制作期間は心が寂しくなる。
部屋にこもっているからだろうか
誰か隣にいて欲しくなる。
「若井起きてるかな〜、」
スマホを取り出し連絡してみる
連絡してから2分スマホが音を立てる
スマホを見ると「すぐ行く」との事だ
嬉しくて頬が緩む
20分ぐらいたった頃インターホンが鳴る
僕は少し駆け足で玄関に向かう
「あがって」
扉を開けて少し顔を出す
「お邪魔します」
欠伸をしながら言う若井が愛らしくなり笑みを浮かべる
部屋に招くと心の寂しさが無くなり、安らぎで満たされる
「行き詰まった??」
「まぁ、ちょっとね」
全然そんなことはない
寂しいと言うのは不甲斐ないので申し訳ないが嘘をつかせてもらう
「ずっと隣座っててね」
悪戯っぽい笑顔を作って若井の顔を覗く
「わかった」
頬を赤くして嬉しそうな顔をしてる若井が可愛くてキュンとくる
何時間たっただろうか
横を見ると若井が少し眠そうな顔をしてスマホを弄っている
時計を見るともう3時間も経っていた
「若井ごめん、こんな付き合わせて」
咄嗟に謝罪の言葉を放つ
「全然大丈夫」
そう言うと若井は微笑み優しさに甘えそうになってしまう
「ありがと、そろそろ解散しよっか」
本当は帰って欲しくない
また寂しくなってしまう
そう思っていると若井が俺の手を引く
引き寄せられるとそのまま若井の胸の中に顔を埋めていた
「寂しくなったらいつでも呼んで」
優しい声で若井が囁く
一気に肩の力が抜け若井の服を強く掴む
「流石」
やっぱ若井には負ける
少し悔しくなり顔を上げ若井の服の裾を掴む
そして優しく口づけをする
舌を入れ、若井の舌に少しだけ絡ませ口を離す
若井は耳まで真っ赤にし、硬直状態だ
俺は更に悪戯で
「続きはまた今度ね」
と、少し笑いながら放つ
若井は手をおでこに当て、頬を赤く染めている
「、眠気覚めたよ、… 」
若井が少し弱々しい声で言う
そして顔色を変え、
「楽しみにしてる」
と微笑む
若井が家を出る頃には俺の心は幸福感で満たされていた
コメント
2件
いや、もう、、、 可愛すぎて言葉が出ない、、、