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sh「見た事ある…?」

kn「今日ぶつかったじゃん。」

sh「あ… 」

kn「覚えててよ。その様子だと名前も覚えてなさそう。」

sh「…ご、ごめんなさい。」


いいよーと返答すると、俺の隣に座ってきた。俺は怖くなり自然と隙間を作るように隣にずれる。


kn「警戒してるな。まぁ、いいか。改めて俺はknね。shk…あんまり食べてなくない?」

sh「えと…し、少食だから。」


すると、じっと俺の目を見つめるkn。俺はびっくりして目を合わさないように視線をずらした。


kn「こういう飲み会って初めて?」

sh「まぁ…。」

kn「なら、取り分けてあげるからそれ食べなよ。」


knが俺の取り皿に料理をいれていく。正直怖いし、不安だし、naが気になるしで食事どころでは無かった。


kn「はい。とりあえず乗せれるだけ乗せた。」

sh「あ、有難う。」

kn「…naの事気になって参加したの?」

sh「それ…答えないとダメ?」

kn「じゃぁ…brがいるから?」

sh「な!?」


やっぱりーとknが嬉しそうに笑う。


kn「brわかりやすいからなぁー。」

sh「…俺、何も言ってないけど。」

kn「いや、あの反応見ればわかるって。で?本当に番犬みたいについてきたの?」


その言い回しに俺は腹が立ち凄みを利かせてknを睨む。


kn「ごめんって…」


俺は手に持っていたグラスを一気に飲み干す。


kn「でも、安心して欲しいな。br見た目は頼りなさそうだけど、一途だし優しい奴だから。」

sh「そんなのわかんねーだろ。」


俺は店員さんに追加の飲み物を注文する。knに無理してない?と聞かれるが俺は無視をした。


sh「優しそうって言ったって皆んな欲望には勝てない。だから、俺はnaが心配なんだよ。」

kn「…そういう経験でもあるの?」

sh「…ない。けど、色々調べてきたから。」


俺の目の前に追加の飲み物が置かれる。俺はそれを手に取り勢いよく飲んでいく。


kn「……調べたね。」


小声で何か呟いているknを無視して俺は食べ物や飲み物を口に運んでいく。

時々naの方に目線を向けるが、ほぼ隠れてしまって様子が見えない。


sh「くそ…全然見えない。」

kn「でもね、それを利用して騙される事もあるんだよ。」

sh「へ?」

kn「…brは俺が悪さしないように見とくよ。ほら、飲みな?」


俺は差し出された飲み物に口をつける。knが呟いてた事が気にはなったが、今はnaだ。俺は終始naを気にかけながら飲んでいた。





はずなのに…いつの間にか寝ていて目を開けると知らない部屋で見た事ある人が目の前にいた。


kn「大丈夫?気持ち悪く無い?」

sh「へ?いや、それよりここは…?てか、naは?」


俺は携帯を取ろうとベッドから降りようとする。しかし、それは簡単に阻止されてしまいベッドに押し倒される。


kn「急に動くとまた気持ち悪くなるよ。」

sh「離せっ…頼むから、naに連絡させてくれ!」

kn「…naは今頃brと一緒じゃないかな?」

sh「!?…くそっ!やっぱりそれが目的かよ!」

kn「shkはnaの事好きなの?」

sh「は?そんな訳あるか!友達だよ!いいからどいてくれ!」

kn「もし、合意なら?」

sh「へ?」

kn「合意のうえで及ぶならそれはshkが止める事はできないよな?」


knを見ると、なぜだろう…凄く怖くなって俺は暴れるのをやめた。


kn「shk。当事者にしかわからない事がある。だから、外野は黙っておくのが一番なんだよ。」

sh「な…に?」

kn「……shk。Ωでしょ?」

sh「!?」


俺はknを見つめる。バレた…なんで?誰にも話してない。それに、薬だってちゃんと飲んだ。なんで…?


sh「あ…俺…ちが…」

kn「怖がんなくていいよ。」


近くなる手が怖くなり俺はその手を払う。急いで逃げようとするが、なんだろう…体に力が入りにくい。あと、すごい…甘い匂いがする。


sh「あ…もしかして…kn、お前っ…」

kn「名前、読んでくれたね。shk今、力入らないんじゃない?」

sh「甘い…クラクラする… 」

kn「俺も…shkからすごい甘い匂いがする…」


今まで感じた事の無い感覚が俺を襲う。逃げなきゃって思ってるのに…体はknを求めてる。


sh「なに…?これ…くそっ!!嫌だっ!」

kn「…本当にこれ厄介だよな。」


覆い被さるknを目の前に、俺は逃げれないと諭した。自然と涙が溢れる…抵抗できないまま俺は泣いた。


kn「…わかった?俺たちはこの厄介な匂いがある…でも、ないんだ、brにもnaも。」

sh「な…に?」


俺はknが何を言ってるのかわからなかった。


kn「怖いよな…わかる。俺だって怖い。」


段々と息遣いが荒くなるkn。俺はガタガタと体を震わせていた。


kn「…これ以上は俺も耐えるの無理かも。ここに泊まっていきな?俺は帰るから…」


フラフラなknを見つめる。あまりに苦しそうなknを見て声をかける。


sh「knの方が大丈夫じゃなさそうだって…俺が…出ていく…」

kn「ハァ…ハァ…今のshkどんな状態かわかってんの?」

sh「え…?」

kn「そんな状態で外出たら…αの餌食だぞ。」


俺は体をびくつかせる…


kn「わかったら…大人しくしてて…っ…じゃぁ。」


壁に手をつきながらknが出ていく。その姿をただ見つめるしか出来なかった。



続く

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