親の顔を知らない子供

カサッ。

孤児院の前で一人の女性、

良い子に育つだよ…

バウバウ…

待て～笑っ

寛太君～司君、早く入りなさいよ～！

はーい

ｷｭｰｩ

何か聞こえた？…

ｷｭｰｩ

スゲェ…赤ん坊だよ…

先生～園長先生～

何してる？、

待ってよ赤ん坊だよ…

重い…

司君？…

門の前に置いてたよ。

菜々子いいのか…

はい…

---

封書と改名の

お金をこの子の為に御使いください。しばらく預かってくださいお願いします。

ｶｻﾞｶﾞｻﾞ

何？…大金…

先生を呼んできて！

バウバウｷｬﾊｷｬﾊｷｬﾊ

名前？

愛南何て読む？

はて？…あんな、めぐな、まなみ、あみな、

可愛い…

良い所の子供みたいね。

着てる産着、半纏、

高そうだな…

一応、未だミルク飲むから、

オシメ用意しないと…

めめが大きいのね。

養母のお母さん達、

まなみちゃん、

あんなちゃんが良いから。

揉めないで欲しいもんだ笑っ

ごめんなさい。

私が産まれた街は

緑が多い。

保育園の先生が

アンナ？

はーい。おはようございます笑っ

司？

はい。

おいで愛南

司お兄ちゃん～笑っ

リボンほどけてるな。

中川先生？。

引き取りってご夫妻が見えてます。

咲いたよ～笑っ

ほんとだな。

採ったらダメだよ。

なぜ？、

お花死んじゃうから。

まいこ先生が微笑んでた。

本田寛太を引き取りたいって。

やだ～💦俺ここがいいって！

司と愛南と皆がいる…

寛太？。優しいご夫妻に引き取られた方が幸せだろ…

先生～！

来ても良い？、

来たら意味ない。来年中学生に通う年齢層になってた。

寛太お兄ちゃん元気でね…

司？…大人になったら会いたかった。

生意気いうな。

良？おさむ、信太、

あかり、

夏子、ひろみ、花子、

明先生？…

ありがとうございました。

未だ幼い子供もいた。

じゃ。

寛太～💦

もう一回良い？…

頷いた。夫妻

司～

寛太～💦

養子になった生意気な顔してた寛太とさようならした。

---

あれから五年経ち

6歳の愛南アンナ

高１になった司、

荷物が届き、司君手伝ってくれてありがとう。

無理だろ。

足の不自由な良君、

ごめんなさい。手伝えなくて…

落とされたら困るだろ…

ありがとう司兄さん。

花子～無理するな。

ごめん…司にぃさぁん

言語障害

実の親から暴力受けてきた花子お姉ちゃん

司兄さんと一つ違い、

突然の出来事があった。

今頃に親が出てきた！

誰の子？…

物心ついたアンナ。

またお兄ちゃん達がいなくなるの？。

加藤良一

ヘ？、何故施設に預けた！

良君来なさい！

僕？…

帰るか？、

手術出来るお金が出来たから、

お金で済まそうとするのか？。あんた達、お金、子供選ぶとしたら？

お金だろな、

余裕が出来た？…バカな事いうな。

中川先生…

良一はどうしたい？、

戻りたい。中川先生大好きだよ！でも僕も脚治して。普通の学校に徒歩で歩き通学したい。

そうか…良一がいうなら行きなさい。親御さん達、子供に怪我させて預かるって事、育児の成長楽しみにしてきた。自分たちより産まれてきた子供大事にして欲しい。

ごもっともです…

煙草、お酒も満足に飲めない。

中川先生、

雅臣先生？。

園長？…

私も両親亡くされた時、どこに行く宛があるのかって悩んだ。

中学生の時だった。名門学校

両親の財産持ちここに来たのを覚えてますよ。

先生～園長先生、良一がさようならしたいって。

元気でな。良一

先生達に手渡しされた封書

眉間にシワ寄せた。

馬鹿か？…

司？返せ。

先生？…

待ってください！、

必要ないって先生が

そんな…

良一と司の手が離れた。

お互いに頷いた。