【Attention】
・めっちゃ妄想です
・なんなら主が読みたいだけ
・なんでも許せる方向け
スマホのようなもののメモ帳というアプリは、とても便利だ。いつでも思い立ったときにメモができる。そんなことなら手帳を携帯すればいいのだが、手帳は立ったままでは書きにくいし、何より読めなくなってしまう。まあ思い出程度見返すこともなく嵐のように毎日が過ぎていくのだが。いや、むしろこんな生活をしているからなのか。忙しすぎて日記をつける暇すらないほど疲れるが、かけがえのない大切な毎日。最近は特に、ほんの少しの時間でもとても愛おしく感じる。幹部同士の接点は会議以外では少なく、さらに皆が笑って他愛もないことを話しているなんてことは殆ど無い。けれど高橋は意識的にか無意識にか、すれ違うときには微笑みかけてくれる。森風は仕事の話の合間に、ちょくちょく世間話を挟んでくれる。切身は…つかめないところは多いが、部下を使ったりして遠回しに心配してくれている。私からもなんとか彼らを気遣うことはできないものなのか。もしかしたら、この復讐は私が本当にすべきことではなくて、
そこまで書いて手を止める。駄目だ、こんなことでは。奴を…シグマを倒すために私達はここにいる。この数年のおかげで、シグマを倒すための私達が存在する。
けど…
書きかけのメモを見やる。薄暗い部屋にスマホのようなものの光が少しだけ眩しい。
今から復讐をやめたら、私は普通に生活できるのだろうか。総本山とやらに住んでいるらしい奴のように、皆と笑って、毎日楽しいことをして、他愛もないことを話す、そんな生活が。いや、無理か。今更…世界を知る側ではなく、作る側として生きてきた私では。そもそもそうして作られたこのガパニーズシティはどうする。まさか会社ごと放置というわけにもいかない。やはり夢物語か。
そう思いながら白紙のままのメモ帳を閉じた。
コメント
2件
なんでこんなすごい物語思いつくんや。何回も見返すわ