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「征く彼生きる為に」


みりん漬け林檎様のテラルレの奴!

(2作品目)


注意

戦時

死ネタ

戦争賛美・政治的意図等はありません

旧字多めです



何度見ればよいのだろうか

何度征けばよいのだろうか

何度言えばよいのだろうか

これは成功するまで終われないのだろうか


最初は嬉しかったはずだ

やっと、御國の為に征ける

その思いでいっぱいだった

笑顔で受け取ったさ赤紙を

前、兄さん達も貰っていた

でも、兄さん達は悲しそうだった

その時は意味が分からなかった

だってそもそも特別攻擊隊󠄁は志願制だ

何故、悲しむのだろうか?

御國の為に征けることは光栄なことだ

喜ばない方がおかしい

そう、思っていた


私の兄上は陸と海2人いた

陸兄さんは陸軍の特攻で

海兄さんは海軍の特攻で

2人とも御國の為に光栄な死を遂げた

そして私はもう何度目になるか分からない死をまた神󠄀風特別攻擊隊󠄁として遂げようとしている


これは志願制だ

私はこれに何度も志願しやっと赤紙をもらうことができた

だが、私は最初の訓練の時エンジンの故障で墜落死をしてしまった

しかし、気がつくと私に赤紙を渡そうとしている人がまた目の前にいた

最初は意味がわからなかった

あの瞬間ちゃんと痛みはあったはずだ

あの時私は確実に死んだはずだ

よくわからなかったが私はこれはきっと兄上達が私が然りと征けるように警告をしてくれたということにしておいた


だが、この現象は何度も何度も何度も何度も!起こり続けた

訓練で死に、亞國の弾丸で墜落死をし、異国の海に落ち

何度も死に

何度も出撃場へ行きそこから飛び立つ

何度も見た景色

何度も見た海にぶつかる瞬間

何度も感じる痛み

それを繰り返すごとに私は考える

どうして、兄上達があんなに苦しそうな表情で赤紙を貰い笑っていたことを

兄上達も一緒だったのだろうか

私と同じで何度もこれを体感したのだろうか?

どうして、成功できないのだろうか

いろんな特攻機を使った

どれも成功しない

今回はきっと成功するそう信じまた機体へ乗る今回は彗星という機体らしい

通常は爆撃機なのだろう

フォルム的に特攻にはあまり向いていなさそうだ

まあ、爆弾を沢山つけたらどれも同じなのだろう

今回は台湾から出撃するらしい

機体が重く操縦が難しい、、、、が!

亞國の機体からの攻撃も少なく成功しそうだ!

やっと征ける!

そう感じれた


だが、現実はそう甘くないらしい

私と一緒に飛び立った特攻機が後ろからぶつかってきた

私はまたもや征けないのだろうか

そう思ったのも束の間

私は亞國を殺したいその思うできてるはずだ

これぐらいでは凹んでたら日本男児として情けない

こんな状態でもあたりに征け

何度も死を経験したんだ

これぐらいは予想できただろう!


また、意識が戻ってきた

成功したはずなのに何故?

動悸が體をめぐり

過呼吸のような状態になる

目の前にいる奴はびっくりしていた

私はそんなことを気にする余裕はなく片膝を床に付き吐き気が治らない口に手を当て必死に耐える

混乱をしている前の奴は上官をよんできたらしい

情けないな、側からみたら私は赤紙を嫌がっている奴だろう


ここは病室か、、、?

ふと、足に重みを感じ足の方を見る

スー????

そこにいたのは、國の化身のような人だった

私は、硬直してしまった

そうこうしているとその化身の方は目を覚ました

その方は私を見た瞬間目がうるい初めて涙が溢れそうになっていた

そして私は気づいたこの方は我が國の化身様であることを

「あ、あの!祖国様でいらっしゃいますよね?」

「何故、こんな出来損ないのところに?」

祖国様はそっと私の頬に触れた

私はどうしたら良いのでしょうか?

何故、祖国様は一言も喋って下さらないのでしょうか?

私なにか言ったかも!

