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【アラスターside】
ころころ変わる彼女の表情を見ていると、ふと嫌な視線を感じた。
アラスター(――あそこか)
視線だけ動かしてその出所を探ると、街の監視カメラが目に入る。
不快な視線を警戒しているのを〇〇に気取られるが、わざわざ話すこともないだろうとごまかした。
不要な詮索をしてこないのも、彼女を気に入っている理由のひとつだ。
コーヒー豆の調達とコートの受け取りを済ませ、贈り物を彼女に手渡す。
思った通り遠慮をする彼女に半ば強引な理由で受け取らせれば、彼女は少しだけ顔を赤らめて柔らかく笑った。
アラスター「おや、随分と顔が赤くなっていますね」
こんなの、からかいたくなるに決まっている。
照れ隠しのつもりか顔を背けた彼女は、早足にその場を離れて帰路につく。
贈り物を強く胸に抱くその姿に笑みを深めた瞬間―――
――カチャッ
アラスター「・・・・・・!!」
微かに耳が捉えた、撃鉄を起こす音。
視界の端に映った銃口が、〇〇の背中を捉えている。
アラスター「―――〇〇!!」
〇〇「もう、なに・・・きゃあっ!?」
間一髪地面に押し倒した彼女の横を銃弾が掠め、破裂弾の轟音が響く。
すぐに身を起こすと、少し離れたところに不愉快な笑みを浮かべる悪魔たちの姿があった。
アラスター「不躾ですねぇ・・・挨拶の仕方も習わなかったようです」
他人から何かを奪うのは心地良い。絶望に凍り付く顔を見るのも悪くない。
だが、俺の時間と楽しみを奪われるのは、到底許しがたい。
身勝手だと?ここは地獄で俺は悪魔だ。当然のことだろう?
アラスター「俺の邪魔をした罪の重さを・・・その身に刻んで消えるがいい・・・!」
ただの消滅など生ぬるい。
後悔を心の底に刻んでから、たっぷり嬲りいたぶってやる。