🇯🇵「え…?ドイツさんが…なんで?」
🇮🇹「噂によれば、撃たれた人はもう亡くなったって…」
ドイツが殺人を犯した。その知らせは彼らの心を激震させた。あのドイツが人を殺すなんて
昨日の彼の様子は何かしらおかしかったが…
そもそもドイツに人を殺させる要素なんてあるのか?
そもそもドイツが本気で怒ったのを見たことがないというのに…
🇯🇵「それで…今ドイツさんは?」
🇮🇹「警察に連れられて拘置所にいるんね」
その頃拘置所では警察がドイツに事情聴取を
していた
🇩🇪「俺は…何も覚えてないんです」
警察1「…本当か?酒に酔っていたのか?」
🇩🇪「俺は煙草を吸って…のたうち回った後
…人影が見えて…それから覚えてないんです…酒は…飲んでません」
声が震えている。 手元もぶるぶると震えている
ひとまず警察はアルコール検査をしたものの、
結果は反応なしだった
警察2「何かしら精神に異常をきたしてたんじゃないでしょうか?」
警察1「心神喪失…か」
心神喪失ーー
弁識能力と制御能力いずれかが欠けていると
みなされる
警察3「聴いてください!容疑者が吸っていたタバコに、麻薬の反応がありました!」
確定だ。彼の吸っていた煙草の中にある麻薬
の症状で心神喪失したのだろう
警察1「よし、お前には殺人罪の他に大麻取締法に違反した罪も問われる。だが裁判は…
お前の精神異常を治してからだ。
そして、この煙草を提供したやつも重罪だ。
捜査開始だ」
警察2,3「了解!」
寒い。とにかく寒気が止まらない
手足の震えがとまらない
あのタバコに麻薬が入ってたなんて…
なら俺は麻薬を吸ったのか?
そのせいで人を殺したのか?
あの幻聴も薬のせいか?
誰が俺に麻薬を持ってきたんだ?
きっと…俺の手術に失敗したやつの…
失意の中、ドイツは目を閉じた
コンコンコン
🇩🇪「な…んだ?」
警察2「来訪者だ。お前に会いたいんだとよ」
警察に連れられて歩く。なんか足の感覚が
麻痺してきた…
警察2「ほらここに座れ」
刑事ドラマでよく見る面会室に座る
しばらくしてやってきたのは
🇯🇵「…ドイツさん!」
🇩🇪「にほ…ん」
日本は駆け足でこちらに寄ってきてすぐ座る
🇯🇵「なんで…なんでこんなことしたんですか?なんで相談 してくれなかったんですか!私たち友達じゃ なかったんですか!」
涙ながらに訴えかけるその姿にドイツも涙を流す
🇩🇪「俺はヒグッ…俺は…どうすればいいか…ヒグッわかんねぇよ…」
🇯🇵「ドイツさん…」
🇩🇪「今のヒグッ俺の前にいる日本でさえ…夢か
…現実か…ヒグッわからねぇんだよ…」
🇯🇵「え?」
警察2「こいつは麻薬を取ってしまってな…
しかもかなりの中毒に…」
その言葉を聞いた日本は
「ドイツさんの…手を握りたいです」
警察2「は?…特別にいいぞ。暴れたりしたらすぐ抑えるがな」
特別に許可をいただき、日本によるドイツ
するとすぐにドイツの手を握り、抱きしめる
🇯🇵「ドイツさん…私はここにいます…!
