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「本当は卒業したくないです…」
先輩が卒業生の話で泣きながら言っていた言葉。
私だって卒業して欲しくないよ。って言ってあげたかった。
卒業生が出ていく時拍手で見送った。涙が少しでてきた。悲しい。
私が学校から出ると先輩がいた。
「一緒に帰ろう」
嬉しい。
隣を歩きながら帰る。先輩の隣を歩くといつも心臓が破裂しそうになる。
「一緒に帰るのもこれが最後だね」
私の方を見て悲しそうな笑顔を見せた。
お別れは必ず来るということを実感した。
「またお話しましょうね」
私がそう言うと先輩は笑顔で頷いた。可愛い。話しながら歩くと私の家が近くなってきた。
「先輩…」
意を決して言おうと思った。
少し先を歩いていた先輩はこちらを振り向いた。
もしここで告白して関係が崩れたら…?成功したとてその先まで一緒に入れる保証はない。どっちにしろ告白しない方が先輩と一緒にいれる。
「お元気で…!」
頑張って笑顔を見せた。引きつっていないだろうか?
先輩は最高の笑顔で
「君もね」
と言って大きく手を振った。
私も手を振った。先輩は前を向いて歩き出した。
私はその背中を見送る。
さようなら。また逢う日まで。
そして先輩…好きです。いえ…好きでした。