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※オリジナルの鯖と狩がでます
キャラ崩壊有り、CP要素もあるかも?
メタ発言もあります(*^^*)
ロビー君愛され
「あれぇ?!!!何処に居んだよ?!!!!!!」
「どうしたのぉ?」
ロビーが問うも聞こえていないのかハンターたちは行ったり来たりを繰り返している。
慌てた様子でピエロやウィル三兄弟が何かを捜し回り、レオやルキノもバタバタとしていた。
「ロビー君?!!ごめんね💦今新ハンターさんが来てるんだけど何処にも居なくてっ!!!!」
「こんな早くに来るなんて聞いてないぞ?!!何処に居るんだ!!!!」
新ハンターはもうこの屋敷内に居る様だが、何処を捜しても見付からない。
「へぇ、、、、ん?」
ロビーは肩を突かれ振り返る。そこにはドレスを着たマネキンが一体。ロビーは?を浮かべながらも勘違いだろうと向き直った。すると、今度は小さな声で「あの、、」と聞こえる。
「え?」
「ご、ゴメンなさい、!!私、全然気付いてもらえなくて、、。」
「………新しいハンターさんっ?!!!!!」
ロビーの声が響き渡り、全員が振り向いた。
「はあっ?!!!居たんですかあ”っ?!!!!!」
「居たか?」
「それ生き物だったのかよっ!!!!!」
「お前失礼だな!」
「犠釖さん!!向こうまで行った人、連れ戻してくれますぅ?!!」
「御意。」
瞬間で犠釖が消える。
「あんたぁ、ずっとここにおりはったん?!!」
「もう!言って下さいよ〜!!💦」
女性陣が心配そうに新ハンターを囲んだ。
「ゴメンなさい💦なんか出にくくて、、。」
「まあまあ、、見付かった訳ですしね!自己紹介お願いできますか?皆が戻って来たら。」
マネキンの様なハンターはコクリと頷いた。そこへアルヴァとジョゼフとマリーとアントニオを抱えた犠釖がやって来る、よく持てるな。
「……よく持てますね、💦」
「はぁあ、、見付かったのかい?」
犠釖に担がれ、腕を組むジョゼフ。
「無様な姿ですね〜笑」
「な”っ?!!!ちょっ!!犠釖!!!!下ろせっ!!!!!!」
ジョゼフは顔を真っ赤にし、じたばたと暴れ降りる。
「ハッハッハ笑」
「ハスター笑うなっ!!!!!!!」
「あ、あのぉ、、💦」
「あっ!あぁ、ゴメンゴメン、、どうぞ!」
マネキンのハンターは1歩前に出る。剣の様に鋭い特徴的な足だ。
「私は『枢人形』リオラ・カザールです、趣味はお菓子作りで料理は得意です!」
「綺麗な名前やなぁ♡料理もできてぇ♡」
「お人形さんなのねぇ♡」
芸者等は女性ハンターなのが余程嬉しい様だ。
「これから宜しくね!!!!」
「あぁらロビー?妹が増えたわねぇ?」
イドーラがロビーにそう呟く。
「ほんとだぁ!!!!」
「妹?」
「はい!で、私はロビー君のお父さんです!(ドヤァ)」
白黒無常の言葉にすかさずレオが反応する。
「なんで俺じゃないんだ?」
「貴方は私の兄じゃないですかぁ!!」
意味の分からない言葉にリオラは混乱した。
「??????」
「ふっ、、私がロビー君の1番の弟だ。」
「何言ってるんだ!私に決まってるだろ!!!!」
「いぃや!私だっ!!!!!」
「……アルヴァ、、、帰っていいかな?」
「私も帰りたいぞ、犠釖。」
「おやおや笑、我々もロビー君の弟ですよ?」
途端にルキノ、悪夢、フィリップ以下略が3人を睨み付けた。
「1番の座は譲らないっ、!!!」
「(いらねぇ、、。)」
犠釖とアルヴァの心の声がハモる。
「分からない事があったら僕に言ってねっ!!!!」
ロビーの張り切りに辺りが和むが、周りがピリピリしている。
「は、はいっ!宜しくお願いします!!」
リオラはペコペコとお辞儀をした。
次の日の試合、、
「うぅ、、緊張するぅ、。」
リオラは椅子に座るも何か落ち着かない様子でキョロキョロとしていた。時折、サバイバー側を見たりと緊張がほぐれない。
「ハンター誰かなぁ。」
「白黒が良いなぁ、楽だし。」
「よしリオラ、そこ代われ。」
持っている傘をへし折りそうな勢いで怒る范無咎がリオラの横に飛んで来た。
「ひぇ、、。」(;´д`)
「こーらこらこらこらこら、、あーたは次の試合でしょうがぁ。」
「さ、帰るよ。」
「んに”い”ぃぃ”い”い”ぃい”!!!!!!!!!💢」
お邪魔しました!とニコニコのリッパーとジョゼフが范無咎を引きづって帰って行く。
「はわわ、、。」
リオラは自分がここでやって行けるか心配になった。
パリィーーンッ、、!!
