俺にも伝えて｡見せて｡愛を｡

( 間 に 合 った … )

遅刻 回避 で 会社 に 着 いた ｡ 早速 仕事 だ ｡

「あ ！ 影山 〜！ おはよ ！ 」

「あ … 朝 から 元気 だなお 前 … 」

「 う る せ ぇ ！ ！ ！ 」

「 日向 のほうがうるせえ」

「 今日 は 珍 しく 遅 いんだな 〜 」

「あぁ … まぁ … 」

「まっ ！ 今日 も 仕事 がんばろ ー ぜ ！ 」

「おう」

かちっ

「 …… よし」

もう 昼 休憩 の 時間 だ ｡ 飯 食 おう ｡

及川 さん 何 してるかな …｡ とりあえず SNS とか 確認 してみよ ｡

「ぇ …… 」

《 大 人気 俳優 の 及川 徹 と 大 人気 女優 の ── まさかの 恋人 ？！ 》

「ぇ … は …？ なんで …？ 」

なんで ？ キス してるの ？

及川 さんは 俺 の 恋人 なのに ｡ なんで ？ なんでなの ？ 及川 さん ｡ どうして ？

オレ とは 全然 してくれないのに ｡

ソイツ とは キス できるの ？

でも ､ そうか ドラマ のときも ､ キス してたもんな ｡ ドラマ ならまだ 理解 出来 る ｡

プライベート ？ ソイツ じゃなくて 俺 と キス してほしい ｡

及川 さんの 恋人 は 俺 だろ ？

嫌 だ ｡ 見 たくない ｡ 見 たくない ｡ 辞 めてくれ ｡

「 …… 」

「 影山 〜 」( 肩叩

「あ … 日向 」

「 今日 飲 み 行 こ ー ぜ 〜！ 」

「いい 店 見 つけたからさ 〜！ 」

「 …… 嗚呼 ｡ いいぞ ｡ 」

「おっけ 〜！！ 決 まりな ！ 」

 (もう ､ 定時 だ … 及川 さん … 嘘 だよな …？ )

「 影山 ぁ 〜 」

「 日向 」

「 飲 み 行 こ ー ぜ」

「おう ｡ 」

 日向 に 連 れられながら 目的地 に 向 かう ｡ 

「なぁ ､ 影山 」

「 … なんだ」

「あのさ ､ 大王様 の … えと … アレ 見 た ？ 」

「 嗚呼 ､ 見 た ｡ 」

「 … 大丈夫 か ？ 」

 日向 が 背中 をさすってくれる ｡ 少 し 安心 する ｡ 

「 … じゃねぇ … 」

「え ？ 」

「 大丈夫 じゃねぇっ … 全然 大丈夫 じゃねぇよ … 」

「っ … 影山 っ …！ 」

 日向 の 温 かい 体温 を 感 じる ｡ 

 俺 の 目頭 の 熱 さよりもはるかに 温 かい ｡ 

こんなにも 温 かい 体温 は 久 しぶりだ ｡  

「とりあえず ､ 店 入 ろう ｡ 影山 ｡ 」

「おう … 」