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いくらほど歩いたのだろう、ヒールはいつの間にか片方だけになって靴ずれのせいで踵が血らけになっている「そう言えばあの宮殿から10kmあるんだった…」私は息を切らしながら後悔をした、しかし、もう少しだ、轍が見えたのだ
「きっとあの追い越した馬車だろう」馬車が通った轍を宛に私はひたすら歩いた。
何時間後の事だろうか、私はやっとデカイ家を見つけた、恐らく私の家だろう
するとドアに一人たたずんでるメイドを一人見つけた。
「おかえりなさいませ。」
「あら、待っててくれたのね」そっか、このメイドは私の使いだ
「災難でした、風呂を用意してください」
「それはできません…」メイドは嫌そうに口を開いた。
「主様から言われているのです、貴方を中へやってはならないと…」
「…そうですか」
今さら私が怒る理由なんてない、なぜなら私は他の世界の記憶があるだけでミシェルに酷いことをしたのは事実だから…いくら反抗したって無駄なのだ。
「じゃあ貴方はどうなるの?」
「…」
きっとメイドも私と同じく追い出されたのだろう。
「貴方も一緒に…」
「私は別の領地で雇ってもらえるように手当てして貰いました…」
そうか、彼女の安心は保険されてるのか。
「不安なのは私一人か…」
私はボソッと呟く、そうするとメイドだった彼女が私にあるものを差し出す。
「私の荷物です…」
そういう彼女が私のケースを差し出した。
「これは…」
「すみません!勝手に支度をしてしまって…」中には私の服と生活品、お金、その他諸々。
「これでどうか安全なところへ…」彼女は申し訳なさそうに言うどうして…
「どうしてそこまでして私に仕えるのよ」
「…それは」彼女が言おうとした瞬間に、ドアが開き父が顔を見せた。どうやら出ていけと言いたそうな顔だ。私はケースを持ちながら逃げるようにこの館から姿を消した、そして
そして、
???「起きてよ」
???「起きなよ」
三蔵「うーん」
私は天竺を目指した。