場所は精神病院、サバイバーはカウボーイ、庭師、霊媒師、調香師。
「よし、ハンターは近くに居ないな。」
「解読に集中してね!」
「了解。」
病院内の暗号機を解読しいた調香師に心音が近付く。
「あっ、、心音、何処からかしら?」
辺りを警戒していると、板がある方向からリオラが入って来る。
「ここにも暗号機が、きゃあああああああっ?!!!!!!!!!」
「きゃあああああああああっ?!!!!!!!!!」
同時にお互いが叫び、逃げる。サバイバーからしたらリオラの見た目と動きが結構怖いのだ(マネキンみたいな動きだから)。
「うおっ、どうした?」
「あ!あぁっ、あそこにぃ、ま、まままマネキンがぁ居たのお”ぉ!!」
「落ち着け、新しいハンターなんだろ?」
目がグルグルになっているので相当混乱しているのだろう、霊媒師が調香師の肩をポンポンと叩く。
「………はっ、、私、いつもの癖で逃げて来ちゃったっ!!!!あぅ、、!私ハンターなのにぃ!直ぐに追いかけないとぉ!!!!」
その頃、ゲートの方まで逃げて来たリオラが我に返る。急いで暗号機の元へ行くとそこには庭師が解読していた。
「あ!新しいハンターさん!!!頑張ってチェイスしないと!」
庭師は窓を乗り越え、走って行く。リオラも慌てて追い掛けた。
「まずは1発当てなきゃっ、、!!ご、ゴメンなさいっ!!!」
リオラは大きく足を上げ、逃げる庭師に振り下ろす。
ゴーンッ!!!
「痛!!」
まずは1発を入れ、庭師は急いで次のポジまで逃げて行く。
「あわぁ、!は、早く追わないと、!!」
「ハンターが近くに居るなの!!皆解読に集中してなの!!」
「早く逃げて!エマ!!!」
「うん!パパァ!!」
エマは立ち止まり、その瞬間にレオの加護が発生した。
「あわわっ?!!!」
リオラの攻撃を防ぎ、次のポジまで逃げる。遠くでガシャンと暗号機が上がる音、暗号機は残り2つだ。
「頑張らないとっ、、!」
すると窓を乗り越えようとした庭師に恐怖の一撃が入る。
ゴーンッ!!ゴーンッ!!
「う”っ、、!!」
リオラはダウンさせた庭師を丁寧に風船で浮かばせイスに縛る。
「義翳!ここの暗号機頼む!!!」
「了解した。」
カウボーイが庭師の縛られた場所までやって来た。
「あ、サバイバーさん、!」
「よっ!」
カウボーイが投げた縄が庭師を捕まえ、逃げて行く。
「え?え?え?ああっ!!!逃げられちゃったぁ!!!」
リオラが急いで追いかける。そこでリオラが片足を突き出し回転し始めた。
「うわ?!」
「きゃっ!!」
ゴーンッ!!ゴーンッ!!
迫り来る回転に避け切れず2人が攻撃を食らってしまった。
「暗号機寸止め完了よ!」
「分かった、俺が行く。」
またイスに縛られた庭師の元まで向かうと心音はするもののハンターが居ない。霊媒師が庭師を救助しようとすると、突然上からリオラが急降下して来た。両足の素早い突きに霊媒師が恐怖の一撃を食らう。
ヴゥーーッ!!!
