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skfn / bl / 緑黄 , 紫黄 / 浮気系 /
最近、みこと は いるま と過ごす時間が増えていた 。
というのも、すち が最近少し冷たくなった気がしていたからだ 。
メッセージの頻度は減り、返事も以前よりあっさりしていて 、
声が聞きたくて通話に誘っても「 あとでね 」と流されることが増えていた 。
「 ..おれなんかしたんかな、っ、… 」
通話越しにそんな不安を漏らしたのは、ちょうどいるまと話していた夜だった。
「 すち? …あいつ、今忙しいらしいしな、仕方ねぇだろ 」
「 …まぁでも、おまえみたいなやつ、放っておくのはバカだと思うけどな 」
いるまのその言葉に、みことの胸がふっと揺れる 。
その言い方がやさしくて、悔しくて、どこか救われたような気がして 。
そして すち は、そんな様子を見逃すはずがなかった 。
すちは ある日、偶然見かけた 。
いるまと抱き合ってるみことを
きっと 、いるまが告白をしたのであろう。
みことの顔は熱を帯びていた 。
この時みことは考えてしまった 。
「 まにきなら 、この寂しさも埋めてくれるんかな 、 」
数日後
すちの方からみことへ連絡が来た 。
“ 明日会いたい ”
指定されたのは、すちの家だった 。
その扉を開けた瞬間、みことは空気の張り詰めた気配を感じ取った 。
「 みこちゃんさ、最近よくいるまちゃんと一緒にいるよね 」
すちの声はやわらかく、いつものトーンだった。
けれど、その奥に押し殺されたような “ なにか “ が確かに滲んでいた 。
「 … 深い意味はないんよ、 」
そう返したみことの声は小さくて、震えていた 。
すちは一歩、みことに近づく 。
「 そうなんだ 。 」
「 でもさ 、いるまちゃんと距離近いよね 、 」
「 …へ、っ、..? 」
「 俺見ちゃった 、いるまちゃんと抱き合ってたの 。 」
みことはびくりと肩を揺らす。
「 …ちが、う…..あれは、….こくはく…されて…っ 」
「 でも反抗してなかったよね 、 」
「 …っさびし、かったんよ、 」
「 …っすっちぃ、が、ぜんぜん見てくれへんから….っ、 」
「 っおれ、ずっと、すっちーのことしか考えてへんかったんに…..っ 」
ぽたりと、涙が頬をつたった 。
すちはその一粒の涙に、ぴたりと動きを止める 。
目の奥に、淡く光が灯った 。
「 ….. 泣いてるの、 」
目を細めながら、まるで宝石でも見つけたかのように、
その涙を見つめるすち 。
「 ….そっか 。俺のこと 、ちゃんと好きだったんだね、 」
声は変わらない 。
優しくて、やわらかくて 、…でも、
その瞳には異様なまでの熱と愛がにじみ出し始めていた 。
指先が 、みことの頬をなぞる 。
涙をすくって 、すちは静かに 、微笑む 。
「 ねぇ 、泣き顔…..すっごく可愛いよ 」
「 こんな顔、俺、初めて見た 」
「 …..もっと見せてよ 。..俺にだけ、ね? 」
みことはおびえたように顔をそむける 。
「 すっちっ、….なんか….ちょっとおかし…. 」
「 うん、わかってるよ 。 」
「 …..でもさ、俺、 こんなに愛してるのに 、いるまちゃんに甘えてたみこちゃんのこと 、どうしても許せないの、 」
そう言い、涙をそっと舐め取る 。
「 ……しょっぱい 。でも、ちゃんとみこちゃんの味がする 」
「 かわいいね 、みこちゃん、すきだよ 。 」
手が、みことの髪をやさしく撫でる 。
その手つきは変わらずやさしいのに 、
言葉の温度だけが、熱を帯びていく 。
「 ……もう浮気なんて 、しないよね? 」
「 だって、こんなに 愛されてるんだから 」
みことは小さく震えながら 、泣いたまま 、すちの胸にしがみつく 。
「 …..もう、他の人なんかみらん、…. 」
「 すっちーだけやから…っ、ごめんなさい…. 」
すちはその言葉に 、にっこりと笑った 。
その目には はっきりと、赤く光る ” ♡ “ が浮かび上がっていた 。
果たしてこれは浮気なのか … ?
まぁ 、🍵さんが浮気と感じたなら浮気なんで浮気ですね!!!!そうしといてください!!!!((
コメント
4件
え、え、え? やばい天才すぎ… めっちゃくちゃ好きなんですけどっ?!🫶🏻💕