君だけは幸せにさせないよ
knsm 学パロ
kn___
君に一目惚れした
嘘かと思われるほど一目見ただけで
“あの子を幸せにしたい”
そう思った
教室の隅で、眼鏡をかけて淡々と本を読む姿
話す人がいないのか、いつもひとりでいる君
授業中に肘をつき頬に手を添えグラウンドを見る姿も
何もかもが愛おしいと思えた
するとあまりにも見すぎたのか彼は俺がじっと見ていることに気づく
けれども俺は彼を見るのをやめなかった
そのせいか、彼は慌てて視線を逸らす
……なんて可愛いんだろう
___
休み時間、友達に話しかけられるけど
俺は彼のことが気になって仕方ないんだ
名前は確か……
“スマイル”
全然笑わないけどなぁ……
そんなことを思っているとチャイムが鳴る
次の授業中も彼のことをずっと見てたから
授業内容はあんまり頭に入ってきてない
2.3回は彼がこっちの視線に戸惑っていた
もっと君の戸惑っている反応を見たいから
今はあえて話しかけないでおこうかな
後日___
……寝れない
夜遅くまで勉強して、気づいたら夜中の3時
そこから寝ようとしても寝れなかった
今は……午前4時か
せっかくだし、早く家を出て散歩しながら登校しようかな
_
準備を終わらせ、5時に家を出た
空はまだ薄暗く、人も少ない
家から学校はあまり遠くなくて、歩いて行ける距離だ
すぐ学校に着いたので職員室に鍵を取りに行く
kn「失礼します、〜〜~」
「教室の鍵を取りに来ました」
鍵がない
他のクラスの鍵はあるのに俺のクラスの鍵だけないなんてことはありえないだろう
もしかして先に誰か来ているのか?
kn「失礼しました」
こんな早く来るなんて誰だろう
もしかして……
教室に着くと電気がついていた
そして、教室の隅
つまり窓際の席で俺の好きな人が本を読んでいた
kn「あ……」
思わず声が漏れてしまった
すると彼は気づいて、慌てて本を閉じた
そして俺を通り過ぎてどこかへ行く
kn「ちょっと、!」
その頃にはもう遅く、視界からいなくなっていた
俺は急いで自分の席に荷物を置き彼の後を追う
_
どこに行ったんだか……全く見つからない
諦めて教室に帰ろうとすると
廊下の角で彼と会う
sm「あっ、」
びっくりしながら逃げようとする彼の手を取り、
kn「まって…!」
「なんでそんなに逃げるの、?」
そう彼に聞く
すると彼は
sm「ぁ……えっと」
「昨日からずっと見られてるし、なんか怖くて、」
おどおどしながら答えてくれる彼
初めて話せたことが嬉しい
kn「…ずっと見てたのはごめん」
「スマイルさんのことが気になって…」
彼はきょとんとしながら
sm「なんで名前……?」
と聞いてくる
話したことがなかったから名前を知っていることを不思議に思っているんだろう
普通は「クラスメイトだから」とか答えるんだろうけど
この際もう言っちゃおう
kn「スマイルさんに一目惚れしたからかな」
状況が把握できなくて困ってるのかな
そんな君も可愛くて好きだよ
sm「俺は別にあなたに興味ないですけど」
kn「そっかー」
そんなことを言いながら頬と耳を赤くしているのは隠せてないよ
もっといじめたい、もっと困った顔が見たい
kn「じゃあスマイルさんが好きになってくれるまで言い続けるから」
sm「……嫌です」
kn「俺は諦めないからね、スマイル」
呼び捨てしてみたけど……
嫌そうではないかな
kn「ねえ、まだ人来ないと思うし話そうよ」
sm「いや……俺本読みますからあなたはどつか行っといてください」
kn「やだねー」
「あと、きんときって呼んでね」
sm「……」
結構時間かかりそうだなぁ……
でも諦めなかったら堕とせそう
早く俺のものになってほしい
sm「…きんとき」
……え
kn「え?!今名前言ってくれた!!」
sm「…言ってない」
kn「いや、小さい声だったけど聞こえたからね」
顔真っ赤にして本当に可愛い
意外とすぐ堕とせるかも……よかった
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コメント
2件
すまいるさんめっちゃ可愛くて好きです!😭😭🥰 雰囲気が凄い好きです🥰😭😭😭