しかし、ここで暗号機解読が終わり霊媒師が起き上がる。直ぐさま庭師を救助し、リオラの周りに札を飛ばした。
「すまんっ、!出来るだけ逃げてくれ!!」
「ゴメンなの!!」
リオラはアタフタしながら庭師を追う。
「早く逃げて!」
「先に行くよ!」
次々に逃げて行き、残りは庭師のみ。皆が逃げた事を確認し、攻撃を受ける。
ゴーンッ!!ゴーンッ!!
「ふぅ、、。」
風船に吊るされイスに向かう、と思っていたが何故かイスを通り過ぎる。
「あれ?ハンターさん、イス、、。」
庭師はハッとする。なんとリオラが開いたゲートまで運んでいるのだ。ギリギリまで行くと庭師をそっと下ろす。
「……いいの?逃げても、、?」
「え?あぁいいですよぉ!!!!そんなっ、私なんて、!!」
言いかけた言葉を紡ぎ、リオラはそそくさと離れて行った。
サバイバー屋敷、、
「あのハンターさん、。」
庭師はなんかモヤモヤする様で、机へ突っ伏していた。そこへ祭司と玩具職人がやって来る。
「どうしたの?そんな悩んじゃってぇ。」
「うーん、、。」
「最後逃がしてたんだよなぁ、あのハンター。」
「へぇえ、。」
試合中もアタフタしていたと傭兵が話すと玩具職人は「新人さんだからかな?」と首を傾けた。
「音楽家さん!僕と試合行きません?」
フクロウの手入れを済ませた占い師が音楽家を試合に誘う。音楽家はコクコクと頷いた。
「行きます!!!」
待合室、、
「ふぅ、、やっとちゃんとした試合が出来るっ!!」
「確かにそうですね💦」
サバイバーは占い師、音楽家、傭兵、墓守。
「……皆チェイス向きの人だな、。」
墓守が告げると全員が頷く。
「まあ、、これだったら勝てるかもな?音楽家の能力も見たいし。」
「が、頑張ります!!」
お互いを励まし合う。「勝てる」等、ハンターが誰かも知らないで。
パリィーーンッ、!!
「皆さん!解読に集中して下さいね!、、えっ!!」
占い師が絶句する。ハンターは呪いの王だった。
「……………月の河公園か。」
犠釖は笠を深く被り直し、暗号機の場所まで向かう。
最初に見付けたのは、なんと音楽家だった。
「きゃっ?!!呪いの王さんっ!!!!!逃げないと!!!!!」
「ミアさん!早く逃げて!!!!」
音楽家はサーカステント内に入り、板を先倒しする。
「…ふん。」
ゴーンッ!!
「きゃっ!!!!」
しかし、犠釖の溜め攻撃が音楽家に命中した。
「うわうわ!!!」
音楽家は走りながら持っていた羽根ペンで中を描く。
「…………???」
変化は無い。
「(成程、、この楽譜は足を遅くさせるのか。)」
だが相手が悪かった。美しいメロディが流れて来るが、犠釖には効かない。
「終わりだ。」
ゴーンッ!!ゴーンッ!!
犠釖の攻撃が音楽家に当たり、ダウンする。犠釖は音楽家を吊ったあと、上空に飛び、こちらに走って来る傭兵へ急降下した。
「うわっ!」
ゴーンッ!!
傭兵は肘当てで音楽家の元まで向かい、救助する。暗号機はまだ4つだ。
「逃がすか。」
「きゃっ!」
しかし、ギリギリで占い師のフクロウが身代わりになり、攻撃を防ぐ。
「………。」
犠釖は空へ飛び、暗号機を解読する占い師の元へ行く。
「え?うわっ!!!」
ゴーンッ!!
一撃、そして瞬間移動で音楽家の居る暗号機へ飛んで行った。
「分かってるなぁ、、治療してもらわないと、。」
ゴーンッ!!ゴーンッ!!
