」
ボクがそう呟くと、つかさは花丸マークを指さして言う。
『はなまる!おまえは、頑張っててえらいからなっ!』
その言葉に、またボクは救われる。今度は我慢できずに勢いよく抱きつく。また、泣いてしまった。つかさのことが好きで好きで仕方がない。
このまま、時間が止まってしまえば…
もちろん、そんなことを願っても叶わない。すぐにつかさは離れて
『みずき!オレ、帰る時間だ!またな!』
一瞬だった。つかさは一瞬で離れていってしまった。…なぜか、キミがボクのいない遠くに離れていく気がして……
後ろから捕まえるように、覆い被さるような形になって抱きしめる。
「行かないで…行かないでよ……」
つかさは驚いた顔でボクを見上げている。つかさの頬に、ボクの涙が落ちる。
ノベル初心者です、分かりにくいところもあるかもしれません。誤字があれば教えてください!