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善法寺伊作ルート:君を治せるのは僕だけ
それは雨の日だった
夢主が風邪で倒れ 保健室で寝込んでいると
静かにドアが開いて 伊作が入ってきた
「……来ないでって言ったのに」
「来ないわけないよ 君のこと 好きなんだから」
その言葉に夢主は目を見開く
いつも優しい笑顔の伊作が
その日だけは真剣な顔で 君を見ていた
「誰かが怪我したら僕が治す それが僕の役目
でも…君だけは違うんだ 君の涙も傷も 僕の心が反応する」
ゆっくり手を握られ
その温かさに君は安心して涙を流す
「伊作くん…ほんとにいいの…?呪いが…」
「君を守るためなら 呪われてもいい」
「それくらい君が大事なんだ」
そして彼はそっと額にキスを落とす
「今からは恋人として守らせて 僕だけの君を」
外の雨が止んで 光が差し込む
その日から君は 伊作の腕の中に守られる存在になった
彼の優しさも心配性も すべてが君だけのもの
「もう…どこにも行かないで 君がいないと 僕 壊れそうになるから…」
次回 立花仙蔵編