「う”っ、、!!ゴメンなさいッ、!!!」
音楽家は犠釖が居なくなって暗号機を解読していたら、また戻って来た犠釖にダウンを取られた。犠釖は音楽家をイスに縛り、上空へ飛ぶ。すると、まだ治療中の占い師を見付けそこ目掛け飛んで行った。近くに傭兵も解読しているので音楽家はこのまま飛ぶだろう。
「……見付けた。」
「早く逃げて!!」
墓守が地面に潜り、占い師の肉壁をする。
「………チッ、。」
しかし【破滅の呪い】が発動し、占い師がダウン状態になった。
「早く逃げて!!」
「あと2人、。」
犠釖はまた空へ飛び、傭兵の元へ向かう。
「うおっ!!」
傭兵に一撃を与え、また戻る。そして占い師をイスに縛った。
「はぁあ、、。」
占い師は大きく息を吐き、犠釖を見た。犠釖はもう離れる様子はないらしい。
「貴方って策士ですね?まだここへは来たばかりなのに凄いです。」
「………………………。」
ガン無視。素直に尊敬しているつもりだが、こうも無視されると心にくるものがある。
ここで暗号機が1つ終わり、残り3つ。
「助けを買うてるんじゃないですよ?本当に凄いと思っただけです。」
やはりガン無視。すると、墓守が地面に潜った状態でやって来る。
「助けに来たぞ!早く逃げろ!!」
犠釖の一撃を食らい、占い師を救助する。しかし、【破滅の呪い】によって墓守がダウンする。
「ゴメンなさいッ!!!!」
「あっ!ハンターがそっち行ってる!!!早く逃げろ!!!!」
その後は犠釖が墓守と占い師を吊り、傭兵はなんとか逃げる事が出来た。
「はぁあっ、、ゴメンなさい、、、。」
音楽家は凄く落ち込んでいた。少女や医師たちが必死に慰める。
「ほら!仕方ないわよ!相手が悪かったもの!!ね?」
「そうだよ!ミアちゃん、良く頑張ってた!」
「ミア、お疲れ。」
傭兵も気を使って音楽家の背中を摩る。
「いやぁ、、犠釖さん、怖いねぇ、、。」
占い師が頭を摩りながら話し掛ける。
「全部無視されてたよな、、。」
「うん、悲しいね。」
墓守も遠くから見えていたらしい。占い師の問いかけに微動だにしない犠釖にある意味驚いたそうだ。その時、
「あのぉ、。」
突如扉が開かれ、1人の男性が入って来る。
「ん?」
ハンター屋敷、、
「ぎっ、犠釖さん!凄かったです!!!」
「君、、塩対応にも程があるでしょ、💦」
「滅茶苦茶ガン無視してましたもんね笑」
「手本を見せろと言われたからやるべき事のみしたまでだ。サバイバーと戯言等必要無い。」
「うわぁ、かっこいい✨」
「……………」(*꒪꒫꒪)( ._.)コクコク
グレイスとロビーが目を輝かせ犠釖を見る。
「へぁあ、、モテますねぇ、、羨ましい事。」
「私も頑張らないと、、!」
次の日、、
「……………よし、、。」
シューズを履いた男は待合室まで向かう。
「お!来た来た!!」
今日のメンバーはオフェンス、機械技師、心理学者とこの男。ハンターは枢人形だ。
「今日こそ、!全吊り頑張らないと!!!……………え、?」
リオラはイスに座る男を見た。
「……………なん、、で、?」
心が締め付けられる思いになる。そこで画面が暗くなった。
パリィーーンッ、!!