そう頭の中がぐるぐるになっていたら

祖国様が

「貴方は、、、、自分のことは人間だと思いますか?」

どういうこと?さらに意味がわからない

起きたら目の前で祖国様が居て起きたと思ったら泣き始めてそして私が人間かどうか問うて来たのだが?

「はい、私は人間ですよ」

「そうですか、、、、」

「やはり、お兄さん方から聞いてないのですね」

「どういうことですか?」

これは私の純粋な疑問だが問はずにはいられなかった

「貴方方兄弟は、時代の化身なのですよ」

「え?」

私が時代の化身?

そんな訳、、、、嗚呼そういうことか

私が死ななかった理由が分かった気がした

昔兄上が言っていたことがある國の化身もとい時代の化身は死なないと

だが、それではおかしいはずだだって兄上は死んだんだから

「祖国様、ではなぜ兄上達は死んだのですか?」

祖国様はちょっと悲しそうな表情をして言った

「それは、3人いるからですよ」

「時代の化身は通常1人しか居ませんいえ、1人しかいちゃいけません」

「そういう決まりなのです」

じゃあ、その1人が私

何故?私が特攻で征きたかったのに

「何故、私が生き残っちゃったのですか?」

「何故、私が何度も感じたあの感触は全て無駄だったのですか?」

「私が居なかったどちらかが生きていたということですか?」

「何故、私をもっと早く征かせてくれなかったのですか?」

私が発する言葉を聞くごとに目を見開いていっていた祖国様が私の息が切れると同時にやっと口を開いた

「貴方は手紙を読みましたか?」

手紙?

「誰からのですか?」

私はただ純粋な疑問を祖国様にぶつけた

「貴方の兄弟からのです」

兄上から?

そんなの貰ったことはないはず

「私はおそらく貰っていないかと」

「本当ですか⁉︎」

急に祖国様は私に声を荒げてそう問うてきた

「申し訳ございません、、、恐らくいただいてないかと」

「そうですか、、、、、」

少しの沈黙がとても長く感じる

ほんの数秒だっただろうけど私にはそれが何十分にも感じられた

その兄上が書いた手紙?にはどんなことが書かれていたのだろうか?

きっと先に征かずに今ものうのうと生きている私への恨み言だろう

「そんなことはありません!」

急に祖国様が叫んだ

声に出ていたらしい

「逆になにが書かれていると言うのですか?」

「それは、、、」

「知らないのですよね?」

「結局私の兄上達は私を1人ぼっちにさせたかっただけなのですよ」

「そんなことは、、、」

「私は時代の化身なのですよね?」

「この大日本帝国の」

「お國の為に死ねないのならば私がお國の為に國民を殺しましょう」

「貴方様の為ならば恨まれようとその結果拷問を受けようと問題は御座いません」

そういうと、祖国様はどこか悲しそうな顔をして資料を渡してきた

時代の化身での國民&政治の動かし方

これで私は完全に化身となってしまうんだね



私が私である為に必要だった物は

死だったんでしょうね

征きたかった私の心生きる為に


大日本帝国特別攻撃隊へ


こんにちは、空

俺らの弟、空

この手紙は直接言いたかったがそれでは空が死んでしまうと思って手紙に書くよ

空が死ぬってどういう事か分からないよね

俺らは特攻で死んだのはもう知っているだろう?

それによって、空は死ねなくなるんだ

俺らは時代の化身だったから

俺らは祖国様に会っている

そして、この中の1人以外は死ななければならないことも聞いていた

だから、俺らは空に生きてて欲しかった

俺らの中で1番愛國心の強い空に生きてて欲しかった

そのせいで空を1人にしてしまうことになっただろう

だが、決して空を1人ぼっちにさせたかった訳ではない

俺らは、空

君は俺らが戦争が始まってからずっと続けている終戦を叶えてくれると信じているから

親愛なる空

貴方を1人にしてごめんな


大日本帝国陸軍 大日本帝国海軍より


あとがき

すれ違いをえがきたかったんです!

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コメント

2

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あぁなんかスゲェ、、、空にはお國の為とかそうゆんじゃなくて普通に生きて欲しいな、、、ってゆう陸海の願い。

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