注意喚起
・こいフラ
・百合要素あり
・キャラ崩壊
・こいしの眼が開いていたり心読んだりします
・くそ長文
以上設定が良い方のみ進んでください
古明地こいしはそのコ以外からも見えないだろうと
思われるだろうけど
生憎様閉じていたアイは開いてしまった
その時からあのコ以外からは認識されているのだ
だから私は疑問を持った
「何故あの姫君からは認識されないのだろう?」と
そんな胸のざわめきを抱えたままに眠りに就いた
「こいし?どうしたの?」
あのコが私を呼ぶ声が聞こえる
その声に私はなんでもないと誤魔化す
「ならよかった」
そんなあのコは言葉を発した後目の前の
ケーキスタンドのマカロンを美味しそうに食べていた
その姿を見て私はなぜだかほっぺを抓った
「あの時のトランプの勝負私が勝ちそうだったのに」
と目の前のあのコ…否フランはうわ言のように零す
いきなりほっぺを抓るという突飛な
この姿に干渉をせず
そのフランの姿に私は夢である事に気づいた
これが現実であればいいのに
そんな言葉に反して目の前のフランは
つらつらと言葉を紡いでいた
コンコン
「こいし!起きなさい!」
言葉に圧を含んだ姉の声がドア越しに聞こえる
「なに?」
抑揚の無い声が出た
一般的な人は畏怖するだろうと朧気に思う
その声に臆することなく姉は用件を伝えた
要約すると一緒にご飯を食べないかという誘いだった
特に断る理由なんて無かったから
「分かった」
と先程よりは確実に元気に聞こえる声で答えた
その声を聞いた姉は嬉しそうに先に行っとくわねと
答えてドアの前から気配を消したのを確認して
身支度を開始した
身支度の最後に姿見を見た
「やっぱり、開いてるな……」
昨日開眼したばかりのアイに悪態をつく
「まぁ、開いてしまったものはしょうが無いか」
納得なんてしていないのに
ポジティブを吐く口に嫌気が差し姿見に布を被せた
「さてと、お姉ちゃんの所に向かいますか」
私のアイが開いて一番喜んでいた姉の場所に
歩を進めた
「「頂きます!」」
私、姉、お燐、お空全員が揃った
食卓にはいつもより豪華なご飯が所狭しと並んでる
それを見ている姉は嬉しそうだ
そんな事を考えてる私を見て姉は恥ずかしそうだ
「こいし様が食卓に着いているなんて珍しいですね」
お燐から奇異の目が向けられそう告げられる
「そうだね、夕餉はまだしも朝はあんましないかも」
以前アイが開いていた頃はよく食べていたけど
「こいし様いつもだったらこの頃は地上に行ってますもんね!」
フラン……ご飯食べ終わったら会いに行こうかな
「こいし」
「なに?お姉ちゃん」
「紅魔館の妹君に会いに行くのなら私も着いて行ってもいいかしら?」
姉の提案に私は疑問を浮かべた
姉は引きこもりと言っても差し支え無いくらいに
外に出ないのに着いて行くと言うのだ
「悪かったわね、引きこもりで」
おっと読まれていたようだ
こういう時はアイを閉じたくなる
「単にあそこの当主さんとの約束があるからよ」
「そっか、じゃあ一緒に行こ」
裏がないか覗いてみたけれど何も出て来なかったから
提案を受け入れた
フランといち早く一緒に喋りたいなそんな純な願いを抱えたまま食事を終えた
「で、なんで見えないの?」
目の前の姉の友は資料を片手にこちらに言う
「それが分かったら苦労しないわ」
何故姉の友に聞いているかと言うと
私の友の目が開いた時から
私には友の姿が見えなくなってしまったからだ
「あなたの性格もあるのかしら……」
独り言のように声が漏れた
私の性格か
少しは含むのかも知れない
道端のただの小石を好んで持ち帰ってしまうような
そんな子供じみた性格なのだから
コンコン
「?はーい」
入るわよ、と私の姉の声が聞こえ扉が開かれた
「フラン、居る?」
どうやら友に用事があるのではなく私にあるようだ
「居るわよ」
「お客さんよ」
姉が後ろを指さす
「フラン、遊びに来たよ」
どこからか件の友の声がする
あぁ私が見る価値は無いとでも言うのだろうか
あの夢と同じ、お茶会が用意された
夢のフランが食べていたマカロンもご健在だ
「ねぇ、フラン」
「なぁにこいし」
夢と違い目の前のフランは言葉を返す
落ち着かない様子に伺えるが
「単刀直入に聞くけどさ」
「うん」
「何故姫君には私が見えないの?」
「それって私のこと?」
姫君という単語に疑問符を浮かばせている
フランを無視し言葉を紡ぐ
「……今まで認識されなかった大人達には認識されるようになったのにさ」
「…わかんないよ」
俯き気味に
