テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
・ちょんまげ×今國
・「」←ちょんまげ 『』←今國
・可愛いちょんまげはいません
・キャラ崩壊
・長文
高木達と一緒に飲んでる人、羽立くんだっけ?ちょんまげって呼ばれてるのか。みんなに可愛がられてるんだなぁ、…俺も、あんなふうに愛されたかったな。
「おーい今國ー、おかわり!」
俯いてると高木が酔っ払った声でおかわりを催促してきた。飲みすぎだっての、分量考えろバカ。
『高木飲みすぎ!ちゃんと家帰れんの??』
「大丈夫だよいざとなったら俺が連れてくから」
小山くんが笑って高木の肩を掴んだ、ほんとに大丈夫かなぁ???ちらっと横に目をやると、羽立くんが俺を見ていた。あれ、どうしたのかな?何か飲みたいものあるのかな?聞いてみよう。
『何か飲みたいものありますー?』
すると、羽立くんは話しかけられると思ってなかったのかちょっと驚いた表情を見せた。
「あ、いや…ここ良い店だなぁと思って」
俺はその言葉に一瞬喜んだ、誰かに真正面から店を褒められるなんてこと一度も無かったから。あれ、この人もしかしたらそんなに悪い人じゃない…?
『あざーっす!』
俺はいつものように笑顔で返した、小山くんと仲良いのかな。可愛がられてる気がする。…まぁ俺もウッチャンとかに可愛がられてるけど頻繁じゃないしなぁ、もっと愛されたい。でもこんなことを思ったって、俺が愛される資格なんてないんだから。
「…」
ぼーっと羽立くん達の方を見ていたら一瞬羽立くんと目が合った気がした、気のせいかな?まぁいいや、そろそろ高木達を帰らせるか。
『はーい、今日はもう店閉じるから帰ってー』
「おー…わーったぁ」
「行こーぜぇ」
重度の酔っ払い1名と、その酔っ払いを連れていくと言っていたはずの重度の酔っ払い1名。ダメだこりゃ。
「全く…もう早く帰りますよ」
この中で1番まともなの猿橋さんしかいないじゃん、あれ羽立くんは?
「ごめんね、先帰ってて。僕もう一杯飲みたいから」
え、残るの?珍し…1番早く帰りそうなのに。でももう一杯飲みたいって言ってたからまぁ、出すしかないか。萌歌ちゃんも帰らせるか。
『萌歌ちゃーん、萌歌ちゃんも帰っていいよ〜』
「はーい」
とりあえず4人を帰らせた後、俺は羽立くんに酒を出した。何で羽立くんだけ残ったんだろう?
『あの3人追わなくていいの?』
「猿橋さんがいるから大丈夫だと思う」
目を閉じながら酒を煽る姿は何故か色気を感じた、高木達といた時は小柄で可愛い感じだったのに不思議と見とれてしまう。正直気になるのはこのちょんまげを解いたらどんな髪型になるのかだけど、前髪が長そう。いやそれよりも…みんなでいる時と俺といる時のこのギャップ何???何故かドギマギしてしまう自分がいて困惑している。そんな俺の様子を察したのか顔を覗き込んできた。ち、近っ…//
「…何で顔赤くなってるの?大丈夫?」
『うっ、うん…//』
でもやっぱり赤い顔は隠せていないのがバレているようで…右手で顔を隠そうとしたら羽立くんの左手で止められた。体力無さそうなのに意外と力強い…。
「ねぇ…今、僕のこと力無さそうって思ったでしょ」
え、何で分かったのっ?エスパー??
「確かに僕は、みんなにちょんまげって言われて可愛がられてるよ今も。でもね…僕はそれでも愛されてるなんて思えなかった」
『え…』
羽立くんも…?まさか…あんなに仲良さそうなのに?
「…ここじゃなんだからさ、僕の家で話そうよ。今は僕一人暮らしだから家には誰もいないよ」
そう言った羽立くんの目には、哀愁が漂っていた。
ちょんまげの家にて
羽立くんの部屋の窓には月明かりが映っていた。その明かりは暗い部屋を青白く照らしていて綺麗だった。ふと目をやると、羽立くんは気だるげに床に腰を下ろしちょんまげをしていた髪ゴムを解いた。無造作に髪をぐしゃぐしゃと掻き回し、ざっくばらんに掻き乱れた前髪が露になる。前髪の間からチラリと見える伏し目がちな瞳と目が合った。その姿に一瞬ドキッとしたのは何でだろう…?
「…意外だった?」
『え?』
「前髪、下ろしたらどんな感じになるんだろうとか想像してたんじゃないの?」
ちょくちょく人の心読んでくるなぁこの人…合ってるんだけどさ。一通りの話を終えた後、俺はあまり長居しないように帰ろうとした。
『ごめんねお邪魔しちゃって、もう帰るよ…』
そう言いかけた途端、羽立くんの様子がおかしいことに気付いた。前髪が長いので表情が読めない。
『…羽立くん…?』
呼びかけるも返事は無い、どうしたものかと頭の中で混乱していると羽立くんがこちらを振り向いた。ほっとしたのもつかの間、何かの感触がしたかと思うと俺は床に倒れ込み背中に衝撃を受けた。え…?もしかして俺、羽立くんに押し倒された…?しかも羽立くんが触っているのは俺の胸らへん。俺は一瞬でこれから何をされるのかが分かってしまいゾッとした。前髪が目にかかって表情がよく見えない彼の口元は笑っていた。
「今日は泊まっていきなよもう遅いから」「…僕、これでも男なんだよ?」
そう言われた瞬間、俺は逃げられないと思った。
コメント
1件

うおおおおお天才見つけた👁🫦👁 私にぴったりすぎる