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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜2nd season
最終章 『囚われた名探偵』
〜命と引き換えに〜
最終話 決行
デビルズパレス ベリアンの部屋
『……。』
主様。貴方のことは必ず連れ戻します。
そして、必ずまたここで貴方と巡り会う日を。
あの時の喜びを。もう一度…貴方に、優しい貴方に出逢う日を夢見て、私は貴方にこの刃を向けることになろうとも。貴方を救い出しますからね。麻里衣様。
デビルズパレス キッチン
『いつになったら、食べてくれるんですか。』
今日も変わらず好物を作ってしまった。
貴方がいないこと、分かってるのに。でも。
作らずにはいられない。俺の味を思い出して欲しい。貴方の心を満たせるのは、俺だけですよ。麻里衣様。
デビルズパレス 馬小屋
『退屈だな…。』
百合菜様のことを悲しませるのは、いくら主様でも許さない。俺と剣を交えることになっても、俺は油断しない。時には主に刃を向けることも大事だと思ってる。麻里衣様。貴方のいないデビルズパレスは意味が無い。
己の忠義と使命と刃を、主様に向けて。
デビルズパレス 庭
『俺の強さを認めてくれた貴方は俺の光です。』
俺と貴方は似ています。お互いに百合菜様を守りたいと願ってる。そんな貴方が、大事な百合菜様に剣を振るうなんて嫌です。俺が止めて見せます。麻里衣様。
デビルズパレス 書庫
『俺がもっと強かったら貴方はこうならなかったかな。』
俺が貴方のそばにいたい。これは俺のわがままです。でも、俺は貴方のために貴方を傷付けることを許して下さい。そうじゃないと、俺はもっと強くなれません。麻里衣様。俺がその闇から救い出します。
デビルズパレス 2階執事部屋
『あんたのことも、俺が守る。』
俺にとって、あんたも大切な存在なんだ。百合菜と同じくらい。俺の守りたいものはあんたたち双子の笑顔だ。それを守る為なら、俺はどんな事でもする。麻里衣。また、あんたの笑顔を見せてくれ。
デビルズパレス コンサバトリー
『俺だけの薔薇のはずっすよ。貴方は。』
俺が何に変えても、守りたいと決めたのは貴方だけっす。貴方の笑顔、照れた顔、全部全部。俺を乱される。必ず後悔させるっすよ。
俺の元から離れたこと、麻里衣様。
忠誠と守護。そして、笑顔と、愛。それらを全て貴方に捧げる為に。
デビルズパレス 3階執事部屋
『心も身体の傷も、癒すのは私だけです。』
貴方と出会って今日まで幸せなことばかりでした。これからも、ずっと一緒にいたい。貴方のことをもっと知りたい。貴方は闇の中にいるのは相応しくない。貴方の居場所は、ここですよ。麻里衣様。
デビルズパレス 廊下
『暗闇は貴方のいるべき場所ではありませんよ。』
貴方は光り輝く月のような存在です。
真っ暗な闇を照らす…輝く月。闇の中より、光に照らされた…貴方のことを私はずっと見つめていたのです。麻里衣様。
デビルズパレス 見張り台
『僕のことを叱ってくれるのはあなただけです。』
百合菜様と僕は似てるから一緒に遊んだり、悪ふざけしたりしたら2人揃って貴方に怒られる。僕にはそれが凄く微笑ましく思えるんです。でも、今度は僕が貴方を叱る番です。
麻里衣様。
ただ、貴方にもう一度逢いたいから。
闇の中から連れ戻したい―――。
デビルズパレス 地下執事部屋
『私と主様は似ているんだ。』
物事を深く考え、時に落ち込んだら簡単には明るくなれない。でも、私は…貴方にいつも救われていたんだよ。貴方の優しさ、強さに。
また……私の元に戻ってきて欲しい。麻里衣様。
デビルズパレス 屋根の上
『月は、届かない存在ですね。貴方のように。』
夜闇を照らすのも、太陽のように眩しいのも、貴方なんです。貴方の強さに私はいつも救われてます。麻里衣様。百合菜様を悲しませるのは嫌です。
デビルズパレス ドレスルーム
『貴方に似合う物をプレゼントさせて欲しい。』
貴方に着て欲しいもの。プレゼントしたいものが沢山あるんです。闇を纏った服よりも、俺の心のこもった服を貴方には身につけていて欲しい。麻里衣様。こんなところでお別れなんて、嫌です。
もっと貴方と一緒にいたいから。
デビルズパレス 裏山
『俺の心を奪った責任は取らせる。』
初めてあったあの日からきっと俺は惹かれてた。そして、一緒に過ごしていく度にそれは気付かされる。麻里衣。血なまぐさい世界は似合わない。似合うのは明るくて優しい世界だ。
デビルズパレス 別邸 畳の部屋
『救われた命を貴方にお返しする為に。』
貴方を救えるなら、この命惜しくはありません。貴方にこの胸を貫かれるのなら本望です。貴方のために死ねる覚悟が私にはありますよ、麻里衣様。
デビルズパレス トレーニングルーム
『2人の笑顔を守るって、決めたんです。』
俺にとって、主様達は宝物です。俺が幸せにしたい宝物なんです。1人が幸せじゃなく、2人が幸せなら、俺達みんな、幸せなんです。
麻里衣様、俺はまた…百合菜様と笑ってる姿が見たいです。
明るい世界が貴方には相応しい。命を賭けて、捧げてしまうほど貴方に。幸せにしたい、笑顔にさせて。
デビルズパレス 隠し部屋
『1人は辛いもんね。主様。』
1人、ずっと闇の中にいるのは辛くて、悲しいはずだ。俺には分かる。俺が、その闇から助けてあげる。だから、これ以上は闇に落ちないで欲しい。麻里衣様。
デビルズパレス 別邸2階執事部屋
『我が必ず助けてやる。』
我はお前がいないのは耐えられない。
我から離れることは許さない。麻里衣。
我の心を乱したことを我は絶対に許さないぞ。
ひとりぼっちにさせない。ずっと傍にいるよ。
『お姉ちゃん。私はお姉ちゃんの妹として生まれて幸せだよ。辛いことも、嫌なこともあったけど。今思えば、どんな時も。隣にはお姉ちゃんがいてくれた。いつも、お姉ちゃんは助けてくれた。だから今度は、私がお姉ちゃんを助ける番。』
一緒に帰ろう。その闇の中から……必ず連れ戻してあげるからね。
『…綺麗だよ。リリィ。』
『今日に相応しいですね、ディッド様。リリィ様。お似合いですよ。』
仮面をつけて、白いドレスを身につける。
『せっかくの綺麗なドレスが汚れてしまうのは少し気が引けますが…その姿もまた綺麗ですか?』
『あぁ。きっとね。』
私は剣を持ち馬車に乗り込む。
『白いドレスに、白い肌。そして、透き通るような綺麗な髪。君に相応しいね。』
『クスッ。白いドレスは赤いドレスに変わってしまいますわ。ディッド様。』
『では行こうか。私達の旅の船
『トワイライト船』に。』
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭……。
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天樹
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