コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
人のさじ加げんで決まること。
逃げたくてもにげれないこと
生きていてもたのしくないこと
死にたくてもしにきれないこと
わたしの、ぼくの生きることって?
暗夜が私のいのちをてらしている。
1日が行動し始める。わたしの生命は粗末なものだ。
白い扉がスワイプしていくように軽く動かされていく。
「おはようございます。今日の朝食です」
毎日運ばれる。退屈な料理。口に運べど味はせぬ、楽しくないこと
この上ない。だが今日は違う。
「今日でここともお別れですか。喜ぶべきことでしょうけど私は少し寂しく思います」
少し寂しく思っているようだが、僕にとっては雲一つない快晴のように嬉しい。僕は祈るように今日を今かと思い続けてきたのだから。
外には雲がそこらかしこにあるが陽は隠しきれない。
「さぁ検査の時間ですよ。問題がなければ退院なんですからね」
「問題がなければ帰ってもいいんですよね?」
分かりきっているはずなのに何度も聞いてしまう。
「えぇ…」
何度も聞かれて呆れているのか高揚感に圧倒されてるのかわからないが返事に不信が募る。だが、揺るぎないことは何度も変わらない。迷惑だとは思うが、これぐらい我慢してくれとも思う。
窓から入る光陽が段々と薄くなっていってる。
「はい頑張りましたね。検査しますよ」
僕は検査の間でも空を見ていた。僕の自由がもうすぐ待っている。僕はこの世の不条理から解き放たれる。願い続けた景色が、花が。
世の理はまるで反しはせずとも暗雲はたちこめる。
結果までは予想以上に長く感じる。帰る時間が1秒でも早ければと思えば思うほど、長く感じると聞いたため余り考えずにいた。だが、悠久の時間が流れていると考えれるほど精神が保てるか不安であった。
「結果です。身体に異常が見られるため、一度詳しく検査をして、病院で経過観察していきましょう」
強化ガラスは正面には強い。溢れんばかりのジュースを表面張力が踏ん張っている。割れてしまったガラスだろうと体積は変わらずで波打つだけ。
「なんでなんだ!どうして?どうして?どうして?!」
先生は悪くない。考えが頭を回るのは予想以上に早く感じる。雷は早く見え、あとから追いつく音は悔音だ。
「落ち着いてください。落ち着いて!」
無理だ。悠久の叫喚を喚き散らす私が待てと?嫌だ嫌だ嫌だ!
「嫌だ…」
助けてよ。先生!