テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※二次創作
※🐝🤣総受け
※猫化
━━━━━━━━━━━━━━━
【🐝🤣side】
『…は?』
現在時刻午前9時。洗顔と歯磨きをと思い洗面所まで足を運ばせる。ヘアバンドをつけようとすると何やら引っ掛かりがあり中々着用出来ない。数秒格闘した後諦めて正体を確認しようと鏡の前に立つとそこには目を疑うような光景が拡がっていた
『な、なんやねんこれ!?』
頭上にもふもふとした二等辺三角形の耳が2つ。いやなんでやねん…なんでやねんとか言わすな俺に!え?待って…本物、なんか?
恐る恐る手を伸ばし2つの耳に触れる
『…もふもふや』
もふもふやわ。うん。
いやものごっつ生えとるやんけ。しっかり根付いてるやん。根元ぐって持ったらちょっと痛かったで、しかも今日昼から東西合同で会議あるんやぞ。どないすんねんこんなぷりちーなもん生やして
ぐだぐだ言っても時間は止まらないしこのぷりちー猫耳も消えそうにないので取り敢えず外出の用意を済ませ苦し紛れにフードを被り家を後にする。合同拠点に向かう最中原因の模索へと励んだが生憎心当たりが1ミリもない、なんでや?こざかしーの攻撃も受け取らんし道端に落ちとるもんとかも食うてないでテツちゃうんやし。正直鏡の前にいた自分はあまりにも可愛かったがこの姿を同期に見せられるかと言えばそれはまた違うお話だ。なんとかして隠す方法はないかと思考を巡らすも対して何も思い浮かばないまま目標地点へと到達してしまった
憂鬱な気持ちのまま扉を開ける。最悪や今日はもうずっと気分サゲサゲやで、皆には悪いけど今日は素っ気なくしてまうかもな…
「マナ〜!久しぶり〜!」
『ライ!!久しぶりやなぁ!!』
久しぶりの相方アツ〜!!もうなんなん最高やん!
「ん?マナ帽子珍しいね?」
『そうやっけ?今日ちょっと暑かったし日焼けんためにな!』
「へ〜!似合ってる!」
『ほんま?ありがとぉ!』
最愛の相方に褒められ落ち込んでいた気分がグッと上がる。集合時間になった頃にはロウ以外のメンバーが到着し軽く雑談を交わした後、会議…と言ってもお互いの近況を報告し合うだけなのだがわざわざ集まるのは俺らが仲良しびっくらぶふぉーえばーやからや。
「あれ?マナ帽子外さないの?」
『っえ、』
「あ〜確かに!なんだぁ?ハゲたか?」
『禿げてへんわ!』
「マナハゲ…wwww」
痛いところをついてきたライと同調するウェンに心臓の鼓動が早まる。思わずいつも通りツッコんもうたけどもはよなんか言い訳せなリトは黙れ。やばい…えーっと、えーっと…
「?」
あぁテツの純粋な疑問の目が痛い!そんなんで俺の事みんといてくれ頼む!はよ!はよ!なんか言わな!!
『実は今日朝起きたら寝癖やばくてさ〜アイロンしても全然治らんかったから帽子で誤魔化しとるんよ!気にせんで』
「別に気にせんでええのに」
「まぁまぁ本人が気になるんですから仕方ないですよ」
ナイス援護やるべ!ごめんなカゲツ…
なんとか誤魔化しが効きほっと胸を撫で下ろす。瞬間背後の扉が開き悠長に欠伸をしている遅刻魔が入室する
「あ〜ちょっとロウきゅん!!また遅刻じゃん!」
「そりそり、てかロウきゅんってよぶ…」
『…ロウ?』
お決まりのノリが始まったかと思えばツッコミを言い切る前に失速し口を噤んでしまう。ロウきゅんキャンセルキャンセルとか流行ってんのか?
「おま、マナ…」
『へ?なに?』
「いや何って…しっぽ生えてんぞ」
『…は!?』
【💡side】
「なんで黙ってたの?」
『いや…だって…恥ずかしかったんやもん』
「なんかやばい攻撃だったらどうすんの!」
相方が猫になった、ってより猫の耳としっぽが生えた。体の異変を自分に教えてくれなかった悲しさから少しキツく叱ってしまうと悲しそうに俯くものだから少し心が痛む
『…ごめん。』
「ぁ、いや!分かってくれれば良いんだけどさ」
多分本人は気付いていないのだろうが耳の垂れ具合がとんでもない。それはもうぺしゃぺしゃ、しっぽなんてほぼ地面に置かれている。あまりに素直すぎるそれらに思わず頬が緩む
「ね、マナくん。それ生えてるの?」
『ん?そー、俺もようわからんのやけどがっちり生えとるんよ』
『触る?』
「え!?いいの!?」
え!?イッテツだけズルくない!?俺も触りたいんだけど
「わぁ!ふわふわだ!」
『んはは、ちょテツこしょばいってぇ』
「ちょっとテツだけずるくなーい?僕も僕も!!」
「俺も触りたーい!」
『そないたくさん耳ないわ!』
正直オリエンスのわちゃわちゃ混ざりたいけど一旦マナの症状ヒーロー本部に報告しとかないと、直近でこざかしーの攻撃は受けた記憶ないって言ってたし別の原因ははたまた遅延性の攻撃か…
「ロウ、妖魔の可能性ってのはない?」
「今んとこその気配は感じないな」
「まじで原因分からんやん」
「困りものですね…」
「うーん」
『んはは!ちょ、ひゃっ♡!?』
あまりの官能的な声に思わず目線を向けると固まっているリトウェン、両手バンザイ状態のイッテツ、口を抑えて顔を真っ赤にしているマナがいた
「ごごご、ごめ、ま、まなく、ごめ!」
「イッテツ焦りすぎだろ」
あまりの顔面蒼白ぶりに純粋なツッコミが出る
「これがラッキースケベですか」
「何言ってんだお前も」
「ラッキースケベってなんや」
「掘り下げんなそこ」
「やべぇやらしかたよ俺これ犯罪?リトくん俺これ犯罪だよね?」
「おちww落ち着けよおまえwww」
「…マナ?大丈夫?」
そう言えば一言も喋ってない。珍しく静観していたウェンがマナに心配の言葉を投げかける
「マナく…っ!?」
『てつ、もっかい、さわって』
突然ガバッとイッテツに抱きついたかと思えばとんでもないお誘いをしている。様子がおかしい、呼吸の乱れ、上気している頬、少し反り上がった腰、
発情期?
