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視点∶iemn






踏まれた草木がざくざくと音を立てる。

ただ行く宛も無く、白い息をあげて走っていた。


「はぁーっ…」


温まる場所は無いのか…?山小屋くらい、合ってもおかしくないと思うのだが。

そう思った矢先、木の陰に隠れているが、建物があるのを視界に捉えた。


「…!」


とりあえずあそこまで行こう。

人がいても居なくても、最悪土の上で寝ないで済むんならどうでもいい。

いや、居た方が厄介なのかもしれないが。


夢中で走って、棒のようになっていた足を休めるために建物の縁側に座り込んだ。

…人が居たことも知らずに。


『あっ、どうも。』


「へ‥あ、どう、も…?」


急に声を掛けられて驚いたが、反射的に返事をする。

それに相手は苦笑いし、隣に座った。


『はじめまして。私は‥んー、ガンマス、って呼んで。』


「あっ、はい‥?えと、俺は_」


彼女か彼かは分からないが、巫女装束を着ていて、ガンマスと名乗るそいつに声を遮られた。


『じゃー、iemonさんね。』


「‥は?」


普通に困惑した。いや、誰しも初対面の人にあだ名勝手に付けられたら困惑するだろう。


『なんで君はここに来たの?』


「え、えぇ…」


なにか言う前に質問を投げかけてくる。


「‥まぁ、家出、というか…そんな感じ。」


『なるほど。‥じゃあ住むところ無いの?』


「無くてこの辺さまよってて‥見つけた建物がこれだったから。」


なるほど、と納得する彼(性別不明)にこちらも疑問に思ったことを口に出す。


「なんであなたはここに?」


彼(省略)は少し間を開けて答えた。


『んまぁ、ここに住み着く妖怪みたいなものでさ、動けないの。』


「へぇ。」


妖怪…人外の1種だっけか。何故妖怪になったか、とかは流石に聞かないでおこう。


『暫く‥というか、ここに住み着くの?』


「え、あー…まぁ、そのつもりではあったけど‥何があるんなら別んとこ探すよ。」


『いやいや、全然!!むしろ居て欲しいまで‥!!』


突然声を大きくして、目を輝かせて言っていた彼()に驚いて、思わず耳をふさぐ。


『あっ、ごめん‥昔から声の調節が下手でさ‥』


「あ、えと、ごめん。大丈夫‥」


…気まずい空気がその場に流れる。

その空気を消そうとガンマスさんが口を開いた。


『‥よ、よし。住むんだったら掃除手伝ってもらいますかね!』


「あ、はいっ。」


この非日常感はいつ消えるのだろうか。






(あとがきもどき)千文字だー!見てくださってありがとうございます…!

解釈違い起こしがちな方にはgnmsさんのキャラがキツかったかもしれませんね、すみません…

正直初投稿の人外パロ、まともに伏線やらなんやら回収せず終わりに突っ走ったのでどう進めるか迷ってて、なんか色々投稿してて…あっ、見てない方は是非そちらも(強欲)

なんとなくの登場人物とあらすじだけ決めて書いて投稿してるのでいつまで続くかは未定なんですよね…。

あとがきに二百文字以上使ってしまいましたが、ここまで見てくれてありがとうございます…!

不憫な人外のお話。

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