【Attention】
・ジェラルディ死にます
・文脈グチャグチャです
・めっちゃ妄想
・何でも許せる方向け
あの日、燃え盛る故郷を見て復讐を誓い
奴と同じくらいに業の深い人生を送ってきた。
使えるものはすべて使ってきた。
かつての友人さえも
協力という大義名分のもとに利用した。
一体どうしてこんなにも苦しかったのか。
その問を幾度自分に向けて放ったことか。
奴の所為だ。
その答えを幾度彼等に向けて放ったことか。
カタストロフィは破壊され
全世界へのヘルハウンド侵攻も止められた。
私の…私達の復讐は、失敗に終わった。
…なのに
ああ…私は。
…笑っているのか。
何故だ。
今、何も持っていない自分が。
全てを、今度は己の手で捨てた
今の自分が。
こんなにも 幸せなのは。
こんなにも 満ち足りているのは。
こんなにも …
「…よかった」
世界が滅びなくて。
死神が止めてくれて。
あとひとつだけ、心残りなのは…
切身
「…?」
誰かに呼ばれたような気がして振り向くけど誰もいない。まあ、そうだろうね。独りごちて仕事に戻る。だって彼は…
「もう、いないし」
わざわざ口に出すほどのことでもなかったが、先程感じた気配を振り払うように呟いた。
すまないな、もう大丈夫だ。私達は…とうとう貴様を追い抜くことができないままだったな。
「……」
小さく舌を鳴らす。ディスカードだ。手近なデコイを呼びつける。
「僕には…過ぎた言葉だね」
ジェラル、と口に出すと同時に先程呼んだデコイが自分のもとに来る。
彼は…今目の前にいるこのデコイのように僕にされる仕打ちを知っていた訳では無かったのに。何故。
「恨まないんだ」
目の前のデコイが不思議そうにする。
ディスカードを実行する。
仕事に戻る。もうあの感じはしなくなっていた。
また、会おうか。
今度は、昔のままで。