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ちーかまです🌷
第1話、沢山のいいねありがとうございます🫣
こんなに沢山の方に見ていただけるとは思っていなかったので嬉しい限りです。
当初2話完結の予定でしたが、予想以上に盛り盛りにしてしまって…3話まで続きます。
1話同様に体調不良表現が含まれるのと、軽いイチャがあります🩷💛
苦手な方はご注意ください。
「………と、じ……と、……じんと、じんと」
ゆっくりと意識が浮上する。
自分の名前を呼ぶ声が聞こえる。目を開けようと、身体を動かそうとするが、異様に重たい。
やっとの思いでうっすら目を開けると、
勇斗が心配そうな顔でこちらを見ているのが分かる。
「……は、ゃと、、」
「仁人!ごめんな、よく寝てたから起こしたくなかったけど…。家着いたよ。起きられそう?」
いつの間にか勇斗は車を降りていて、俺が降りられるようにドアを開けて待ってくれている。
「……おき、れる…」
そう言って身体を動かそうとするが上手く力が入らず、車のドアから落ちるように身体が傾いていく。
「おっとあぶね!仁人?大丈夫か?」
勇斗が受け止めてくれる。
頭がぼんやりする。
「ぁ、っ……。
ご、めん…はやと。ちから、はいんない…」
「ほんとお前大丈夫?眠いだけ?」
そう言うと勇斗は俺のおでこに自身のおでこをつけ、体温を測り始める。熱がないか疑っているのだろう。ねつ、はないと思う。自分では分からない。
「う〜ん…熱は無さそうだな。
仁人、あと少しだからがんばれ。俺が支えてくから体重預けていいよ。」と言い、俺の腕を自分の肩に回し立ち上がらせてくれる。
「ご、め…はやと、」
勇斗に支えられながら、なんとか足を動かす。
すると、数歩歩き始めたところで、集団の話し声が聞こえた。そこで一気に意識が覚醒する。
やばい、ここ外だ。誰に見られているかも分からないこんな場所で。俺は最悪俯いてて分からないかもしれないけど、勇斗は変装してても勇斗ってわかるし、変な噂になりかねない。
「は、はやと!もう、だいじょうぶ。一人で歩けるから!」と軽くフラつきながらも勇斗を突き放す。
突然のことに驚いている勇斗を置いていく勢いで歩き出す。
はやく、帰りたい。
それからお互い一言も話さずに勇斗の部屋に着く。
久しぶりの勇斗の部屋。入った瞬間、安心する匂いがして、おもわず 「ただいま…」と声が漏れる。
「ふふっ。仁人、おかえり」
そう微笑んで優しく答えてくれた。
その光景を見て目頭が熱くなる。
やばい泣きそう。泣いちゃダメだ、このタイミングで泣くなんておかしすぎる。ダメだダメだ。
そう思えば思うほどどんどん苦しくなってくる。
そんな泣くのを我慢してる俺に勇斗が気付いたかは分からない。でも勇斗は何も言わないまま俺の手を引いてリビングへと連れていく。
「仁人、ソファ座って。一緒に話そう。」
そう言われ素直に座ると、隣に勇斗も座った。
真剣な眼差しでこちらを見ている。今日俺を家に呼んだのもそのためか。
何を言われるのか怖い。
4人は頑張っているのに、頑張れていない俺を責めるだろうか。こんなおれがリーダーで愛想を尽かしているだろうか。不安が募る。なにか言わなきゃ。なにか言わなきゃ。俺から、謝らなきゃ。
「あのさじんt…「ご、ごめん!!」」
「え?」
「ごめん、最近の俺が頑張れてないから喝入れるために今日は呼んだんだろ。ほんとごめん。みんな頑張ってるのに役に立てなくて、頑張れなくて、こんなのがリーダーでごめん。」
「じんと!」
「分かってはいるんだ、でも気持ちがついてこなくて、言い訳しかしてなくてごめんなさい。これからはもっと頑張るからだから」
「じんと!!!」
勇斗が俺の身体を強く抱きしめる。
大きな声を出したからか、頭が痛い。
「仁人、ごめんな。そんなに苦しんでたのに気づいてやれなくて。お前は頑張ってる。頑張ってるんだよ、仁人。」
