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和也side
どうも。櫻井和也です。
突然ですが、告白してきた知らない奴と友達になることにしました。
なぜって?
放っておくほうが怖ぇから!!
…放っておいたら何するかわかんないし、まあとりあえず告白のことは忘れることにした。
それからというもの…
隼人「櫻井くんっ!」
隼人「移動教室一緒にいこ」
…とか
隼人「お昼一緒に食べようよ」
…とか
隼人「櫻井くん一緒に帰ろ!」
…とか!!!
好意丸見えなんだよ!!
てか、なんでそんなに俺の事好きなんだよ
だって俺…
和也「あー、ごめん明彦(友)と行くから」
和也「今日は食堂行くから」
和也「今日配信だから」
冷たくあしらってばかりだ…
正直断り続けるのも心に来る。どうしたものかと最近はずっと悩んでいる。
明彦「おい、どうしたんだよ和也…あいつのこと明らかに嫌がってたじゃん?なのに最近やけに親しげだし…」
和也「ああゆうやつって放っておくと何するかわかんねーじゃん?」
明彦「だからって最近一緒にいる頻度多くね…」
明彦は明らかに不服そうな顔をしている。
今まで見た事ない顔だ。
少しでも空気を和ませるために冗談を言った。
和也「なにー?嫉妬してんの?笑」
明彦「はぁ…!?なんだよそれ!」
和也「冗談だって。俺の親友は明彦だけだからさ」
この言葉を聞いて明彦は面食らっているようだった。だがその顔はみるみる笑顔へと変わった。
明彦「ふーん…そうなんだ」
和也「…随分嬉しそーじゃん」
明彦「うるせぇ」
鋭い言葉だがまるで説得力のない無邪気な笑顔がこちらに向けられる。なんだか悪くない気分だ。
隼人side
どうも。最近推し(もうこれ確定だよね)が同じ高校に通っていることが判明しました。
(また明彦って人と喋ってる……)
彼と話す櫻井くんは楽しそうだ。
笑うとふにゃっとなる目元が可愛らしい。
あ、今笑った。
(かんわいい………)
(………あの目線の先が僕ならいいのに)
リスナーとしてありえない行為だが、欲を止められず最近はよくコミュニケーションを図っている。
でも彼は理由をつけてはのらりくらり…
(嫌われてんだろうなあ…)
放課後
まぁ、後はつけるんですけどね。
僕は最近、駅まで櫻井くんを尾行している。
悪い事だと分かっていてもどうしても欲が止められない。他のリスナーと櫻井くんに申し訳ない気持ちが湧き上がるが、すぐに欲に塗りつぶされる。
そんな自分に嫌悪感を抱きながらも、僕の目は片時も櫻井くんを離さない。
あれ、櫻井くん誰かと話してる?
「ねぇ、君もしかして最近あの喫茶店に来てる子?」
和也「えっと…すみません。貴方誰ですか」
「えー、覚えてない?あそこの常連なんだけど」
和也「はあ…」
「ねぇ今暇?ちょっとコーヒーでも飲まない?」
和也「いや…急いでるんで」
なんだコイツ…どう見ても嫌がってるだろ…
なんでわかんないの?
てか、早く諦めろよ。腹立つ…
和也「ほんとに忙しいんで」
「ねぇいいじゃん! 」
ガシッ
和也「い”った…」
今あいつ何した…?手首掴む手、明らかに力強すぎでしょ。
櫻井くんの顔が痛みで歪んだ瞬間、腹の奥からふつふつと何かが湧き上がってくるのを感じた。
絶対に許さない。
和也side
さっきからなんなんだよこいつ…
めちゃくちゃしつこい上に話も長い。
何度断ってもめげずに話しかけてくる。なんか既視感……っていやいや、少なくともこの男よりかは悪質ではない。
「ねぇいいじゃん!」
ガシッ
手首に痛みが走る。どうやらこの男はなんとしてでも俺を連れていきたいらしい。
さて、どう対処しようか…
「おい」
その時、後ろから声がした。
聞き覚えのある声に思わず振り返る。
隼人「お前、手どけろよ」
結川…!?なんでここにいるんだよ…
まさかつけてきたのか!?こいつ、後で叱ってやる!
でも今はそれどころではない。この男をどうにかしなければ。
「はぁ?お前誰だよ」
隼人「あんたが勝手に触っていい人じゃないんだよ。手どけろ変態」
いや、お前も十分変態だからな?
「お前関係ねぇだろ!!」
隼人「関係おおありだよ!!!」
急に大きな声を出すので男は驚いてビクッと身体を跳ねさせた。
かという俺も驚いて目を見開いている。
隼人「こっちはずっとずーーっと好きなんだよ…お前みたいなちんちくりんに触られてたまるかよ…早く僕の前から消えてくれ」
隼人「…じゃないと嫉妬と怒りで殺しちゃいそう…」
流石にやばい空気を悟ったのか
「よ、用事思い出したわ」
なんて言って逃げて行った。
正直驚いた。俺は彼がただの変態で非常識なやつだと思っていたから。まあ、後をつけてる時点でもうおかしいのだけれど。
でも、俺を助けてくれた。
和也「あ、あの…」
隼人「ねえ!」
俺の言葉を遮って結川が大声を出す。
隼人「手首大丈夫?他のところは?あいつに触られたりしてない?」
しきりに質問を繰り返してはこちらの顔色を伺っている。
そんなに焦ることだろうか。俺は一応しっかりした高二男子なんだけど。
和也「ははっ」
隼人「…?櫻井くん?」
和也「大丈夫だよ。俺の事なんだと思ってるんだよ。あははっ」
結川のキョトンとした顔が面白くて、更に笑いが増す。
和也「ありがとう。助けてくれて。お礼になんでここにいるのかは聞き出さないでやるよ」
別れの挨拶を交わそうとした時、結川が俺の手首を掴んだ。今度はすごく優しく、痛みなど露ほども感じなかった。
隼人「あ、のさ……お礼くれるんだったら…」
隼人「名前で呼んでもいいかな…?」
よもや彼が交渉してくるとは思っていなかったので、少し驚いた。
和也「……調子乗んなよ」
隼人「ぁっ…だ、よね」
和也「またな。隼人」
隼人「……!!うん!またね和也!」
△新キャラ紹介
矢崎明彦(やざき あきひこ)
2話で出てきた和也の友達。 和也の中学からの親友。和也に恋心を抱いてる…?
身長176cm
見た目→短髪黒髪、タレ目、泣きぼくろ