ーーー前回のあらすじ!
エレクトボムでの情報やりとりに成功した最原&王馬(黒)!
エグイサルで全てをぶっ壊すと言う脳筋作戦は通用するのか…!?
ーーー王馬サイド
『……』
「……」
結構な時間、2人で黙り込んでいる。
まぁそれはそうだ。大体は決まったにしろ今は考える方が大切だ。
……そういえば、この生活も今はまだ折り返しに入ったばかりの6日目だ。
……一体何をしよう。
オレの頭の中に浮かんできたのは、この3つだった。
A!さっさとカチコミに行く!
B!肉〇器ちゃんか鉄屑に絡みに行く!
C!とりま下調べ!
……Cしか無いな。何考えてんだオレ。
『ねね、最原ちゃん、色々学校探索しようよー!』
「お、王馬くん…良いけど…」
『……何その顔…なんか変なこと考えてないよね?』
「か、考えてなんかないよ!!」
少し顔を歪めた、びみょーな顔の最原ちゃんが応えた。
…前の事思い出してんのかな。
まぁ今のオレにはずっと、ずっっと手に入れたかった【相棒】が居るからねー!
あの人殺しにも宇宙バカにも絡まなくていいんだよーだ!
…いっけね、ちょっと今前世(コロシアイ)の恨みが出てたな。
うんうん。オレは今世(ダンガン紅鮭団)ではあんまりあの二人と関わりたくないから。切実に。
と思い、オレは渋々立ち上がる最原ちゃんの手を取って歩き始めた。
ーーー最原サイド
(ちょっと遡るよ)
……結構恥ずかしい事を考えてたな。
と、ふと我に返る。
確かに前と違うのはそうだけども、今回の作戦も上手く行くのか…… と、思わず口を覆って考えるポーズをしてしまう。
……はぁ、このクセ直さないとな…。近々絶対王馬くんに馬鹿にされる……。
ーーーえーなに、オレと話してるのに考え事?!
…キミは僕の彼女か……!?
え?そうだけど?
嘘だろ!?
うん、嘘だよ?
はぁ……
ーーーひ、酷いよ…そんなにオレと話したくないの……?
え、違うよ王馬k
ウェアアアンヴ(ジュル)ヤェャァァァ↑アイィヤエ↑ヤゥィゥ!!!
うわうるさ!?鼻水飛んで来たんだけど!?
酷いよー!酷いよ酷いよー!!
ちょ、ちょっと……!
あー、もう全然想像できるな。彼のその顔とかを見るんじゃなく最早彼の顔を思い浮かべるだけで想像できる。
……もう僕は末期かもしれない。
助けて春川さん……夢野さん……!!
「ねね、最原ちゃん、色々学校探索しようよー!」
『お、王馬くん…良いけど…』
危なかったーー!!
バレたかと思った……!
「……何その顔…なんか変なこと考えないよね?」
…あっ、全然バレてたかも。
なんて心配は必要なく。彼は案外聞いてこなかった。
……まぁ彼も少しは考えているのかもしてない。自分が死んだ後のこt……………いや、これから先はやめよう。自分で自分の傷を抉る必要はない。
ヨシ、行くか。
ーーー図書室ーーー(隠し扉)
『……あんまり来たく無かったな』(小声)
「…え、逆にクラスメイトが死んだ所来てテンション上がるキチガイ居る?」(小声)
『……キミが変だった頃なら有り得るかもね』(小声)
「はー!?ちょっと!流石に失礼じゃない!?」
『うるさいよ王馬くん……というかそこはキミが悪いだろ……!』(小声)
なんて会話をしながら、奥の隠し扉をあける。
ゴゴゴゴゴゴ……
「おぉ……何時見ても迫力満点だね!」
『……』
やっぱ開くのか……。なんと言うか……開いて欲しかったけど開かないで欲しかった……。
「……アレ、ここ、埃詰まってない?」
『え?そんな筈は……』
王馬くんに誘われ、錠前…というか、カードキーを入れる所を見てみると、確かにそこには埃がめいっぱい詰まっていた。
『……ねぇ、王馬くん、もしかしたら、そこの…本、も……』
一見、普通に整った本に見える。しかし、違う。
【1列目以外は違う】のを、僕は、良く知っている。
「……脚立あるよ。最原ちゃん」
そっと、しかし力強く脚立を踏みしめ、本の積み重なった所を見る。
コツ、コツ、コツ……
「……」
コツ、コツ、コツ……
『……』
コツ、コツ。
あぁ、とても、とても嫌な予感がする。
『……』
『ーーーッ!!』
やはり、2列目からの本は右から階段状に並べられていた。
ご丁寧に【彼女】が設置したカメラ近くの所はちゃんと分厚い本が開かれた状態である。
『じゃあ、通気口は……!!』
バッと僕が見ると、
『……嘘だ…』
そこには、通気口の蓋が律儀な程に【あの時】のまま置かれていた。
まるで、「ずっと、ずーっと、貴方に見つけられるのを待っていた」
とでも言いたいように。
「ど、どうしたの最原ちゃん!」
王馬くんの声がして、ふと脚立の上から彼を見る。
……あぁ、彼女はどんな気持ちで、僕の事をあの時振り返っていたのだろう。
なんて思いながら、僕は脚立から降り、 先程の事を話した。
「…え、じゃあもしかしたら、他の所にもあるかも……」
『……行ってみよう。行くしかないんだ。』
「……にしし、そうだねー!流石はオレの相棒さんだよ!」
…僕は、目を背けない。皆が居たから、皆で頑張れたからこそ、このゲームを終わらせてみせるんだ!!
ー次回!プールにて崩れ落ちる最原と震える王馬!
(?)『……俺がこのゲームを終わらせるんで。』
(?)『最原くん……真実を見失わないでね。』
『……え?ッ、なんd』
お楽しみに!
コメント
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今回も閲覧&ハート&コメントありがとうございます!! 作者のモチベが爆上がりです(;;)