第3話ー神サマー
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苦しい、体中が燃えるように痛い、自分が自分じゃないみたい…そんな苦しさで私の記憶が一旦途切れたその後…
「…あ!りりあ!起きてよっお願いだから!」
目を覚ますとそこにはボロボロに泣き崩れた姉が居た。私のためにこんなに泣いてくれたのか…と思うと少し心が痛んだ。
「りりあっ」
姉に肋骨が軋むほどに抱きつかれた。相当嬉しかったのだろう…
「お姉ちゃん、苦しいっ」
そう言うと姉は少し腕を緩めた。そんなことよりも…私は今どういう状況なんだ?
「…りりあ、なんだよね、?」
姉は私に対して謎に不信感を持っているようだった。何故に?
「…お姉ちゃん、?…ってえ…?!」
な、なんだこれ…今までの私じゃない…爪は以前よりも少し伸び、額には小さな角らしきものがちょこんと生えていた。それに──
「…おぉ…初めて見ましたよ。貴方が…いや、貴方様が─神様だったんですね──」
今までは気づかなかったが見たことのない人が私たちの周りにたくさんいる。一体誰なんだ?
「りりあは…りりあはどうなっちゃったんですか?!」
「…そうですね…やはり、神様になった、というのが正しいのでしょうか…我々にも良くわかっておりません。前例があまりないもので」
「私が、神様…に?」
続く
コメント
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ぇぇぇぇぇえ!? 神様…だと…(?)