風の音に掻き消されそうなか細い声が発せられた
「私だって!こいしを見たいよ!」
「でも見えないだよ」
刹那いっぱいの涙を零さぬように堪えた顔が上がった
「そんな顔させるつもりは無かった……ごめんね」
申し訳なさを含んだ声が聞こえる
「こっちこそ声荒げてごめん」
気まずい空気が流れる
「ねぇ、こいし」
気まずい空気を裂くようにフランが名前を呼ぶ
「1つだけさ……懸念があるんだよね」
「そうなの?」
わからないと言っていたのに懸念があると言われ
戸惑いを覚える
「…ただの小石ではなく無造作に咲く薔薇になったからかなって事」
「私は薔薇は見飽きたからさ」
「……私は誰からでも愛でられるような薔薇になってしまったから見えないと?」
睨むようにフランを見つめる
「……私はきっとさ、わがままなんだ」
「ただの小石は愛してしまうのに、薔薇になってしまったらその小石を見なかった事にするくらいさ」
「ねぇフラン」
「私は、小石のままの方がよかった?」
「誰からも見捨てられ視る者も見ないふりする様な道端にあるようなさ」
また涙を溢れさせそうな表情のフランに言う
「…意地悪」
「先に言ったのはどっちだか」
「私の方だったわね」
少しの笑いが起こる
「こいし、そもそも何故眼が開いたの?」
本題を聞いた
開いた時に居合わせていなかったから
「言わなきゃだめ?」
渋るこいしに疑問を抱えるが追い打ちをかけるように
「言わない限り見えるものも見えなくなっきゃうよ」
と言うしょうがないと言うように語り始めた
「……愛し愛されたいと願ったからかな」
「貴女はお姉さんに愛されていると思うし貴女は愛していると思うけれど?」
何故と疑問符を浮かべフランが噛み付く
「無意識下の私にはあるようで無い感情なんだ」
噛みついたフランは黙り込んだ
「可笑しいよね、恋焦がれた故に一度は閉じてしまったのに愛されたいって開けちゃってさ」
「観てくれた人に視てもらえなくなってね」
自業自得な言葉に胸が痛くなる
「……開いたのはそのせい?」
「そうかも知れない」
「ありがとう、話してくれて」
大筋の話が終わり緊張が解けてきてケーキスタンド上のマカロンを頬張っている頃こいしに声を掛けられた
「ねぇ、フラン」
「せめて薔薇を踏みにじるようなことはしないで欲しいな」
「善処する」
「そこは嘘でも踏めないよーとか言ってよ!」
「今だったら見抜かれるでしょ」
瞳が開いて能力が変様しているだろうし
「さぁ?」
腹立つなこの人
「……まぁ、その事に関しては置いといて私としては観てもらえなくてもフランと遊べればそれでいい」
「それは……私だってそう、こいしと遊べればいい」
喩え視えなくても
「……」
震え始めたフランの手を握る
「な、なに?いきなり握って」
「んー?臆病さんにはお手々が必要かなって」
そんなフランを舐めるかのように挑発しつつ
手の繋ぎ方を恋人繋ぎにする
「……あ、ありがと」
こんな純粋に感謝されるとは思わなかった
「こいし」
「私はさ薔薇に見飽きたって言ったじゃん」
紅茶を片手に話をぶり返される
「言ったね」
有象無象の薔薇が咲き誇っている庭園を
観れば理由は明らかだ
「誰からでも愛でられる薔薇達の中にこいしが居るのが嫌だなって思ったの」
だからさっきはあのような事を言ったのだ本当は
ただ私だけが見つけられる小石であって欲しかった
「ねぇ、フランそれはさ違うんだよ」
「え?」
「私はさフランが思うような小石じゃないんだよ」
「小石だった頃の私をフランは見つけた、だけど私はね、フランが視てくれたってだけの」
「ただの小石」
「そこに特別性なんてなんにも帯びてなんかいない」
「でも、私にとっては特別性のある小石だった」
特別性は無いと言い切ったと言うのに
目の前のフランは特別だと言い切る
「誰からも愛でられる薔薇に成り果てちゃって
私だけの小石ではなくなった」
悲しそうにフランは告げる
「そうだね私は成り果てた」
「それでもフランに観てもらいたいなと望むんだ」
「なんで…」
フランが驚きで瞳孔がガン開きになってしまっている
「誰からでも愛でられる薔薇に成り下がったでも、フランにだけは“ただの凡庸な薔薇”じゃないって思って欲しかったの」
こいしは少し照れくさそうに笑った。
「私が誰からでも見えるようになったことは、変わらないのかも知れない」
「でも、フランが私に対して特別性を持ってくれるなら、それでいい」
「……それってさ、ズルくない?」
フランは唇を尖らせながら言ったが、その表情はどこか緩んでいる。