場所は赤の協会。だが、リオラは早くも戦意喪失だった。顔が青ざめ、何か怯えている。
「おや、、?リオラさん、どうしたんでしょう?」
「…ん?」
リオラの試合を観戦していたオルトとアルヴァはリオラの変化に気付く。
「皆、解読頑張って!」
男は暗号機に向かうも心音がする。
「あっ、、これが心音か、。」
しかし、心音は一向に近付いて来ないし、離れもしない。疑問に思った男はそっと壁の向こうを見遣る。
そこには呆然と立ち尽くすリオラの姿。
「………???あのぉー、?」
男の声掛けに肩をビクつかせた。物凄く怯えている。
「えっと、、大丈夫ですか、、?」
男が手を差し伸べようとすると、リオラは急いで退く。
「ち、近付かないでっ、、!!」
「えっ、、、、。」
男は目を見開く。振り向いたリオラが泣いているのも理由だが、それだけではない。
「…………その声、、リ、リオラ、、??」
「…………んで、、、どうしてっ、、。」
「リオラ?リオラだろ?!!!俺だよ!!エリオットだよっ!!!!!」
更に詰め寄ろうとすると、リオラが乱暴に足を振り回す。
「嫌だっ!!!近寄らないでっ!!!!!」
「リ、リオラッ、?!!」
ハンターが投降しました
急に場面が屋敷に戻ったのに戸惑いが隠せない3人。オフェンスが何があったのかとエリオットと言う男に尋ねた。
「………………ゴメン、、。」
「あっ、えっと、、何かあったんだな、?」
「どうしたんだよ、お前ら。」
「エリオットさん、大丈夫なの?」
心配そうに他のサバイバーたちが寄って来る。
「やっとっ、やっとっ、会えたと思ったのにっ、、!!」
エリオットの瞳から涙が流れ、蹲ってしまった。
その頃、リオラも、、
「リオラはぁん?大丈夫ですかぁ?」
「リオラ!!大丈夫なのぉ?!!!」
あれ以来、リオラは自室に籠ってしまった。芸者やマリーたちは心配でいつもリオラの体調を聞きに来る。
「……………ゴメンなさい、、。」
「リオラ大丈夫ぅ?あのね!霊媒師さんがね!お菓子作って来てくれたの!!!一緒に食べようよ!!!!」
ロビーが菓子の入った籠を抱え、リオラを呼ぶ。しかしリオラは部屋から出る気が無いらしい、返事が返って来なかった。シュンと凹んでしまったロビーがトボトボと帰って行く。
「ロビー君、、。」
「まぁだやってたのぉ?」
そこへやって来たのはイドーラだった。イドーラは部屋のドアを持つと勢い良く引いた。
「えっ、?」
バキバキと音を立てドアが破壊される。中では、思ってもみなかった大胆な行動に口を大きく開けているリオラ。
「全くもぉ、新人なんだから試合に行って慣れてきなさいよぉ?」
ズカズカと中へ入り、ベッドに座る。
「イドーラはん、、大胆不敵やなぁ、、。」
「流石、神ね。」
「貴方、あの子とはどう言う関係なの?」
「え、、、。」
「まぁ、私はもう知ってるけど。」
「え?そうなん?」
「貴方、あの子と『恋人』なんでしょぉ?」
静寂が訪れた。顔を染めたリオラがモジモジと手を摩っている。
「『え”え”え”え”え”え”え”え”?!!!!!!!!』」
マリーが嬉しそうに飛び跳ね、芸者も顔を染めている。全員が自分の事かの様に喜んでいた。
「??????///////」💦
恥ずかしそうにするリオラ。
「で、でも、、彼はもう私の事なんて好きじゃないんです、、私と一緒に居たから嫌な目にばっか会って、、。」
私がここに居るのも逃げて来たと言っても過言ではありません、と付け加え落ち込むリオラ。
「……何があったの、?」
「いえ、、。」
「…………………盗み聞きは良くないですが、、これで良いですか?占い師君。」
「…ホォー。」
オルトは手に乗せた占い師のフクロウを撫で、外へ飛ばす。
「さっ、我々も考えないとですねぇ、。」
オルトはリオラの部屋から離れた。
「はぁあ、、、。」
「大丈夫ですか?」
「う、うん、。」
落ち込んだエリオットの背中を摩り、励ます占い師と納棺師。
「まさか、、お付き合いされてる方だったなんて、、気の毒です、。」
「あぁ、、そうだね、、ずっと捜してたのに、、拒絶されるなんて、、、彼女は俺の事、嫌いなのかなぁ、、。」
「…………………フフフ、。」
「イライさん?」
「あぁ、ゴメンなさい。仲がいいなぁと思いまして。彼女さんと同じ事を言ってますね貴方。」
「え?」
「僕のフクロウをハンターの観察者さんに使わせてたんですよ、枢人形さんの事を観察してもらって話を聞いてもらってました。あの人も貴方が自分の事を嫌ってると言っていたので。」
