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ー絵名sideー
『”あなたを守る”、”一緒にいたい”…か…』
買い出しに行った夜、やっぱり簪の事を考えちゃう
瑞希のことだから多分可愛いから簪選んだろうけど…
「お〜い!えーななーん!」
『何?!』
瑞希の声がすると襖が勢いよく開いた
『ちょっと瑞希!びっくりするじゃない!』
「ごめんごめん〜!だけど朗報だよ!」
『朗報…?』
瑞希はそう言うと筒みたいに巻かれた紙を渡した
『…甘露寺さんから…?』
「そうそう!蜜璃ちゃんから!」
まだここに来て3日目なのに…
どうしたんだろ…
「昨日蜜璃ちゃんがお茶会しようって言ってたでしょ?それの招待状が来たの!」
『あのパンケーキの?!』
「綺麗にがっつくね…」
招待状みたいなものに書かれていたのは
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絵名ちゃん、瑞希ちゃんへ
任務が明日ないから一緒にお茶会しないかしら?
紅茶やパンケーキも焼いてあるから是非来てね!
しのぶちゃんには既に伝えているから心配しないで!
明日のお昼、私が直接向かいに行くね!
甘露寺 蜜璃より
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パンケーキを焼いてくれるらしいから行こうかな…
「ねね!行こうよ!」
『分かった』
「…勿論簪着けてね!」
『…分かったわよ』
なーんか…わざとらしいのよね…
『こんな感じかな…』
なんだかんだ簪って、ピンが着いてるやつしか着けたことないから難しいな…
『…こうかな』
意外とどんな色でも合う簪だな…
よし、これで行こう
『瑞希、おはよ』
「おはよ〜!お!似合ってるじゃん!」
『それはどうも』
そういう瑞希だって中々に似合っていた
瑞希の着物姿ってあんまり見た事ないから改めて見ても新鮮だな…
「あら、おめかししたんですね。よく似合ってますよ」
「ありがとう!しのぶちゃん!」
『ありがとうございます』
「朝食が終わったら、甘露寺さんが迎えに来られるんでしたっけ…?」
「うん!」
パンケーキ焼いてくれるらしいから楽しみ…!
「絵名ちゃん、瑞希ちゃん!来たわよ〜!」
「蜜璃ちゃん!」
蝶屋敷の外で待っていると甘露寺さんともう1人知らない人が歩いて来た
『…横の人は?』
「あっ!言ってなかったわね…!この人は伊黒小芭内さん!私の仲間よ!」
「そうなんだね!それじゃあ小芭内さん!よろしくお願いしま〜す♪」
「黙れ、甘露寺をちゃん付けするな」
『直球すぎない?!』
何この人…めっちゃ睨んでくるんだけど!
てか何で首に蛇巻きついてんの?!怖いんですけど!
「…絵名」
瑞希がそう耳打ちする
「もしかして…ボク達小芭内さんに嫌われてる…?」
『ほぼ100%そうでしょうね…』
だって、嫌いじゃなきゃ初対面の人に黙れなんて言わないし…
「ふふっ…!きっと伊黒さんも緊張しているのよ!それじゃあ私の邸に行きましょうか!」
「そ、そうだね!それじゃあ!甘露寺邸にゴーゴー!」
『またキャラ濃いのきたな…』
『わぁ…!めちゃめちゃ美味しそう…!』
「ふふっ…!喜んでくれて良かったわぁ…!」
甘露寺さんに案内された食卓には4人分のパンケーキと紅茶が置かれていた
「ふんっ…当たり前だろう」
本当この人一言多いわね…
「それじゃあ!」
『い、いただきます』
『…うん…美味しい…!』
「さっすが蜜璃ちゃん!現代に負けてないよ!」
「これで1週間は持つ…」
『アンタどういう生活してんのよ…』
燃費おかしすぎでしょ…
「まだまだパンケーキは焼いてあるから!おかわり欲しいならいつでも言ってね!」
『ありがとうございます…!』
「…あ!そういえば、伊黒さんに絵名ちゃん達の名前教えてなかったわ…!」
確かに…さっきからアイツとかお前呼びされてるし…
『東雲絵名です』
「暁山瑞希で〜す!」
「誰もお前らの名前等聞いていない」
「可愛い名前よね〜!」
「同感だ」
チョロ過ぎでしょ…
「まぁまぁ小芭内さん!なんせボクらは鬼舞辻無惨を倒さないと未来に戻れないんですから!仲良くしましょうよ!」
『ちょっ…!瑞希…!』
「えぇ?!鬼舞辻無惨倒さないと瑞希ちゃん達未来に帰れないの?!」
「未来…?それはどういう事かね?」
『ちょっと瑞希…!急にそんな事言っちゃったら困惑しちゃうでしょ…?』
「えへへ…つい知ってるかと思ってて…」
だけどまだ仮説なんだし…
『伊黒さんは知らないと思いますが…私達、未来から来たんです』
「それで、しのぶちゃんから言われてもしかしたら鬼の王の鬼舞辻無惨って鬼が原因なんじゃないのか、って言われたんです」
「なるほどね…」
「ふん、俺はそんな事信じない」
「それは本当に辛いことよね…元の世界に戻れないなんて…」
「涙が出てきた」
『何言ってるんですか』
この人もしかして甘露寺さんのこと好きなの…?
「ふふっ。私達は鬼狩りでさらに柱なんだから!必ず鬼舞辻無惨を倒すからね!」
「貴様らは大人しく見守っていろ」
「おお〜!なんだかんだ小芭内さんも協力してくれるんですね!」
『当たり前でしょ…鬼狩りなんだから…』