「…へ?っっや!待ってマナくん!一旦おちつ…」
『てつ…っ』
苦しそうな表情で切なそうに自分の名前を呼ばれ躊躇いながらもゆっくりと耳元に手を近づけ優しく撫でてゆく。正直俺も同じ立場ならそうしてる。大丈夫イッテツお前は悪くない
『…っ♡…んぅ♡は、♡』
静まり返った部屋にマナの甘い声だけが響く。毒すぎる、好きな子のこんな声、こんな姿、興奮で頭に血が昇っているのか少しクラクラもしてきた。…この気持ちを持ってるのはどうやら俺だけじゃないみたいだけど
「ね、マナ僕も触っていい?」
『っ、うぇん?♡』
「そ、ウェン…いい?」
返事をする代わりに頷き自身の頭をウェンの方へと差し出す。触られる箇所が増えより一層甘い声が増す
『ぁぅ♡…んん、にゃぅ♡』
「ッストップ!落ち着けお前ら!」
溶けかけた理性がロウの一括によって形を戻す。そう、そうだ。俺の予想が当たっているのならマナは今発情期。そんなものに乗っかって手を出してしまえば全員後で後悔する羽目になる、落ち着け。
正気を取り戻したであろうウェンテツも耳を弄る手を止めやらかしたと言わんばかりの表情で深呼吸…と言うより溜息に近しい呼吸をしていた。硬直していたリトは困惑したマナの頭を撫で「ちょっと待っててな」とキリンちゃんと共に言葉を残し項垂れてる2人を連れこちらに向かう
「…すみません」
「いやぁあれは、もはや同情しますよ、仕方ない」
「イッテツはまぁ仕方ないとして、ウェンお前だよ。なにちゃっかり手出してんだ」
「いや、だって!仕方ないじゃん!?」
「あれ…マナなんとかしてあげれへんの?」
「出来ない、訳じゃないねぇけど」
「ぁ゛ー…」
ロウが言い淀む。もはや言われずともこの場の対処法なんて分かりかっているのに他の方法を模索してしまう。ヒーローとして、男として、この状態のマナに漬け込むのは良くない、そんな気がしている
「…?マナ?」
右腕に違和感を覚え視線を向けるとふわふわとした綺麗な毛並みのしっぽが絡みついていた
『らぃ、からだ、あつい…らい』
お誘い…じゃない落ち着け伊波ライ。マナの事は好き、大好き、どさくさに紛れて一線越えれないかなとか思わなかったわけじゃない。でも俺はマナの信頼出来る相方でいるため欲望に負けて過ちを犯すなんてこと許されない
「っ、ごめん辛いねマナ。」
マナの肩辺りにたっているキリンちゃんも不安そうな顔色をしている。なんか、なんかないの?手っ取り早いのが元の姿に戻してあげることなんだけど原因が分からないのならそれは望み薄だ。じゃあどうする…?
「ライ、ロウ」
「…任せる。」
「は?ちょ、意味分かって言ってる?」
リトがいつになく真剣な目つきで俺を見つめる。この場が意味する 任せる とは発情したマナの相手をすると言うこと。こいつ理性図太すぎだろ、お前だってマナの事好きなくせに。マナと仲の良い俺と、猫や獣化に詳しい小柳とちゃんと考えて人選んで
「みんなはそれでいいの?」
「マナくんが楽になるなら、俺はそれで」
「まぁ…仕方ないですよね、貸し1ですよ」
「ようわからわけどマナめっちゃ苦しそうやし助けられんやったら助けたってや」
「いや〜まぁ、しょうがないなぁちゃんとマナのこと助けてあげてよね」
「…後で文句言ったって聞かんからな」
…全員の同意は得た。後は本人の意思だけど
「マナ、良い?」
『?わかんな、たすけて、』
マナの言葉を皮切りに他6名が部屋を後にする。
ロウと顔を見合せ1度深呼吸をしてから今度はゆっくりとマナの方へ顔を向ける
𝐍𝐞𝐱𝐭······▸ 👻🔪+💡 × 🐝🤣
以下蛇足↓
当初の予定では7人全員に愛されてめちゃくちゃになった🐝🤣くんを書きたかったのですが私の文章力では8人を書き分けれることが出来ず断念しました。そのため ツーペア×🐝🤣 のお話を順々に上げていく方式に変更したのですがこれだとどうしても1人余ってしまうのですがどなたか解決法をください。
1人特別枠を作るかオリエンスでまとめてしまうか色々悩み所で…優柔不断すぎて一向に決まらないまま余生を過しそうです。
蛇足お付き合いいただきありがとうございました。投稿頻度がだいぶ終わってて大変申し訳ないのですがいただいたリクエストは5年かかってでも遂行いたします。今月中にこの話の続きもしくはリクエストいただいたお話が完成しそうなのでまたよろしくお願いします🙌
コメント
1件