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──────Iれいまり視点──────

深い、深いため息をつく。

片手には剣、もう片方の手には魔導書を持ち、ギロリと上を睨みつける。ばさり、ばさり───翼を羽ばたかせる音が辺りに轟く。数百、数千を超えるその軍隊は各々武器を手に持ち、こちら側を睨みつけている。

敵は無表情を貫きながらもなお漏れ出る冷徹な殺意を持って、敵意を向けてこちら側を睨んでいた。


「ふふっ。これじゃあどっちが正義か分からないですよ?───『天使』様?」


七つの大罪のひとりであり、強欲の悪魔ことめめさんが奴らを睨みつける。そう、今相対している敵こそがこれから戦争をする相手、『天使』である。

悪魔と天使の因縁はもう遡りきれないほど前からあり、いくつも大きな衝突を繰り返し、その度に大量の犠牲者を出しては学ばずにそれを繰り返していた。

しかし、今、その歴史に終止符が打たれる。

きっかけは天使側が持ちかけた提案。次の戦争で勝った方が正義であり、負けた方を好きにしていい、という提案。傲慢はその交渉に応じ、数百年後にその戦争が行われる。

そして、それが今である。悪魔軍はそれまでに若手育成に力を入れ、最低限1匹は殺せるように実力を鍛えていた。その成果を、今発揮する時なのだ。

七つの大罪と七つの美徳が空中に集う。どちらもところどころ人数がかけており、5ー5の人数比であり、あとから難癖をつけるのは難しそうだな、なんて思う。

ついに、ふたつの軍のリーダーが戦争の開式を告げる。


私が、この世界に来て最初に抱いた印象が【神話】。そう思ったのが、今なら分かるだろう。このお話は悪魔と天使が勝利をめぐって争うお話なのだ。








戦争の幕開けとともに、その場にいた悪魔と天使の軍勢がごっちゃ返しに争いを始める。メイン戦場は天界と魔界の間である冥界。普段色のない世界に唯一色素を持つ我々の色がともされ、鮮血の赤で彩られる。

私は向かいかかってくる野蛮な天使を一撃で心臓を貫きつつ、魔法陣を展開し、あたりの天使ども蹴散らしていく。ゼンは私の半径250m以内の敵を簡単に蹴散らし、確実に仕留めていく。

そう、我々は生半可に殺さない。確実に心臓をえぐりとり、絶命させる。戦争での不意打ちは死に直結するからだ。血なまぐさい匂いに気分が高まりつつも、私はこのメイン会場から離れ、作戦本部へと戻る。




「めんどぉ…。なぁんで私もやらなきゃいけないんだぁ…。」


怠惰の悪魔は既に本部におり、ちゃっちゃと地図を開き、戦況を確認していた。私はその場に座りつつも、今の状況をおさらいする。


メインは冥界で争いつつも、小隊のメンバーが各地で細かに戦争をしている。天界に突撃したメンバーは憤怒の悪魔と嫉妬の悪魔。傲慢の悪魔を中心としたものは冥界で激しい戦闘を繰り広げ、最も死傷者が多い。魔界では強欲の悪魔を中心に防衛中だ。


「さすがに天使がずっと攻めてくるとは思いません。どこかであちら側も策をとるでしょうね。」

「考えるのめんどぉい。君の能力でパパっとやっちゃってよ。」

「言われなくても。」


なぜ、私が本部に来ているか。それは簡単である。私の名は【天才の悪魔】。

そして能力は──────


「《番上掌握》──────…全てわかりました。それでは、最適解でこの戦場を進めていきましょう。」


そう、私の力は番上掌握といういわゆる未来予知に近いもの。戦場限定ではあるが、どんなことが起こるか全てを知ることができる。いや、違う。私が《見た》事で次の未来は《確定》したというわけだ。私がこの能力を使った時点で、全員の動きは決められている。

私は淡々とその作業を行う。


「…この部隊が救援部隊であり、支援物資を持つ軍隊ですね。ここを攻撃するべきです。…この程度のならゼン1人でも行けるでしょう。それと、この部隊は火山道を通って奇襲するつもりです。わざわざ強欲の悪魔のところには七つの美徳のひとり『勇気』を囮にして。ふむ…。なら奇襲部隊はラテ先生に任せましょう。────いいですかね?先生?」


私がちらりとそちらを見やる。そこには今までの明るかったラテさんではなく、軍人とかしたラテさんがいた。いつもの3割増で鋭いその瞳に見つめられては冗談なんてとても言えない。緊張感のある空気の中、ラテさんは無言で頷く。つまり肯定。やってくれるということだろう。私はほっと胸をなでおろす。どうやら私の能力で確定する未来は敵側だけらしい。なので私は今実質後出しジャンケンをしているような気分だった。あとは出す手を間違えないようにするだけ。

私はさっさと次の作戦を提案し、怠惰の悪魔であるガンマスさんに伝える。ガンマスさんは眠そうな気だるげな雰囲気を出しながらもいえもんさんに情報を素早く伝達してくれる。

いえもんさんはなんと、1度見た事のある生命体の感覚とリンクすることができるらしく、情報を一瞬で全ての悪魔に知らせることができ、また戦争の時に冥界にいた天使たちの視界とをリンクさせ、情報をこちら側に提供してくれる。さすがは【情報の悪魔】だ。と私は密かに思いつつも、作戦を練り続ける。