「え、?」
「折角ですから、、仲直り出来る様、手伝わせて貰えませんか?」
納棺師や他のサバイバーたちも乗り気で、エリオットは嬉しさでまた涙が零れた。
それはハンターも同じ、、
「どうですかねぇ、、。」
「犠釖はんはどう?」
「確かに空へ飛ぶ事は楽しい事だが、邪魔者が居ては楽しくはないだろ?」
「うーん、、。」
「協力狩りで、、誰が1番かしらぁ、。」
「………私、行こうか?」
彫刻家が手を挙げる。
「……確かに!ガラテアさんだったら2人の綺麗な彫刻だって作れるし!良いかもですよ!!!!」
「おぉ!!!」
全員の顔色が明るくなった。
「決まりか、、。」
「この計画がバレない様にしないとな、。」
「ガラテア?クラッカー持って行ってちょうだい!」
「うん、分かった。」
「オルトさん?この事サバイバーたちに伝えて貰えます?」
「お任せを。」
オルトが瞬間移動でサバイバー屋敷に向かう。
明日が待ち遠しいとサバイバーとハンターたちは思った。
次の試合、
「あのぉ、、本当に私で良かったんでしょうか、。私、足でまといになっちゃうかもなんでが、。」
「…大丈夫、今日は優鬼だから。」
「え、優ですか?成程、、。」
しかし、またエリオットが居るのにリオラは不安で堪らなかった。
サバイバーは踊り子、祭司、少女、骨董商、探鉱者、占い師、傭兵、ダンサー。
「彼、、ダンサーなのね、、。」
「あ、、はい、そうです。」
ハンターは枢人形と彫刻家だ。
パリィーーンッ、!!
場所は月の河公園、ガラテアはスポーンすると直ぐにリオラの元へ向かった。リオラは初のステージなので周りをキョロキョロしながらガラテアを捜している。
「あっ!ガラテアさん!!!!」
「こっちこっち。」
リオラを手招きするとトコトコと着いてくる。
「あっ!居た居た!!!おーい!皆こっちだぞ!!!!」
傭兵が大声でサバイバーたちを呼ぶ。リオラは分かっていない様子でキョトンとしていた。
「あの子は?」
ガラテアが聞くと、
「彼は橋の所に居ますよ、枢人形さん。」
占い師はリオラに向く。リオラは判断に迷ったが暫くして頷き、少女の指す方へ向かった。
「………………。」
エリオットは橋の下を流れる川を見ていた。すると、カツンカツンと特徴的な足音が近付いて来る。
「…………俺が告白した時もこんな感じの橋でだったよな、。」
「……………そうね、。」
2人は橋の枠に手を掛け、遠くを眺めた。
「……まだバレェは好き?俺、お前のバレェやってるとこがすんげぇ好きなんだよな。」
「………出来るか、分からない、、、怖いの、、。」
「……そうだよな、、。」
懐かしそうに空を見た。
「………ねぇ?エリー君は、まだダンスやってるの?」
「やってるよ!前より上達したからね!!」
「いい感じなんじゃない?!!」
「頑張れ、リオラ。」
「上手くいってますね。」
遠くで見ていたガラテアたちも2人の会話にホッコリしていた。
「ほらっ!難しいのも出来るようになったんだぞ?!」
そう言いながら地面に手を付け、足を上げ回転するエリオット。
「わあ!凄い!!」
目を輝かせリオラは嬉しそうにエリオットを見た。
「お前も見せてよ。俺も久々にお前のバレェ見てぇしさ。」
立ち上がったエリオットは一息ついてリオラに問う。リオラは肩をビクつかせ、驚いた。
「え?!否っ、そんな!私、出来ないよぉ、!」
「大丈夫だって!俺が居るから。」
そう言うとエリオットは手を差し伸べた。今ではエリオットより大きなリオラは差し伸べられた手をソッと取る。
「ほら、、。」
エリオットに手を引かれながら踊り始めた。踊り子も密かにオルゴールをかけ、音楽を響かせる。
「……綺麗。」
「えぇ、、。」
「初めて見たけどすげぇな、、。」
「そうですねぇ、。」
皆が見蕩れていた。
「……そう言えば、、他の皆さんって何処に行ったのかしら、?」
ふと気付いたリオラがエリオットに問う。
「ああ、他の人たちはあそこに居るよ。」
エリオットの指差す方を見るとこちらをニヤニヤしながら眺めるガラテア+他のサバイバーたち。リオラは今までの会話やらを全て聞かれていたと理解した瞬間、ボンッと顔を赤くした。
「あぅ…/////」
「人形さん可愛いね!」
少女がリオラに駆け寄り、抱き着く。
「ノートン、あれやれば?」
「え?あぁね、。」
探鉱者は傭兵の言葉に納得すると、磁石をリオラに投げた。
「?????」
そしてもう1つをエリオットへ投げる。
「……え?え”ぇ”あ”あ”ぁ”あ”あ”っ?!!!!!!!」ギュイーン!!
