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「いったーい!」
私は大声を出して飛び起きる
起きた後しばらく考えて夢だとハッとする
「って、ここどこ…?」
私は周りを見渡した後にそう呟く
辺りには草原がどこまでも続き心地の良い風が吹く
山もあり、木もあり少し高い土地なようで遠くには海が見える
しかし、私はこんなところ知らない。いくらお酒に酔っていても私はこんなところに来ないはず…なんだけど
「っ、た」
突然、私の頭がズキズキと痛み始める
痛い。けど私の頭には知らない記憶が流れ込んでくる
知らない男の子に知らないお姉さん。みんなニコニコ笑ってて幸せそう。だけど、どうして私は遠くから彼らを眺めているの…?
知らない知らない、私こんな人達知らないよ…
「なに、この記憶」
私が困惑していると…
「お嬢?こんなところでどうしたんだい?」
後ろから誰かが声をかける
「だ、誰!?」
「俺だよ、お嬢。スピだよ、スピアー。忘れたのか?」
青年はやれやれといった顔でこちらを見る
知らない男の人。全体的にちゃらい感じの雰囲気で髪は栗色、瞳は少し吊り気味なのにどこか優しさを感じる。服装は軍隊の服みたいなのに右側に布をつけた感じ
「…分からない、私誰?あなたは誰…?」
気がつけばそう言っていた
スピと名乗った青年はしょうがないなぁとでも言うかのように私の頭をポンポンと撫でてから軽々と抱き上げる
「!?」
私が驚きスピを叩いてもスピは痛いなぁと言うだけで足を止めようとはしなかった
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「ただいま」
そう言ってスピはようやく私を下す
付いたのは少しオンボロな館だった
「ここは…」
「俺達の秘密基地」
そう言ってスピは人差し指を口元に当てる
なんだか妙に色気があるのが少しイラつく…
「おっかえりなさーい!」
小さな少女がバタバタと慌ただしく私の元に走ってきて飛びつく
その少女の身長はとても小さく、ボブほどの赤い髪の毛の右の横髪を三つ編みにしている。服は胸に黒い下着をつけた上にそのまま腰ほどの長さの袖の短い上着を着ている
そして、小さな羊のような耳がついていた
「…誰?」
私が一言そう言うとその少女は目を見開いて口を開けて、そのまま座り込んでしまう
私は慌ててごめんと言おうとしたがスピが
「お嬢はそっちに行ってて」
と言ったので私は大人しくスピの指差した部屋へ行くことにした
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タイトル考えて…お願いします