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大森side
気づけばそこはあの人の家。
まだ名前を聞いていなかった。
ここは寝室か…?凄いでかいな、
F「起きた?おんぶしてる時、気絶したかと思ったからな」
M「ごめんなさい、帰ります、」
F「ちょ、!治療もせず、飯も食べずに出て行く奴あんまいないぞ?」
M「いや、傷なんかありませんけど…」
流石にバレるか、身体中に傷、やけどがある。
F「ごめん、ちょっと見ちゃった、治療させてもらうね」
M「あ、えっと…名前、」
F「あ、確かに、聞いてなかったね、俺は菊池風磨」
M「風磨、か、あ、僕は大森元貴です」
F「お互いさ、下の名前で呼び合わないっ?」
M「は、はい…?」
F「ほら、兄弟っぽくて可愛いじゃん」
下の名前で呼ばれたことが無い。
そもそもで僕の名前を呼んでる奴を
見たことがない。
M「ふ、風磨、」
F「そうだよ元貴、」
なんか面白い、僕が求めていた様な人だ。
優しくて、なんでも話を聞いてくれて、
面白くて…、こんな人に出会えてよかった、
F「出来なかったらいいんだけど、ちょっと背中見せて、?」
背中は駄目だ。100回ほど蹴られた痕がある。
M「いや、 …その、多分、見たら…びっくりしちゃいますよ、」
この人なら大丈夫と信じてる、
F「元貴、怪我は放っておけないの、」
M「そうですよね…笑」
F「ごめん、背中さ、消毒するから服脱いでくれない?」
M「あ、はい…」
上の服を脱いで、風磨の前に座る。
F「酷い…、どうしたのこれ、」
M「100回ほど蹴られちゃって、あとは煙草で焼かれました、」
F「痛かったなぁ、よく我慢したな、」
M「まぁ、辛かったんですけどね、」
F「はい、これガーゼ、噛んでても良いし、握ってても良い」
F「あ、切らないからね?大丈夫だから」
痛いのが嫌いだから噛んでおく。
F「じゃあ、消毒…するね、」
その瞬間、背中にズキっとした熱い痛みが広がる。
M「ん”…っ!!」
F「大丈夫、」
F「ガーゼ貼るね、」
口に咥えていたガーゼは落ち、僕は涙が溢れていた。
M「ふ、ま…ぁ”っ泣」
F「痛かったよね、ごめんね」
M「ぁ”あ…~ッ泣」
痛かったのもあるが、風磨の優しさに泣いてしまったのもある。
F「ぎゅ~、する?」
M「ッぅ”う…っ泣」
膝を付いて顔を見せないように風磨の脇下に腕を通す。
F「ちょっとごめんね、」
背中にふわふわの何かが当たる。毛布か?
M「ひゅ”ッ…んぅ”…~泣」
眠くなってきたかも…今日は寝てないし学校も行ってない。
風磨に背中を優しく叩かれ、意識が遠のく。
M「ひぐ…ッ泣」
いつの間にか寝落ちしていた。
風磨side
元貴が寝た後、背中が痛くならないように毛布を下に引いて寝転ばせた。
F「可哀想…」
身体はガリガリ、何も食べていない様だ。
元貴の隣に俺の服を置いといた。多分ぶかぶかだよな…
でも着てもらうしかない
元貴が起きるまでご飯を作っとこう。
コメント
4件
続きが楽しみです!
すてき〜!