ー夢を見る。
お母さんが鼻歌を歌いながらご飯の支度をして、お父さんが疲れた様子で帰ってくる。
三人でテーブルを囲んで一日の出来事を口々に言って笑いながらご飯を口に運ぶ。
そんな当たり前の日常を夢に見る時がある。
だけど叶わないって分かってる。
「はぁ、、、」
何万回目のため息を漏らしながら洗濯物をせっせと畳んでいく。
15歳ー中三にして一人暮らしをする私は恐らく普通じゃない。
それでも、私は今日も生きる。
希望なんてないけれど、絶望しているわけじゃない。
私は今日も前を向いて笑顔で生きる。
ーパンッ
自信を持つかのように自分の頬を一度叩く。
ヒリヒリと痛むがそんなの無視してまた洗濯物を畳んでいく。
ー今日もまたそんな幸せな夢を見る。
コメント
2件
相変わらず上手いなおい!!