磁石で2人が引き寄せられくっ付く。リオラはもっと顔を赤く染めてしまった。
「ご、ごごごごめん!!!//////」
「( ˙֊˙ )フッ」×2
「ドヤってやがる。」
「リオラ?こっち来て。」
ガラテアが2人を手招きしてサーカステントの中に入る。サバイバーたちもせれに続いた。「………うわぁあ!!!✨️」
2人が目を輝かせる。テントの中の中央にはリオラとエリオットの踊る姿をモデルに作られた彫刻があった。
「すげぇ、、。」
「彫刻家さん凄いですねぇ!」
その後、メリーゴーランドやジェットコースターに乗り、楽しんだ。
「ああ!楽しかったぁ!!」
「ねぇ。リオラさん、ジェットコースター滅茶苦茶叫んでましたね笑」
「あぁ言うの苦手なのよ、きっと。」
「たまにはこう言うのもいいなぁ〜。」
「そうですね〜、、僕もハスター様と遊園地デートしたいです、。」
「黙ろうか」(*^^*)
一方、ハンター屋敷、
「はぁあ!!リオラはん、可愛えぇわぁ!!!」
芸者は頬に両手を当て体を振る。
「良かったですね。」
「その関係は維持しろ、リオラ。」
「幸せに。」
同期組のオルトと犠釖、アルヴァはリオラとエリオットとの関係を祝った。
「は、はいっ!!!!ありがとうございます!!!!////」
でもと、リオラが付け加える。
「ん?」
「次の試合、、全力でやります。」
来たばかりの時はオドオドしていた瞳には今や闘志が漲っていた。リッパーやジョゼフたちも笑う。
「今度こそ、皆さんに私のカッコイイ姿をお見せいたしますよ!」
次の日、試合
「エリオット頑張ろうね!」
「うん!!お互いベストを尽くそうな!」
今日のサバイバーはダンサー、バーメイド、患者、医師。
「皆、無理はしちゃダメよ?」
「任せて。」
そして、ハンターは枢人形。
「エリー君が居る、、、頑張らないと。」
自分の足を見て、頷く。
パリィーーン、、!!!
リオラが目を開けるとそこは赤の教会。リオラはまず、近くにあった暗号機へ向かう。そこには解読しに来た医師が居た。
「あ!まさか、最初にチェイスしなきゃなんて!!」
医師が板を先倒し、走って行く。リオラはまず、存在感を溜めるため、医師の元へ行った。
「まずは1発!!」
「きゃっ!!!」
ゴーンッ!!
医師に一撃が入る。しかし、医師は注射器で回復出来るため、もう一撃を早く当てなければならない。
「ふん!」
片足を突き出し回転する。
ゴーンッ!!ゴーンッ!!
リオラの溜め攻撃が決まった。
「うぅ、、」
「吊りますね。」
リオラは蹲る医師をソッと風船で浮かばせ、椅子に縛った。そして、掌から小さなマネキンが出て来たかと思うとマネキンがリオラサイズにデカくなり、医師の縛られた椅子の近くに設置された。
「よし、、暗号機の所に。」
リオラはスケートをするかの様に地面を滑って行った。そしてかなり進んでいる暗号機の元へ向かい、解読していた患者にダメージを入れる。すると、医師の縛られた椅子へ向かうサバイバーの姿が見えた。
「戻ろう。」
リオラはその位置にマネキンを設置し、瞬間移動で戻る。救助に来たのはバーメイド、急いで医師を救助し、肉壁をする。
「あっ、、まあ、次ね、。」
リオラが医師に手を翳す。
「あっ、あれっ、?!!」
すると、医師は体に自由に動かなくなり、何故かリオラの元へ行ってしまった。そしてリオラの攻撃を受け、ダウンする。
ゴーンッ!!ゴーンッ!!