「ズルいかもね知れないけれども、フランも同じくらいズルいよ」
「……私も?」
「うん、小石のままでいてほしかった、なんてわがままが過ぎるでしょ」
「うっ……それは……」
フランが反論できずに言葉を詰まらせると
こいしはくすっと笑った
「だから、お相子」
「……もう、こいしってほんとズルい」
フランは頬を膨らませたが、その顔にはどこか安堵の色が見えた。
「ねぇ、フラン」
こいしがふっと真剣な表情を見せる。
「うん?」
「私が誰からでも見えるようになったこと、そんなに嫌だった?」
フランは一瞬黙り込んだ
「嫌ってわけじゃないけどさ、正直に言うと、ちょっと複雑なんだ」
「複雑?」
「だって、こいしが誰からでも見えるようになって、私はなんだかこいしがすごく遠く感じるんだ」
こいしは少し驚いたような顔をした
「遠く?」
「昔は、こいしが私だけのものみたいな気がしてたけれでも今は、誰でもこいしを見れるようになって」
フランの言葉にこいしはふと考え込む。
「……フランはそんなふうに思ってたんだ」
「だって、こいしが誰からでも見えなかった頃は私の知らないこいしがそこにいて、それがちょっと特別だったの、今は普通の人達と同じになってしまったような感じがした」
「観られ無かった時だってフランの事をずっと見ていたんだよ」
フランはそれを聞き
目を見開いたまま言葉を失っていた
「私はフランが大事だよ。誰にでも視えるようになったけど、フランにとって私は変わらない」
こいしは自分の目を見つめながら、本心を告げた
「だから、私は遠くなったりしないよ」
フランは少し顔を赤らめながら
視えない筈のこいしの手を軽く握った。
「……私、こいしのこと、ちゃんと観ようとするよ」
「ありがとう」
こいしは微笑み、フランの手を優しく握り返した。
その瞬間、二人の間にあった
わだかまりが溶けたような気がした
おまけ
「ねぇフランなんでお茶会のお菓子に毎回マカロン入れてくるの?」
季節の果物を使用したお菓子の中に毎回入ってくるマカロンに対して何か特別な事があるのか気になり
フランに聞いてみる
「き、気のせいじゃない??そんな事よりこのタルトタ、タル、タタンタ、ン美味しいよ???」
焦りようから絶対何かある事を悟った
「怪しいな」
「なんもんないし、」
「そう、ならいいや」
後でメイド長さんでも捕まえて聞こう
その後滞りなくタルトタタン、マカロンを
存分に味わいお茶会はお開きとなった
「ねぇ、そこのメイド長さん?」
帰る際に掃除中の捕まえて聞こうと思っていた
彼の人が居たので聞く
「これは、古明地様の妹君様何用でしょう?」
早く掃除終わらせないと行けないから短めの用件だったら助かるのだけれど……
「あの、フランがマカロンを毎回お茶会の時持ってくるのか知りたくて」
ごめんね、メイド長さん呼び止めて
掃除終わらせたいよねごめん気になりすぎるんだよね
「それはですね、恐らくお菓子の意味が由縁ですね」
「お菓子の意味?」
お菓子に意味を見出した事が無かったから
驚きが隠せない
「はい、お菓子にも花の様に意味が込められているものがあります」
「例えばチョコレートは貴方と同じ気持ちと言う意味があったりグミやマシュマロには嫌いと言う意味がこもっていたりします」
「凄いね、そんな事まで知ってて」
「これぐらい瀟洒なメイドなら知ってて当然です」
目を輝かせ見つめると嬉しさが籠もった眼で返された
「さて、本題のマカロンですが……」
「とても妹様に愛されていらしゃるんですね」
微笑ましいとでも思ってるかのようにそう言われる
「貴方は特別な人という意味ですね」
「……薔薇に興味ないって言ってた癖にぃ」
「それでは私はこれで」
メイド長さんは赤くしている私を残し消えていた
危なかった後もう少しでこいしにバレる所だった
1人残された部屋でそんな事を考える
こないだのあれに加えてマカロンの意味を知られてしまったら私の思いをまんまこいしに伝えてるようなものになってしまう。
「……誰が凡庸だと定義したんだか」
紅茶を啜り言っていた言葉を心の内で反芻する
「もうとっくに私の中では平凡なんて言葉で言い表せれない程には……」
「……っ」
胸の高鳴りと顔に熱が集まるのを無視し
いつかはちゃんと姿を捉え「”—-“」
今、言っては根拠のない薄っぺらな告白を
伝えたいだという子供じみた
夢を描いて褥についた
あとがき
お久しぶりなのに長文すんませんした
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