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「明日何時集合にしたの?」
いつものカフェ、いつもの席。今日のお喋りはもちろん明日の話だ。
「ん?あー、、まだ、、決めてない」
少し前に突然決まったということもあるが、前日の今日、まだ何も決めていない。
「うそでしょ、、ほんとに明日デートなんだよね?」
「う、うん」
「帰ったらすぐ連絡しないとだめよ」
「はい」
「萩原ってどんな服が好きだと思う?」
一瞬、由依の動きが止まった。そんな変なこと聞いたか。
「萩原が好きそうな服か、、、、まっじで思いつかない」
だよな、私もそうだ。
「でも派手なのはあんまり好きじゃなさそうだよね」
由依は、私が持っている服を思い出してあれとかいいんじゃない、といくつか提案してくれた。
「頑張ってね、明日」
お互いの電車が来るまで少し時間があったので、改札を通ったところで喋っていた。
私が、うん、と言うと由依は私の顔を少し覗き込んだ。
「もしかして不安?緊張?」
「、、んー、どっちもかな」
由依は、らしくないなあ、と笑った。
「いつもの凌でいいんだよ」
由依は優しく笑った。
「いつもの凌が一番かわいいよ、変に着飾ったりしなくて大丈夫だよ」
「、、、うん」
さっきの、うん、とは全然違ったと思う。
「せっかくチケット取ったんだから、楽しんできてくれないと困るわ」
「、、ありがとう由依」
そう言うと、由依はふっと笑った。
「家帰ったらすぐにすることは?」
「萩原に連絡」
「よし!」
電車到着のアナウンスが鳴ると同時に、由依は私に手を振った。