「…は、なにいって…」
「最近のお前の様子がおかしいってことは、
俺含めみんな気付いてたんだ。でも俺らの前では平気そうに笑って話してる姿見て、仕事が忙しくなって疲れてるだけだろうなって思ってた。」
「でも今日久々に仁人の顔しっかり見てさ、顔色悪いし、やつれてるし、只事じゃないかもしれないって思って。ごめんな、遅くなって。仁人の気持ち教えてよ。俺ってそんなに頼りない?」
そう勇斗は悲しげな顔で微笑んでいる。
「ち、ちがう!相談するような事でもないって思って…だ、だから、だから」
こういう時どうすればいいんだろうか。勇斗やみんなは悪くないのに。俺が、俺が全部いけないのに。またこうやってみんなに心配かけて、リーダー失格だ。
そうやってグルグル考えていると、勇斗の大きな手が俺の頬を包み込む。
「仁人はさ、年長組として〜とかリーダーとして〜とか、弱音を吐いちゃダメだって色々考えてるかもしれないけど、俺には教えてよ。俺は仁人よりお兄ちゃんだし、恋人でもあるんだから。仁人の色んな気持ち見せてよ。」
その言葉が、表情が、手から伝わってくる勇斗の体温が、とても暖かくて、ほっとして、 涙が溢れ出した。
「は、はやと、おれ、、ごめ…っ、、」
小さい子どもみたいにわんわん泣く俺を、勇斗は黙って抱きしめ、背中をさすってくれた。
少し落ち着いた俺は 自分の気持ちを吐露する。
勇斗は真剣に話を聞いてくれていた。
「仁人、今どんな気持ち?」
「え??」
「こうやってさ、解決に繋がらなかったとしても、話聞いて貰えるだけで気持ちスッキリしない?」
確かに、ずっとモヤがかかっていて苦しかった感覚が、やわらいでいる感じがする。
「スッキリ、した…。」
「はは!だろ?俺ら仲間なんだからさ。
俺なんて仁人より仁人のこと知ってるんだからな!」
「ふふっ何それ。そんなわけないでしょ笑」
「あ!仁人やっと笑った!! 」
そう言って二人で笑い合う。久々に笑った気がする。笑うのってこんな楽しかったかな。残っていたモヤモヤが一気に晴れる。
勇斗の身体に手を回し、首元に顔を埋める。
「勇斗、ありがと…。大好き」
普段は絶対言わないけど、なんか言いたくなった。
「っっ////おいおい仁ちゃん!それは反則!」
そう言い顔を真っ赤にして照れている。
いつも自分が照れてばかりだから、こんな勇斗を見れて謎の優越感。今日はもう自分は甘えたモードだ。
何も言わず勇斗に触れるだけのキスをする。
勇斗の目は驚きすぎて点だ。
たまには、こんなのもいいよね。
「はぁ!?///
あー!もう!仁人!今日は早く寝かせてあげようと思ってたのに!煽ったのお前だからな?」
そう言って仁人をソファへ押し倒し、深い口付けをする。
「んんっ…///んぁっ、、は、ぁ、んっ、、」
さっき自分が仕掛けたキスとは比べ物にならない程刺激的で、頭がクラクラする。
「んっはぁ、じんと、かわいい、愛してる。」
「んんっ…んっ、、ふぁ、あ、は、やと…」
息が、苦しい。 なにも考えられない。ふわふわとしてくる頭。それでも必死に応えようとする。
酸素が足りないのかだんだんと力が抜けてくる。いい加減苦しい、と勇斗の胸を叩こうとした。
しかし、突然、ソファに寝転んでいるのに、ヒュッと落ちるような感覚に襲われる。怖くなり咄嗟に勇斗にしがみつく。
「(あ…あ、れ…お、かしい…なんだこれ)」
視界がグルグル周りだし気持ち悪い。耳鳴りがキーンと頭の中に響く。
「っ…ぁ…は、」ぎゅっと目をつぶり耐えるが治まらない。
異変に気づいた勇斗が仁人に声をかける。
「じんと?」
「うっ…は、ぁ……ぁっ、、」
勇斗の身体に回っていた仁人の腕がスルリと落ち、ソファへ投げ出される。
「仁人?じんと!おい!どうした?じんと!!」
はやとの焦っているような声が聞こえる。
大丈夫だと、答えたいのに声が出ない。
目が、開かない。
そこで意識は途切れた。