──────あと少し、のところで私は体から突然力が抜け、ばたりと椅子から落ちてしまう。ゼンが慌てて私の体を支えてくれなければ、床に激突していたところだろう。なんて思いつつも、ゼンに感謝を伝える。


「ありがとう。ゼン。助かりました。」

「いえ…。と、いうよりその能力の弱点が本当だったとは…。魔力と体力を大幅に削る。リスクが高すぎません?」

「…普通なら変えられる未来を私は未来を確定させてしまっているんです。世界が歪んでしまうのを防ぐためには魔力が必要。そんな無謀なことをしておいて、これだけですんでいるなら軽い方です。」


私がなんて事ないように言ってやっても、ゼンは不安そうにこちらを見つめるばかりだった。体力と魔力が枯渇した状態の体は、まるで死にかけのように脆く、体に力を入れて起き上がることすらままならない。喉を震わせて喋るのが精一杯だった。

ゼンに魔力と体力を分けてもらい、ようやくいつもの冷静さを取り戻せた。ゼンも私ほどでは無いが、魔力は多いし、体力ならば私をも上回る。これから戦争が続くならば助けられ続けるんだろうな、なんてくる未来を想像しつつも、ゼンに感謝を伝え、また作戦を立て始める。

ゼンは私が先程お願いしたことを実行するため、本部から離れる。と、同時にラテさんも任務に行ってしまい、残された水色髪の男の子は心底不安そうな表情を浮かべながら、ちょこんと椅子に座る。


20年前に、この軍に加入したまだ100歳未満の子供。水色髪、と言うだけで薄々察せられることだが、彼はウパパロンことウパさんである。さすがにウーパールーパーの触覚はなく、小さなつのが不安げに主張していた。

ラテさんが連れてきたその子は、自分の意思でこの軍に入隊したらしい。と、言ってもまだまだ弱いものだから戦場には連れて行けず、基本はラテさんに付き添う形で、ということになったらしい。そんなラテさんに任務を出してしまったものだから、ウパさんはひとりで寂しがっている、ということだ。私からしたらまだまだ小さな子供である。どうしようかと悩んでいると、ウパさんは突然魔法陣を展開させ、詠唱を始める。この魔法は確か───考えようとしたが、それよりも先に魔法を止めないと、ということを思い出し、私は止めようとする、が。その前にぽしゅんっという情けない音ともに煙とも霧とも言えるなんとも言い難い気体がうすーく辺りに広がる。

それは魔法の失敗を告げていた。

ウパさんは私に向き直る。


「…こんなふうに、俺、魔法使えないんだ。でも、剣だって上手く使えない。俺は、先生を守らないといけないのに。役に立てない。だから、俺を強くして欲しいんだ。」


キラキラと輝く子供特有の純粋な瞳。多分、本当に強くなりたいと思っているのだと思う。それに、戦力的にはなるべく戦えるものは多い方がいいに決まっている。だけど、私は即座に言う。


「無理。私は弟子を取るつもりは無いし、他の人に指導するほど強くもない。それに、時間がない。私だってこの後天使達と戦う。時間が足りないんだ。」


私がそう言って剣を持ち上げ、本部を後にしようとした時、唐突に私の体は動かなくなる。拘束の魔法?いや、彼は魔法が使えない。だって魔力量がほとんどないし、なら誰が───。

動けないからだで唯一情報を聞き取る耳がはっきりとその声を聞く。


「俺って、何歳だと思う?誕生してからは25歳。時を止めた時間を含めるなら数百年は生きた。この能力、戦争にいかせないかな?」


一方的に話される。言葉を紡げない口が、息を吸って吐くだけの呼吸を繰り返すだけになる。けど、その呼吸には動揺の色がついてくる。


「俺さ、世界に先にプレゼントを貰ったんだ。───そう、名前。俺の名前は【時の悪魔】。時は俺の支配下にあり、神の頂に近い力を持っているんだ。」


私は、予想外の展開に驚く。

───物語でこの情報が明かされるのはラテさんが死ぬ直前のはずだったのに。

なんで、今。この情報を私が知ることになっているのか。




































ここできります!なんで時間が無いのに私は書いたのでしょうか?まあ、いっかぁー!だいぶ雑に書いたので、次は丁寧なの書きたい。でもまあ、そろそろ本編に入らないといけないので…。メインは一応戦争パートなんですけど、私あまりにも戦争について知らなさすぎるんですよねぇ…。世界中で今も戦争が起きてるっていうのに、どんな作戦でどう攻めてるかなんて私知らないんですよ。平和な国にいるからこそ言えるセリフですよね。それに、この悪魔と天使は戦争を望んでやっていますけど、現実では望まずに死んでいくっていう結末の方が多そうですし…。不謹慎ですし、この話はここまでで…。

それでは!おつはる!

『ー昨日の記憶ー』

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コメント

8

ユーザー

番上掌握、現在の戦況の確認する能力かと思ったら未来確定させれるのか…。消耗激しいとはいえチートやな…。

ユーザー

戦争って難しいよね〜

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