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シリーズ読了しました! 主人公がなかなか報われませんね…………( ;∀;) 私自身このタイプのノベルは大好きなので、これからも頑張ってください‼️
暑い8月のはじめ、世間は夏休みだと思うが、私にはそんなのない。
休暇を取る人が多く、いつもより静かだ。
上司 「じゃあ雨岸さん、先月の出欠状況と備品の確認、ついでに全体的に掃除しといて」
「かしこまりました」
じゃあ、備品を見ながら掃除だ。オフィスは広く、備品用の小さな掃除機では何度も往復しなければならなかった。
やっと掃除が終わった、もう昼下がり。さて、出欠整理だ。私はPCを開いて、黙々エクセルを触る。データを消してくる人が少ないから楽かもしれないな。
しばらく立つと、営業に向かっていた人たちが帰ってくる。
同僚 「あー疲れた。あ、そうだ雨岸さんこのメモ使って報告書作ってくれね?」
「え……」
同僚 「よろしく頼む!」
渡されたメモは、怪文書と言っていいくらいに字が汚く、読めたもんじゃない。おそらく、小さめな契約が取れたのだろうと読めるが、これは出欠整理も含めて時間がかかりそうだ。
先輩 「雨岸さんごめん!子供が熱出しちゃったみたいで、明後日までの当番表、少し進めといてもらえる?」
「はい。大丈夫です」
仕事が重なってきた。難しくはないが時間がかかるものが多い。
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やっと終わった、気づいたら日付が変わっている。
電車に座り、ぼーっとするのは、1番何もしなくていい時間で、幸せなのかも。
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朝が来るのは早い。私は一番に職場に着き、環境を整える。
同僚 「昨日の報告書できた?頂戴!」
「あ、はい。」
同僚 「サンキュー!」
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上司 「昨日の営業の報告書はできたかね?」
同僚 「はい!こちらになります」
上司 「………なるほど契約取れたんだな!流石だ!これからも頑張れよ」
同僚 「ありがとうございます!精進いたします」
私が作った報告書は、あたかも彼が作ったかのように扱われた。仕方のないことだが、少し虚しい気分。
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後輩社員 「…あれ!?ここに置いていた取引先とのファイルがないです!!!!」
オフィス全体に響く声。全員が注目する
社員「ほんとにそこに置いてた?周りは探した?」
後輩社員 「はい。探しました。でも見つからないんです!」
社員 「自分の鞄は?」
後輩社員 「ないです。」
同僚 「誰かが間違えて捨てたんじゃね?」
上司 「その可能性か。だとしたら昨日居て、掃除してた雨岸さん?」
「いえ、私は知りません。」
上司 「ウソつくのやめようか。どこにやった?」
「本当にわかりません。掃除してたときも、そこにファイルは無かったと思います」
後輩社員 「そんなことありません!昨日はお休みしましたが、一昨日たしかにここにファイルを置いていました!」
同僚 「ほら、後輩くんもそう言ってんだし、しらばっくれるのやめろよ」
「……」
上司 「だんまりと言うことはYESってことだな。大事なファイルを捨てるとか、やらかしじゃ済まないぞ。」
同僚 「いい加減クビにしません?」
上司 「うーん…」
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(私は本当に知らない。でも誰も信じてくれない。
もう…こんなの耐えられないよ)