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連合国会議室から、ドンッ!と机を叩く音と、荒々しい怒鳴り声が響いてきた。
アメリカ「お前の遅い動きが戦線を崩壊させてるんだ!」
イギリス「黙れ!いつも突っ走るお前に尻拭いさせられてるのは誰だと思ってる!」
ソ連「フン、二人とも子供だな。殴り合いでしか決着できんのか!」
ガタッと椅子が倒れる音。
しばらくして、会議室の扉がビリビリ震えるほどの怒鳴り声と物音が続く。
――その様子を、廊下の隅から見ていた枢軸女子たち。
日本(眉をひそめ、)
「……作戦会議のはずが、あれでは猿山の喧嘩だな」
ドイツ(腕を組んで低く舌打ち)
「規律の欠片もない。これが“連合”の実態か」
イタリア(両手を広げてため息)
「…こっちは真面目に作戦立ててるってのに、あんなのに勝たなきゃならないなんて」
フィンランド(おにぎりを抱えながら、眉をしかめ)
「……真面目?」
ルーマニア
「…ねむい…」
女子たちの冷たい視線が扉の向こうに突き刺さる。
会議室の喧噪が大きくなればなるほど、枢軸女子たちの苛立ちも静かに膨らんでいった。