テラーノベル
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あれから、週末デートは続けているけれど、休日デートは立て続けにやんわりと
断られている。
以前感じていた違和感は深まるばかり。
9月も終わりに差しかかり、季節はゆるやかに秋へと傾いていた。
俺たちは結局、この月は一度も休日に会うことなく
新しい月を迎えようとしている。
橋本が休日に会えないと言った理由、それは──
最近疲れやすいので体力アップと筋力をつけたいのでジムに行くため、と
いうものだった。
う~ん、彼女の話す理由は本当なんだろうか。
なんだろう、なんか……疑わしいんだよな。
先月月末に会った時の違和感がずっと気になっていて、思い過ごしでは
ないのかと、自分に言い聞かせていたけれど、こうなるとあながち思い過
ごしなどではないのじゃないかと……自分があの日感じた違和感が現実味を
帯びてくる。
そう言えば、彼女に対してふと引っかかるものを覚えたのは、先月の終わりの
ディナーのときだった。
どうしてあのとき、あんな違和感を抱いたのか。
うまく言葉にはできない。
ただ――
妙に明るくて、 彼女の何かが、ほんの少しだけ、これまでとは違っていた。
◇ ◇ ◇ ◇
この頃になり、奥田はいつの間にか自分が優位に立っていると思っていた
ふたりの間の熱量のバランスが、いつの間にか崩れていることに気付くのだった。
❀
だが、その理由が奥田にはとんとわからない。
忙しいだけだろう、と自分に言い聞かせる。
仕事に追われているのかもしれないし、彼女の言っていたジム通いだって、
その一つなのだろう。
そう考えれば、辻褄は合う。
合うはずなのに――どこか腑に落ちない。
以前なら、彼女の方から予定を合わせてきた。
会えない時間を埋めるように、頻繁に連絡を寄越してきた。
それが今は、まったくない。
……いや、気のせいだ。
そう思おうとするほど、胸の奥に小さな棘のような違和感が残り続けていた。
星キラリ

2,012
ムメイ
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まなこ〜友
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コメント
1件
うわ、この違和感の描き方がすごくリアルでぞわっとしました。「理由は本当なんだろうか」と自分に問いかける奥田の慎重な距離感が切ない。タイトルの「推測してみる」が皮肉に響く——彼はもう答えに気づき始めてるんですね。それにしても、以前は積極的だった相手の熱量がフェードアウトしていく過程、巧みに心理描写されてて読み応えありました。続きが気になります!