「よし、。」
リオラは医師をもう一度吊り、バーメイドを捜す。
「あっ、、。」
そこに居たのはバーメイドではなくダンサーだった。エリオットはこちらを見てニンマリ笑うと勢い良く飛び上がり、壁を超えて行く。咄嗟に我に帰ったリオラも急いで追い掛けた。
「こっちこっち!」
壁の上から声が聞こえ、首を上げるとエリオットがリオラを見下ろしている。ニッコリ笑ってみせ、飛び降りた。
「やっぱり、、カッコイイッ、!!!」
ここで、暗号機が2つ上がる。
「へへ、。」
ゴーンッ!!
リオラがエリオットへ攻撃する。エリオットも板で時間を稼ぎ、別の場所へ向かう。
「エリー君、逃がさないよ!」
リオラはエリオットへ向け、手を翳す。すると突然、エリオットはリオラの方へ向かって行った。
「え?え?うわっ、!!!」
ゴーンッ!!ゴーンッ!!
エリオットはダウン状態になり、リオラが椅子に縛る。
「ふふふ!どう!私、犠釖さんの真似をしてみたのよ!!!」
嬉しそうに飛び跳ねるリオラ。椅子に縛られたエリオットからも笑みが零れた。
「へへ、めっちゃ上手かった!」
「えへへ、////」
「………………。」
端で2人を見守るバーメイドと患者。
「……助けずらいなぁ、、笑」
「アハハ笑、良いじゃない!幸せそうよぉ!!」
結果: 生存者2名、引き分け
「はぁあ、、まだまだだなぁ、、。」
ショボショボと椅子に腰掛けるリオラ、先程の試合に満足していないようだ。
「頑張ってましたよ!!」
「えぇ、とても良かったです。」
「………!!!!」(>_<;)
ヴィオレッタやアンらがなんとか慰め様とする。
「また萎れてますよ。」
「頑張った方だろ?元気だせよ。」
シオシオのリオラはピエロにポンポンと肩を叩かれる。
「うっ、、ありがとうございます、。」
「今日は休むといいよ、疲れただろ?」
「あっはい、お言葉に甘えさせてもらいます💦」
リオラは部屋に戻ると小さくため息を吐いた。
「…………はぁ、、。」
ベッドに寝そべり天井を見る。
「……………ここに居れば、、きっと、、何も失わないよね、、?」
誰に言うでもなくそう呟き、そっと目を閉じた。
“何よアイツ、新入の癖に、、”
“自分の方が上だと思ってんのよ”
“エリオット君に気に入られてるからって調子乗ってんじゃないわよ!!”
“そんな足無くなればいいのに”
“二度と歩けないわね”
“早く死ねばいいのよ”
“これであんたの好きなバレェとスケートも出来やしないわ”
“どうせ私たちの事もいい気味って思ってたんでしょ?”
“この罰当たり”
“違う…違う…………違うっ…!!!”
“やめてっ……私の足を、、私の足を返してよっ、、!!!”
“どうして、、?私は、、ただ皆と仲良くなりたかっただけなのに、?”
“どうして…………私から全てを奪うの、?”
“これでエリオット君からも見離されるわね”
“エリオット君みたいな素敵な人とあんたみたいなのが釣り合う訳ないじゃない”
“全部終わりね”
“嫌だっ、!!!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!!!!!”
「…………………ッ?!!!!!!」
リオラは目覚め、勢い良く起き上がった。肩で息をし、冷や汗をかいている。
「……………最悪な悪夢ね、、。」
大きくため息を吐いたリオラは窓から見える空を眺めた。
「でも、、エリー君は私のお見舞いに必ず来てくれてた。その事実は変わらないよ。」
自分の胸に両手を当て、目を閉じる。
「私もエリオット君の事信じてるから、、。」
【荘園の枢人形】~完~