夢じゃありません…!ウッ…」
夢じゃない。もう戻れない。もう日本達とは
一緒になれない
そんな悲しみを感じ、さらに涙が込み上がってくる
🇩🇪「ウッ…うぅ…うっ、えぐっ…うぅ…」
ドイツは子供のように声を上げて泣きじゃくった
🇯🇵「私は…ここにいます!…っ…」
慟哭するドイツの背中を優しく叩く
日本も涙が止まらなかった
ドイツな目が腫れるまで泣いていた
警察2「よし、戻るぞ」
🇩🇪「さよなら…日本」
無情なドアの閉まる音共にドイツは拘置室へと
戻っていった
日本も自分の仮設住宅に戻った
見上げるとアメリカ達が待っていた
🇺🇸「どうだったか?ドイツの奴」
思わず駆け出しアメリカの胸に抱きつき
再び彼は泣く
🇯🇵「うっ…うぅ…えぐっ…」
🇺🇸「J.Japan…」
拘置室に戻り、ドイツは窓から差し込む月明かりを見る
🇩🇪「(こんなに明るかったっけ…)」
窓に体を寄せ、夜空を見上げる
🇩🇪「(ロシア…お前の言う通りだよ…)」
心の中でそう思ったドイツは微笑んだ
その時、一つの流れ星が落ちた
翌朝、日本はドイツが拘置されている方向を見る
🇫🇷「僕たちも罪が大きいよ。あんないいやつなのに寄り添えなくて…」
🇬🇧「いつも仕事熱心で…優しくて…」
日本の横に欧州の国達が立つ
🇮🇹「ハァ…ioは幼馴染失格なんね…」
曇り空を少し眺めた後、日本は彼らに言う
「今から拘置所に行きませんか?」
警察1「ああ。容疑者が心神喪失の可能性は
十分にある。それに、新たな容疑者が見つかった」
🇯🇵「え?」
警察2「連れて来い」
手錠をかけられ、連れてこられたのは
モブ2「おや、また会ったね」
🇯🇵「貴方は…あの時の!」
そいつは数日前、自分が犯されかけた時にいた
二人組のうちの1人であった
警察1「警察官が麻薬の出所を探ったところ、
ある建物着いて、こいつはその中にいた」
モブ2「まぁ多少は覚悟してましたけどねぇ?」
🇯🇵「貴方が…ドイツさんを?」
モブ2「ああ。ここに来たなら明かしてやるよ。ドイツを麻薬中毒にし、殺人させたのは俺だ」
突然のカミングアウトに全員目を丸くする
それと同時に彼に怒りが湧いてくる
🇬🇧「もしそれが本当なら…到底許される所為ではないですよ?」
警察3「申し上げます!ただいま…」
凍りつく空気の中、1人急ぎで駆けてきた
警察1「何があった」
警察3「先程…先程…ドイツ容疑者が…
度重なる衝撃。心の整理が追いつかない
🇯🇵「そ…んな」
警察3「今日確認したところ、部屋で倒れており、体が冷たいままでした。自殺の要素はなく、麻薬による中毒死かと…」
🇫🇷「…!」
モブ2「ハハッ…いいザマだぜ…」
🇯🇵「ふざけないでください!なんでそんな
非情なことをしたんですか!貴方のせいで
…ドイツさんはあんなに苦しみ…」
モブ2「あの時言ってただろ?覚えてろって
お前を俺のものにするためにどう周りの奴らを殺してやろうか考えたんだよ。今はそう言う顔が見れて満足だぜ!ハハハハハハ!」
不気味な笑みは彼らの心をさらに苛立たせる
日本は立ち上がり、モブに殴りかかろうとする
🇮🇹「日本!ダメなんね!落ちくんね!」
必死に抑えるが前へ前へと進む
🇫🇷「ここでやったらやたらとやってることが変わらないよ!」
警察3「おい、行くぞ」
モブの手を無理やり引き、拘置室に戻るよう
連れていく
🇯🇵「待て!」
怒りのあまり敬語を忘れる日本
モブ2「ザマァみろだぜ!」
🇯🇵「屑が」
今までに見せたことのない怒りに満ちた目で
連れられていくモブを見送る日本達であった
🇨🇳「ドイツの体は…警察が処理するみたい
アルよ」
日本は黙って夕陽を眺める
🇯🇵「私は…私達は…ロシアさん、ドイツさんの分まで生きなければいけません。そして…二度と
こんな出来事を繰り返したくありません」
🇺🇸「そうだな…ドイツはさぞかし無念だったろうな」
🇯🇵「この災害も充分に復旧したら…私は
伝えることにします。このことを」
両腕を強く握り締め、声が震えながら日本は
決意する
🇬🇧「ドイツは亡くなっても、 私たちの中では生き続ける…それが1番です」
🇫🇷「そうだね…ドイツ。見守ってくれよ、僕たちを」
決意を胸に固め、仮設住宅に戻る日本達
太陽は地平線に沈み、暗くなり始めてる
そんな時ーー
🇯🇵「…冷たいですね」
冬を呼ぶ結晶が日本達の体に被さる
🇺🇸「もうそんな季節か…」
自分の手に積もった雪を日本は強く握り締めて空を見上げる
🇯🇵「伝えないとですね…この悲劇の意味を」
翌日、日本達は花屋に行き
災害で亡くなった人を弔う
場所にそっと紫苑を置いた
To be continue
お久しぶりです!主です!
今回のEpisode11で前半は終了となります!
次回から後半に入りますので
よろしくお願いします!
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